このブログを検索

2016年7月28日木曜日

鳥越俊太郎氏のニコ生・候補者討論会に不参加につき、想田和弘氏にひとこと



[この記事のまとめ]
・鳥越俊太郎氏のニコ生の候補者討論会に不参加について、想田和弘氏が鳥越氏の行動を否定する発言をした。

・想田氏が、安倍政権に批判的な意見を持ち、ご自分の社会的立場をよく理解なさっているのなら、今後こうした「軽率」な発言は慎んだほうがよくはないか。

・こうした「軽率」な発言をしないためには、感情が高ぶっているときには発言を控え、時間をおいて気持ちが落ち着いてから発言すべきである。

  *  *  *

映像作家の想田和弘氏が Facebook と Twitter に流した、都知事選候補者・鳥越俊太郎氏についてのこの発言には、驚きました。
鳥越氏がニコ生での候補者討論会に不参加だったことには、違和感を覚えざるをえない。そういうの、よくないですよ。正直言って、彼を支持する層をも萎えさせる態度だと思います。戦略的にも道義的にもよろしくない。そこんとこ、よくわかってないんじゃないか。
というのは、その投稿を見る直前に、三宅洋平氏と安倍昭恵氏の会食に関する、想田氏のこちらのご意見に、まったくその通りだと、納得したところだったからです。
三宅洋平を政治的存在、リーダーとしてみるならば、今回の会合はいたずらに誤解をまねくものであり、政治的には否定的な影響の方が断然強いように思う。とくに三宅洋平の考えをあまり知らない(知ろうとしない)人々の間で、政権に取り込まれた、寝返ったと早合点する人が多いだろう。

[中略]今回の会合によって誰が政治的に得をするのかといえば、「反対者」に対する懐の深さを示すことができる安倍昭恵、いや、その配偶者である安倍晋三である。三宅には彼らのイメージアップをアシストする意図はなかったと信ずるが、結果的にはそうなってしまっている気がする。余計なお世話かもしれないが、すでに政治的存在である三宅は、そこまで考えて行動すべきだと思う。
このように想田氏は、三宅氏を支持し、安倍政権に批判的な考えを持っているのに、安倍政権への批判票が鳥越氏に集まるかどうかが焦点になっている状況の中で、鳥越氏の行動を頭から否定する発言をしたことは、「不可解」かつ「軽率」なものに思えます。

けれど、想田氏は宇都宮健児氏の支持者なんですね。それで、野党の鳥越氏擁立のために、宇都宮氏が今回立候補を取りやめざるを得なかったことに、どうしても違和感があるのかもしれません。

それに映像作家という職業柄も、ニコ生討論のようなものに期待をしてらっしゃるのでしょう。

けれども今は、安倍政権に反対するという一点において、大同団結して鳥越氏を支持するときじゃないかと思うんです。

もちろんぼくも、宇都宮さんが立候補して都知事になれたら、それが一番とは思う。

けれど、今回あえて立候補を取り下げた宇都宮氏の決断を生かすためには、鳥越氏の政策を充実させるよう意見していくことが大事なのであって、「足を引っ張りかねない」発言をするのはちょっと違うと思うのです。

宇都宮氏が、現状では鳥越氏を応援できないというねじれた状況もあるけれど、それを解消するためにも、鳥越氏を「応援」しつつ、「意見」していくという、二つの行動が有効でしょう。

鳥越氏が当選しなかったら、どうなるのか。

想田氏の発言は、それに対して、どういう影響があるのか。

「余計なお世話かもしれないが、すでに政治的存在である」想田氏は、「そこまで考えて行動すべきだ」とぼくは思うのです。

  *  *  *

さて、なぜ想田氏は今回このような発言をしたのか、ということを考えると、鳥越氏が討論会に不参加という事実を知ったとき、「感情的」な部分で「ありえない」と思ってしまったからではないだろうかと推測します。

人間は一旦「感情的」になってしまうと、冷静に物事を考えることが難しくなります。

また、ネット上では、書き手の感情と読み手の感情が複雑に増幅し合って「炎上」という現象が起こることもよく知られています。

ですから、不用意に「対立」や「分断」を生まないようにするためには、自分が感情的になっていることに素早く気づき、気持ちが落ち着くまで発言を控えることが大切だと考えます。

自分の感情の高ぶりに気づくことは、慣れないとなかなか難しいものがありますが、ネット上でやりとりをする皆さんが、少しでもこの点に注意してくださると、「言い争い」ではない「対話」が生まれる土壌が整っていくのではないでしょうか。

0 件のコメント: