このブログを検索

2016年8月28日日曜日

三宅洋平は権力にすり寄る節操なしではない


2013年、2016年と過去二度の参院選に立候補したミュージシャンの三宅洋平氏ですが、参院選直後、沖縄高江でのヘリパッド建設が強行される中で、安倍総理夫人昭恵氏との会食、そしてその後の昭恵氏の高江訪問へ同行したことが物議を醸しています。

先の参院選での三宅氏の支持者からも、こうした三宅氏の行動を、沖縄の気持ちを踏みにじり、安倍政権に擦り寄るものだという批判の声が上がっています。

また、最近「週刊SPA!8/30号(8/23発売)」に、安倍昭恵氏との対談が出たこともあり、三宅氏が権力に迎合しているとの主張がネット上で散見されます。

しかし、彼は「選挙フェス」においても、対立ではなく、対話を呼びかけていたわけですから、安倍昭恵氏と対話していることをもって、権力に迎合しているというのは、拙速な判断に思えます。

ぼくは残念ながら三宅氏とお会いしたこともなければ、生で彼の演説や歌を聴いたこともありません。

けれども、彼の「選挙フェス」の動画を見て感じるのは、彼が「反戦・反原発」という確固とした主張を持っている限り、保守側に寝返るわけがないし、保守側が彼を取り込みようもないということです。

とはいえ、三宅氏の言説には、支持者の混乱を招きかねない表現が散見されます。

たとえば、昭恵氏と会食した際に、安倍総理に電話で言ったという「国を思い世界を憂う国士として同じ気持ち」という発言です。

この発言だけを単独で考えたならば、安倍政権の「暴政」を許していると思われても仕方がないでしょう。

さらに、三宅氏は、昭恵氏との会食についての発言に対して「幻滅する」と言われると、それに対して「いくらでも幻滅すればいい」と答えています。

ミュージシャンとファンとのやりとりなら、これでもいいかもしれませんが、仮にも選挙に立候補したものとしては、「与党にすり寄るのも俺の勝手だ」と思われかねない発言をすることは、失言と言わざるを得ないでしょう。

三宅氏は政治家の卵として、こうした発言には十分注意をしていくことが必要でしょう。

同じ流れのツィートで三宅氏は、「私は間違っても自民党改憲草案にほだされるような事はありません」と明言していますから、全体としては、彼の主張は辻褄が合っているのですが、彼の人物をよく知らない人から見れば、当選すると自民党に寝返ってしまう、多くの無所属候補と同じにしか見えない点が問題と言えます。

なお、三宅氏を「改憲派」として嫌う「護憲派」の方々がいるようですが、彼の主張は、「今の憲法9条では、専守防衛の意味が曖昧で解釈によってねじ曲げられる可能性があるので、 憲法にはっきりと専守防衛をうたうべき」というもので、自民党の「改憲」と一線を画すものであることは明らかでしょう。

昭恵氏との対話という彼の行動は、あくまでも沖縄高江のヘリパッド建設に関して、反対派市民と政府の緊張状態の解決の緒を探ろうとして行われたものであり、決して権力への迎合を意味するものとは考えられません。

そして、沖縄高江の事態の解決について、三宅氏が、昭恵氏の行動に何かを期待することの是非はともかく、昭恵氏の高江への訪問を「週刊SPA」が取り上げることなどにより、政府が高江のヘリパッド建設を強行しているという事実を世間に知らしめたという点においては、三宅氏が高江に昭恵氏と同行したことは、一定の評価をするに値するものと考えます。
(一時的とは言え、混乱をもたらした高江の現場に対して、きちんと謝罪がなされていることが前提ではありますが)

以上のように見てきたとき、三宅氏の「国士」発言や「幻滅すればいい」という発言や、また沖縄で現に被害を被っている人々の気持ちを十分に受け止めていないとしか言いようのない、ほかのさまざまな発言も考えると、三宅氏に対して「この人だいじょうぶだろうか」と感じる人がいることは無理のないことだと思います。

けれども、ここでみなさんに考えてほしいのは、「反戦・反原発」という立場を、もしも共有しているのならば、三宅洋平という人物をもう少し見極めた上で、彼のカリスマに賭けていただいても、それは決して無駄ではないだろうということです。

ひょっとしたら、「民主主義」というもの自体が、巧妙に仕組まれた「やらせ」にすぎないのかもしれませんし、かといって暴力的な革命を起こしたからといって、「支配者」が変わるだけで平等な社会など決して実現しないのでしょう。

そうした現実の中で、「あれもダメ、これもダメ、三宅もダメ」と言いたい人は言えばいいのですが、ぼくは三宅氏が持っている可能性にやっぱり賭けてみたいなと思います。

今のままでは、政治家としてやっていけるのか、不安にも思ってしまうところのある三宅氏の言動ですが、周りで応援する者が、よくない点はよくないと、きちんと指摘することで、彼の将来の輝き方が違ってくるのではないかと思うからです。

こちらは、2013年7月4日、前回の参院選のときの吉祥寺における三宅洋平氏の「選挙フェス」の動画です。
よろしければご覧ください。

-------------------------------

☆こちらもどうぞ
[昭恵氏の高江訪問について三宅洋平氏に今伝えたいこと 2016年8月9日]

[三宅洋平は安倍総理の「コバンザメ」じゃない]

[「大物」か「あほう」か、三宅洋平、安倍昭恵と高江に同行]

[「天然系・総理の密使」安倍昭恵氏が沖縄高江のヘリパッド建設反対運動テントを訪問]

[三宅洋平は「許可」を得て安倍昭恵を高江に案内したのか]

[[なぜ今井絵理子は当選したのに三宅洋平は落ちたのか]]

0 件のコメント: