終わり続けるニッポン、沖縄・高江「戦時下」の現実
2016参院選が終わって、翌7月11日の朝5時過ぎ、大型工事車両と機動隊が隊列を組んで、米軍のヘリパッド建設予定地の沖縄県・東村高江に向かっていました。
辺野古基地建設反対を訴える伊波洋一氏が、参院選沖縄選挙区で当選を決め、県民が勝利に喜んだ9時間後のことです。
これによって沖縄選挙区では衆議院も参議員も自民党議員がゼロということになりました。
にも関わらず、安倍政権のあり方に対して反対する、その沖縄県民の意志を無視して、高江におけるヘリパッド建設の強行が再開されたのです。
政府は警視庁を始め全国から機動隊員約500人を派遣、防衛省も同省と地方防衛局の職員約60人を警備要員として配置、合計約560人を抗議行動の現場に投入する。
こうした準備が参院選のさなかに行われ、参院選翌日早朝からの工事再開となったわけです。
これに対し、
今日で参院選から10日が経ちます。
その間も資材搬入は続き、ゲート前で座り込み抗議する住民は、幾度も機動隊との間でもみ合いをせざるを得ない状況にあります。
7月17日の朝には、機動隊とのもみ合いで倒れた女性が救急車で運ばれました。
また、警察は高江に向かう県道で検問を行なっています。
これについて弁護士の小口幸人氏は、
このように国家の側からの「テロ(恐怖政治)」が今日も続き、米軍基地を抱え続けざるを得ない沖縄の現状について、『今も沖縄は「戦時下」にあるのだ』といったら、言いすぎになるでしょうか。
わたしたちの「平和」な日常の影で、こうした「暴力」的事態が日々起きている。
そうした現実とどうやって向き合っていけばよいのか、また、「沖縄問題」を沖縄だけの問題ではなく、「本土」の人間も一緒に考えていくにはどうすればよいのか、考え続けていこうと思います。
参考: 三上智恵「わずか9時間の歓喜~高江工事再開・民意圧殺の朝~」
※映像作家の三上さんには「戦場(いくさば)ぬ止(とぅどぅ)み 辺野古・高江からの祈り」(2016 大月書店)という著書もあり、この本の紹介に『戦後70年、いまだ「戦時」を強いられる沖縄に真の平和を――』という言葉があります。
「全国の機動隊、高江へ~22日にも着工か~」
三上さんの今日7月20日付の記事です。
高江問題、沖縄問題に関して「本土」の人間として何ができるのか。改めて考えさせられます。
[こちらもどうぞ]
高江問題に関連して、2016参院選・東京選挙区から立候補した三宅洋平氏について書いています。
大丈夫か、三宅洋平!? 安倍昭恵氏と会食なんかしちゃって。
[追記 2016/07/23]
沖縄・高江では、昨日7月22日、現地で座り込みで抗議をする住民の方々や応援に駆けつけている方々が、全国から派遣された大規模な機動隊によって強制排除される事態となりました。
国のやり方に反対し、平和的に抗議活動している人々を、暴力的に排除する国のやり方には、どうにも納得がいきません。
前出の弁護士の小口幸人氏は次のようにご自身のブログで述べています。
[追記 2016/08/26]
高江のヘリパッドの建設は現在も続行し、反対派の市民らは、少しでも建設を遅らせようと、非暴力の抗議活動を続けています。
機動隊などの強制排除により市民側に怪我人も出る状況の中、8月20日には「琉球新報」の記者が強制排除されるという事態も起こっています。
報道の自由を強制的に規制するとは、日本の民主主義もいよいよ赤信号が灯る状況かと思われます。
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☆こちらもどうぞ
[昭恵氏の高江訪問について三宅洋平氏に今伝えたいこと 2016年8月9日]
[三宅洋平は安倍総理の「コバンザメ」じゃない]
[「大物」か「あほう」か、三宅洋平、安倍昭恵と高江に同行]
[「天然系・総理の密使」安倍昭恵氏が沖縄高江のヘリパッド建設反対運動テントを訪問]
[三宅洋平は「許可」を得て安倍昭恵を高江に案内したのか]
[[なぜ今井絵理子は当選したのに三宅洋平は落ちたのか]]
辺野古基地建設反対を訴える伊波洋一氏が、参院選沖縄選挙区で当選を決め、県民が勝利に喜んだ9時間後のことです。
これによって沖縄選挙区では衆議院も参議員も自民党議員がゼロということになりました。
にも関わらず、安倍政権のあり方に対して反対する、その沖縄県民の意志を無視して、高江におけるヘリパッド建設の強行が再開されたのです。
政府は警視庁を始め全国から機動隊員約500人を派遣、防衛省も同省と地方防衛局の職員約60人を警備要員として配置、合計約560人を抗議行動の現場に投入する。
