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2016年7月27日水曜日

三宅洋平氏の内海聡医師擁護発言に神奈川・相模原「障害者」殺傷事件が波及


※記事タイトルを[神奈川・相模原「障害者」殺傷事件が三宅洋平氏に波及(内海聡医師の発言擁護で)]より改めました。

[この記事の内容]
・事件への追悼
・三宅洋平氏の発言への波及
・内海医師の数々の問題発言
・三宅氏への提言

  *  *  *

・事件への追悼
昨日、2016年7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者施設で45人が殺傷されるという事件が起こりました。

死亡した19名の方々はすべて施設に入所されていた「障害」者の方で、他の負傷者26名のうち、20名の方が重傷を負うという事件でした。

お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、ご親族、関係者の方々にはお悔やみを申し上げます。また、心身ともに傷ついた皆さまの、一日も早いご快復をお祈りするものです。

なお、この記事では、相模原の事件については、これ以上、言及いたしません。
この事件の持つ意味と、それに対してどう向き合う必要があるかについては、日を改めて書きたいと思っています。

  *  *  *

・三宅氏の発言への波及
相模原での事件を受けたタイミングで、政治学者の五野井郁夫氏が、三宅洋平氏の過去の発言を引用して次のようにおっしゃっています。
近年の障害者差別で象徴的なのは、三宅洋平氏の「障害を持つ子を産んだ人も、そのことを反省しつつ」発言だろう。これは「発達障害は親の育て方のせい」で悪名高い「親学」の主張と繋がる。恐ろしい。
この発言に続くのがこちらです。
都知事候補の小池百合子氏が、子供の発達障害は「日本の伝統的な子育てをしない」親のせいだと主張をする「親学」推進議員連盟会合に、2012年5月11日出席した事実を削除している。マズい団体だと事実上認めたようなものだ。
一見、別々の発言に見えますが、これを続けて読めば、『三宅氏は小池百合子氏と同様「障害は親の責任」という主張の持ち主である』と、読者が誤解する恐れがあります。

三宅氏はすでに「障害を持つ子を産んだ人も、そのことを反省しつつ」という発言に関し、「反省」という言葉を使ったことについて謝罪の意を表明しています。

にも関わらず、なぜこのような発言が出てくるのでしょうか。

五野井氏の意図はさておき、三宅氏側の問題点を考える必要があります。

[五野井氏という人物については、この記事の最後で触れます]

  *  *  *

・内海医師の数々の問題発言
三宅氏の「障害児の親も反省しつつ」発言は、もともと内海聡医師の「障害児の親は反省すべき」発言を擁護する形で行なわれたものでした。

内海医師は、ある種の障害は「母親に溜まった化学物質が原因」であることを主張しており、これには当然異論もあるでしょうが、このことは科学的に検討すべき問題であって、今回の問題の根底にある「障害者差別」とはまったく関係のない話です。

三宅氏の内海擁護発言は、基本的にこの点に関してなされたもので、その主張自体には問題はないと考えます。

問題点は、内海氏がそれを根拠に「障害児を生んだのは、親に責任があるのだから、親は反省すべきだ」と発言したところにあります。

この発言にはいくつもの問題がありますが、一番大きな点は、「障害」を抱える本人、そして「障害」者の親に対して、「責任」を押しつけ「反省」を強いる点です。

三宅氏は、「障害者問題」に無知なあまり、この内海発言を不用意に擁護することによって、「障害」を抱える方とその家族の皆さんに「鞭打つ」結果となってしまったわけです。

この問題を三宅氏が真剣に受け止め、参院選投票日の6日後の7月16日に謝罪を表明されたことは評価されるべきことと思います。

しかし、残念ながら謝罪文の内容は不完全と言わざるを得ません。

というのは、三宅氏は、「反省」という言葉を使って関係者の気持ちを傷つけたことについては謝罪をしていますが、内海医師を擁護したこと自体については、特に触れていないからです。

内海医師は、自分の発言に対して批判の声が上がると、
「障害者の親は一生反省してもらってけっこう」
とまで言い放つほどの「奇怪」な人物です。

主張自体には納得する点も多いのですが、意見の異なる他者に対しては「異様」なまでに攻撃的で、こうした人物を「肯定」した発言をそのままにすれば、三宅氏はさらなる「攻撃」を受けることになる恐れがあります。

  *  *  *

・三宅氏への提言
そこで三宅氏に提言したいのは、たとえ主張には共感していたとしても、このような「問題」発言を繰り返す内海医師とは、きちんと距離を取ることです。

政治というのは「仲よしグルーブ」の「仲間集めゲーム」ではありません。

日頃、三宅氏がおっしゃっている通り、対立点がある相手ともきちんと「対話」し、歩み寄れる点は歩み寄った上で、よりよい社会を作っていくための現実的な実践です。

いくら「仲のよい」人物であっても、「対話」を頭から拒否するような人物と親しい関係にあることを公にすることには一利もありません。

内海氏のような問題発言を「連発」する人物を擁護したこと自体を、謝罪したほうがよいのではないでしょうか。

今回、五野井氏は、内海発言に直接は触れていませんが、今のままでは今後この問題が蒸し返されることが心配です。

ああした「攻撃」的な言説に巻き込まれないよう十分ご注意願いたいのです。

三宅氏も精一杯の活動をなさっていることとは思いますが、今回も「苦言」を申し上げさせていただきました。

三宅氏に期待するゆえのものであることを、ご理解いただければと思います。

  *  *  *

☆こちらもどうぞ。
[「障害者」殺しの「真犯人」は誰なのか? あるいは、差別のない社会を創るための第一歩]

[三宅洋平氏の「内海聡発言」擁護問題を考えてみます]

  *  *  *

[おまけ・五野井郁夫氏のこと]
五野井氏は、高千穂大学で政治学の先生をしてらっしゃる方で、「反原発」など主張には納得できるものもあるのですが、ちょっと「素行」の悪い方のようです。

山梨学院大学法学部教授の小菅信子氏や、報道作家の宮前ゆかり氏に対して、五野井氏は人目につかないところで「脅し」や「妨害」をなさっていらしたようです。

今回、三宅氏の発言を引用なさったのも、世論を誤った方へ向けるための意図的なものでしょうか。

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