三宅洋平は「許可」を得て安倍昭恵を高江に案内したのか
三宅洋平氏が安倍昭恵氏を、沖縄高江のヘリパッド建設反対運動のテントに案内したことについて、現場の実質的な代表者である沖縄平和運動センター議長の山城博治の「許可」があったのかどうかが、ネット上の一部で取り沙汰されています。
この件については、山城氏のインタビューの動画があり、これを見れば山城氏が「昭恵氏の現場訪問を拒んでいない」ことは明らかでしょう。
[山城博治 昨日8/6の安倍昭恵の訪問ほか 中継iwj okinawa1]
山城氏はインタビューで確かに、「(昭恵氏を)案内することは許可していない」という意味のことをおっしゃっています。
けれども同時に、「(昭恵氏に)公然と来てもらうわけにはいかないが、目立たないように来てくれるのはかまわない、その場合は自分が話を聞くと言った」と説明しています。
山城氏は昭恵氏がテントを訪れたとき現場にいなかったわけですが、体調不良のため一旦引き上げた際、対応を求めたスタッフに十分意志が伝わらなかったために現場で混乱があったのだとも、説明しています。
また、昭恵氏の訪問については、否定的な見解を述べていますが、昭恵氏の訪問が反対運動にマイナスの影響を与えることはないという主旨の発言をしています。
こうして見ると、「三宅の言う山城氏の『許可』はなかった」とネット上で広め、「三宅の行動は運動の分断を謀っている」といった発言をしている人たちは、現場で反対運動をしている沖縄の方々とは関係のないところで、勝手に「三宅氏排除」を主張しているにすぎないことが分かります。
三宅氏が現場の方々の気持ちを考えることができずに昭恵氏を案内したことは、もちろん問題ですが、「三宅氏排除」を主張する方々も、現場の方々の気持ちを考えていない点については、五十歩百歩ということです。
また、山城氏がインタビューで三宅氏について特に触れていないところを見ると、山城氏自身は三宅氏の行動を運動に上手に役立てているように思えます。
山城氏は、いくらかの混乱はあっても、高江の問題が少しでも知られることが大切だと考えて、昭恵氏の訪問を受け入れたのではないかということです。
なお、今回のように「都合よく切り取られた事実」の拡散によって、歪んだ現実が伝えられることは、場合によっては大きな問題となる場合がありますが、この件については、もともと三宅氏を「嫌っている」人同士が「情報」を共有している以上の意味はあまりないように思います。
* * *
ネット上では、事実の断片が拡散し、場合によっては尾ひれもつき、何が本当のことなのか、なかなか見分けがつかないことが、ままあります。
人間はつい、自分が見たいものだけを見て、見たくないものからは無意識に目をそらすようなこともしがちです。
情報の確かさの確認をおこたり、自分の見方に近い発言をうっかり拡散して、事実とはことなる情報を世間に広めることがないよう、十分気をつけたいものです。
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☆こちらもどうぞ
[[なぜ今井絵理子は当選したのに三宅洋平は落ちたのか]]
[昭恵氏の高江訪問について三宅洋平氏に今伝えたいこと 2016年8月9日]
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山城氏は昭恵氏がテントを訪れたとき現場にいなかったわけですが、体調不良のため一旦引き上げた際、対応を求めたスタッフに十分意志が伝わらなかったために現場で混乱があったのだとも、説明しています。
また、昭恵氏の訪問については、否定的な見解を述べていますが、昭恵氏の訪問が反対運動にマイナスの影響を与えることはないという主旨の発言をしています。
こうして見ると、「三宅の言う山城氏の『許可』はなかった」とネット上で広め、「三宅の行動は運動の分断を謀っている」といった発言をしている人たちは、現場で反対運動をしている沖縄の方々とは関係のないところで、勝手に「三宅氏排除」を主張しているにすぎないことが分かります。
三宅氏が現場の方々の気持ちを考えることができずに昭恵氏を案内したことは、もちろん問題ですが、「三宅氏排除」を主張する方々も、現場の方々の気持ちを考えていない点については、五十歩百歩ということです。
また、山城氏がインタビューで三宅氏について特に触れていないところを見ると、山城氏自身は三宅氏の行動を運動に上手に役立てているように思えます。
山城氏は、いくらかの混乱はあっても、高江の問題が少しでも知られることが大切だと考えて、昭恵氏の訪問を受け入れたのではないかということです。
なお、今回のように「都合よく切り取られた事実」の拡散によって、歪んだ現実が伝えられることは、場合によっては大きな問題となる場合がありますが、この件については、もともと三宅氏を「嫌っている」人同士が「情報」を共有している以上の意味はあまりないように思います。
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人間はつい、自分が見たいものだけを見て、見たくないものからは無意識に目をそらすようなこともしがちです。
情報の確かさの確認をおこたり、自分の見方に近い発言をうっかり拡散して、事実とはことなる情報を世間に広めることがないよう、十分気をつけたいものです。
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