こうした準備が参院選のさなかに行われ、参院選翌日早朝からの工事再開となったわけです。
これに対し、
警備関係者は「工藤会の壊滅作戦と同規模だ。重火器を持つ暴力団と一般市民を同一視するのは尋常じゃない」と苦渋の表情を浮かべ、特定危険指定暴力団工藤会の壊滅作戦で2014年に機動隊が約530人に増派された例を挙げ、同様に一般市民に対峙(たいじ)する政府の姿勢を疑問視した。との報道が沖縄ではなされています。
今日で参院選から10日が経ちます。
その間も資材搬入は続き、ゲート前で座り込み抗議する住民は、幾度も機動隊との間でもみ合いをせざるを得ない状況にあります。
7月17日の朝には、機動隊とのもみ合いで倒れた女性が救急車で運ばれました。
また、警察は高江に向かう県道で検問を行なっています。
これについて弁護士の小口幸人氏は、
検問の目的は「高江に行くと検問される」と表現の自由を萎縮させ、座り込みに来る人数を減らしにきたとしか思えない。県警がみだりに個人情報を集めるのは自己情報をコントロールする権利を侵害し、違法だ。と琉球新報で述べています。
このように国家の側からの「テロ(恐怖政治)」が今日も続き、米軍基地を抱え続けざるを得ない沖縄の現状について、『今も沖縄は「戦時下」にあるのだ』といったら、言いすぎになるでしょうか。
わたしたちの「平和」な日常の影で、こうした「暴力」的事態が日々起きている。
そうした現実とどうやって向き合っていけばよいのか、また、「沖縄問題」を沖縄だけの問題ではなく、「本土」の人間も一緒に考えていくにはどうすればよいのか、考え続けていこうと思います。
参考: 三上智恵「わずか9時間の歓喜~高江工事再開・民意圧殺の朝~」
※映像作家の三上さんには「戦場(いくさば)ぬ止(とぅどぅ)み 辺野古・高江からの祈り」(2016 大月書店)という著書もあり、この本の紹介に『戦後70年、いまだ「戦時」を強いられる沖縄に真の平和を――』という言葉があります。
「全国の機動隊、高江へ~22日にも着工か~」
三上さんの今日7月20日付の記事です。
高江問題、沖縄問題に関して「本土」の人間として何ができるのか。改めて考えさせられます。
[こちらもどうぞ]
高江問題に関連して、2016参院選・東京選挙区から立候補した三宅洋平氏について書いています。
大丈夫か、三宅洋平!? 安倍昭恵氏と会食なんかしちゃって。
[追記 2016/07/23]
沖縄・高江では、昨日7月22日、現地で座り込みで抗議をする住民の方々や応援に駆けつけている方々が、全国から派遣された大規模な機動隊によって強制排除される事態となりました。
国のやり方に反対し、平和的に抗議活動している人々を、暴力的に排除する国のやり方には、どうにも納得がいきません。
前出の弁護士の小口幸人氏は次のようにご自身のブログで述べています。
弁護士には使命があります。法律で定められていまして、「基本的人権の擁護と社会正義の実現」が弁護士の使命です。琉球新報や沖縄タイムスで広く報じられているように、現在東村高江で、ヘリパッド建設に反対する住民と、工事を強行しようとする国の間で紛争が起きています。
それぞれに立場と主張のある中ではありますが、だからといって、警察が違法な行為をしてよい、ということにはなりません。警察が違法なことまで行い、基本的人権が侵害されそうになっているときは、弁護士はその使命に基づき、人権の側に立ちます。氏がブログで問題とされているような、警察の「違法」な取締りがなくなる日が、一日も早く訪れることを切に願うものです。
[追記 2016/08/26]
高江のヘリパッドの建設は現在も続行し、反対派の市民らは、少しでも建設を遅らせようと、非暴力の抗議活動を続けています。
機動隊などの強制排除により市民側に怪我人も出る状況の中、8月20日には「琉球新報」の記者が強制排除されるという事態も起こっています。
報道の自由を強制的に規制するとは、日本の民主主義もいよいよ赤信号が灯る状況かと思われます。
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☆こちらもどうぞ
[昭恵氏の高江訪問について三宅洋平氏に今伝えたいこと 2016年8月9日]
[三宅洋平は安倍総理の「コバンザメ」じゃない]
[「大物」か「あほう」か、三宅洋平、安倍昭恵と高江に同行]
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