偶然と奇跡の物語、「あーす・じぷしー」って実話なの?
今日は[「あーすじぷしー」]という本の紹介を兼ねて、この話は「ほんとに実話なのか」ということについて、書いてみようと思います。
「あーすじぷしー」は大分出身の若い女の子まほが、一般社会の普通の枠組みの中で生きることに違和感を感じて、自由でワクワクする人生を送り始めるまでの実話の物語です。
専門学校を卒業して憧れの会社に就職して服飾デザイナーになったのに、なぜか充実感を感じられないまほは、一年足らずでやめ、東京の専門学校に入り直します。
そうして一人暮らしを始めた東京で、偶然が導く人や出来事の連続の結果、「デザイナーになる」という過去の夢を捨て、彼女はペルーへと導かれます。
そして、ペルーで体験する「聖なる真実アヤワスカ」のビジョンこそが、この物語の圧巻なのですが、その辺りについては、次の記事にもう少しくわしく書いていますので、ご覧ください。
[[本の紹介]不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」]
* * *
さて、この本の話を読んで、
「これ、ほんとに実話なの?」
と思う方は少なくないように思います。
なにしろ、東京に出てから、彼女がペルーに導かれていく道行きというものが、普通にはありえないような偶然の連続に満ちているからです。
就職の内定を辞退し、東京で出会った友だちの影響から、海外に旅すること決めた彼女の中には、海外旅行に対する具体的なビジョンはありません。
どこに行こうかと考えあぐねている彼女に、友だちのすすめてくれた一冊の本が答えをもたらします。シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」という本です。この本でシャーリーは、ペルーでの神秘体験について書いており、それがシャーリーの人生の大きな転換点になるのですが、そのあまりの不思議な記述に、まほは「これは本当の話なんだろうか?」と思います。
そのことに加え、シャーリーの誕生日がまほと同じであることが「大きな前兆」となり、まほはペルーに行くことを決心するのです。
そして、ペルーがどこにあるかもよく分からないまま、借金をまでしてペルー行きの航空券を買ってしまいます。
旅の準備も整わないでいる彼女に、次の偶然がやってきます。専門学校の友だちの、お母さんの友だちのまきさんという人がペルーに行ったことがあるという情報です。
けれども、出発まであとひと月というのに、まほは旅費を稼ぐアルバイトに精一杯で、まきさんに十分連絡を取る余裕もありません。
すると、まきさんが東京に来ることになり、会って直接ペルーの話を聞くことができたのです。そして、まほのペルーでの体験についてのキーパーソンとなる、日本語堪能なリョニーさんを紹介してもらいます。
そして、さらに出発の一週間前、次なる奇跡が起こります。
いまだアルバイトで手一杯で、旅の準備ができないままでいるまほに、旅から帰ったばかりのバイト先の先輩スタッフが、買えば十万円はするのではないかという旅道具を一式そのまま貸してくれたのです。
こんなのって普通ありえないですよね(笑)。
こんなふうに、偶然の導きだけで物語は進んでいきますし、しかもその一つ一つの出会いが、さわやかであったり、感動的なものであったり、あるいは深く重いものであったりするのですから、「アウト・オン・ア・リム」を読んだまほが「これは本当の話なんだろうか?」と思ったのと同様、この「あーすじぷしー」というお話を読んでいるわたしたちも「これって実話?」という思いがどうしても湧いてきます。
けれども、さまざまな出会いと、それに対するまほの、積極的に受け入れていこうとする勇気も、とまどって足踏みをする弱さも、等身大の飾らない表現と思えますし、出会いを糧として自分に向き合い、自分の弱さを克服していく姿勢は、自分の心の深い部分までもさらけ出す勇気ある記述です。
そうした部分について、特に作り話の空気を感じることはありませんでした。
そして、まほは、ぼくたち「一般の人」とは「違う星の下」に生まれた人なんだろうな、というようなことも考えます。
この本を読んでそれを「前兆」と捉え、ペルーに行き、やみくもに聖なる真実の体験をしたからといって、まほのような「変容体験」は期待できません。
お金持ちやスポーツ選手の人生というものも、ある種の奇跡に満ちているものです。けれども、そうした成功者の人生についての本を読んで、そのとおり真似をしたからといって、自分も成功者になれるかというと、そう簡単にいくものではないのと一緒です。
もちろん、この本をきっかけに、自分なりの準備をし、十分な決心をして臨めば、「聖なる真実」はあなたの人生にとって重要な体験となりえます。
逆に言えば、十分な準備ができずに行きあたりばったりで「聖なる真実」を体験しても、頭痛や吐き気、そして見たくもない不愉快なビジョンを得るだけで終わり、ということも考えられるのです。
まほは、自分から積極的に「聖なる真実」との出会いを求めたわけではありません。
東京に行ってからの新しい出会い、そして出会った人からの助言によってお母さんとの和解を経験し、そうした数々の前兆とそこからの気づきの連鎖が、ペルーに行ってからも、さまざまな偶然を呼び寄せ、彼女を「聖なる真実」へと導くのです。
まほの中に眠っていた「目覚め」への欲求が、世界の流れと呼応して、彼女の「変容体験」という奇跡を呼んだのです。
まほは、ほんとに「特別な星の下」に生まれた人なのだなあと、深く思います。
* * *
この本は一冊の物語ですから、いくらかの脚色はあるかもしれませんし、思い違いによる事実との相違もありえます。
けれども大筋としての事実性を疑う必要はなさそうです。
そして、仮にこれが完全なフィクションだとしたら...... 。
それこそ、まさに驚くべきことで、これだけのものをフィクションで書けるということは、まったく稀有な才能というしかありません。
[こちらのページ]を見ますと、単行本は15,000部に達し、韓国語版の出版も決まったとのことで、この日本発のスピリチュアル・ストーリーが、広範な読者を獲得し、末永く読み継がれていくだろうことを予感させます。
新しい才能の誕生を目撃する幸せを感じながら、今日はこの辺りでタブレットを置きます。
それでは、みなさん、またー。
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☆こちらもどうぞ
[[本の紹介]不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」]
[あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?]
[本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてください]
[脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか]
[最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?]
[「人生長すぎる」とお嘆きのあなたへ - エクハルト・トールの場合]
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「あーすじぷしー」は大分出身の若い女の子まほが、一般社会の普通の枠組みの中で生きることに違和感を感じて、自由でワクワクする人生を送り始めるまでの実話の物語です。
専門学校を卒業して憧れの会社に就職して服飾デザイナーになったのに、なぜか充実感を感じられないまほは、一年足らずでやめ、東京の専門学校に入り直します。
そうして一人暮らしを始めた東京で、偶然が導く人や出来事の連続の結果、「デザイナーになる」という過去の夢を捨て、彼女はペルーへと導かれます。
そして、ペルーで体験する「聖なる真実アヤワスカ」のビジョンこそが、この物語の圧巻なのですが、その辺りについては、次の記事にもう少しくわしく書いていますので、ご覧ください。
[[本の紹介]不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」]
* * *
さて、この本の話を読んで、
「これ、ほんとに実話なの?」
と思う方は少なくないように思います。
なにしろ、東京に出てから、彼女がペルーに導かれていく道行きというものが、普通にはありえないような偶然の連続に満ちているからです。
就職の内定を辞退し、東京で出会った友だちの影響から、海外に旅すること決めた彼女の中には、海外旅行に対する具体的なビジョンはありません。
どこに行こうかと考えあぐねている彼女に、友だちのすすめてくれた一冊の本が答えをもたらします。シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」という本です。この本でシャーリーは、ペルーでの神秘体験について書いており、それがシャーリーの人生の大きな転換点になるのですが、そのあまりの不思議な記述に、まほは「これは本当の話なんだろうか?」と思います。
そのことに加え、シャーリーの誕生日がまほと同じであることが「大きな前兆」となり、まほはペルーに行くことを決心するのです。
そして、ペルーがどこにあるかもよく分からないまま、借金をまでしてペルー行きの航空券を買ってしまいます。
旅の準備も整わないでいる彼女に、次の偶然がやってきます。専門学校の友だちの、お母さんの友だちのまきさんという人がペルーに行ったことがあるという情報です。
けれども、出発まであとひと月というのに、まほは旅費を稼ぐアルバイトに精一杯で、まきさんに十分連絡を取る余裕もありません。
すると、まきさんが東京に来ることになり、会って直接ペルーの話を聞くことができたのです。そして、まほのペルーでの体験についてのキーパーソンとなる、日本語堪能なリョニーさんを紹介してもらいます。
そして、さらに出発の一週間前、次なる奇跡が起こります。
いまだアルバイトで手一杯で、旅の準備ができないままでいるまほに、旅から帰ったばかりのバイト先の先輩スタッフが、買えば十万円はするのではないかという旅道具を一式そのまま貸してくれたのです。
こんなのって普通ありえないですよね(笑)。
こんなふうに、偶然の導きだけで物語は進んでいきますし、しかもその一つ一つの出会いが、さわやかであったり、感動的なものであったり、あるいは深く重いものであったりするのですから、「アウト・オン・ア・リム」を読んだまほが「これは本当の話なんだろうか?」と思ったのと同様、この「あーすじぷしー」というお話を読んでいるわたしたちも「これって実話?」という思いがどうしても湧いてきます。
けれども、さまざまな出会いと、それに対するまほの、積極的に受け入れていこうとする勇気も、とまどって足踏みをする弱さも、等身大の飾らない表現と思えますし、出会いを糧として自分に向き合い、自分の弱さを克服していく姿勢は、自分の心の深い部分までもさらけ出す勇気ある記述です。
そうした部分について、特に作り話の空気を感じることはありませんでした。
そして、まほは、ぼくたち「一般の人」とは「違う星の下」に生まれた人なんだろうな、というようなことも考えます。
この本を読んでそれを「前兆」と捉え、ペルーに行き、やみくもに聖なる真実の体験をしたからといって、まほのような「変容体験」は期待できません。
お金持ちやスポーツ選手の人生というものも、ある種の奇跡に満ちているものです。けれども、そうした成功者の人生についての本を読んで、そのとおり真似をしたからといって、自分も成功者になれるかというと、そう簡単にいくものではないのと一緒です。
もちろん、この本をきっかけに、自分なりの準備をし、十分な決心をして臨めば、「聖なる真実」はあなたの人生にとって重要な体験となりえます。
逆に言えば、十分な準備ができずに行きあたりばったりで「聖なる真実」を体験しても、頭痛や吐き気、そして見たくもない不愉快なビジョンを得るだけで終わり、ということも考えられるのです。
まほは、自分から積極的に「聖なる真実」との出会いを求めたわけではありません。
東京に行ってからの新しい出会い、そして出会った人からの助言によってお母さんとの和解を経験し、そうした数々の前兆とそこからの気づきの連鎖が、ペルーに行ってからも、さまざまな偶然を呼び寄せ、彼女を「聖なる真実」へと導くのです。
まほの中に眠っていた「目覚め」への欲求が、世界の流れと呼応して、彼女の「変容体験」という奇跡を呼んだのです。
まほは、ほんとに「特別な星の下」に生まれた人なのだなあと、深く思います。
* * *
この本は一冊の物語ですから、いくらかの脚色はあるかもしれませんし、思い違いによる事実との相違もありえます。
けれども大筋としての事実性を疑う必要はなさそうです。
そして、仮にこれが完全なフィクションだとしたら...... 。
それこそ、まさに驚くべきことで、これだけのものをフィクションで書けるということは、まったく稀有な才能というしかありません。
[こちらのページ]を見ますと、単行本は15,000部に達し、韓国語版の出版も決まったとのことで、この日本発のスピリチュアル・ストーリーが、広範な読者を獲得し、末永く読み継がれていくだろうことを予感させます。
新しい才能の誕生を目撃する幸せを感じながら、今日はこの辺りでタブレットを置きます。
それでは、みなさん、またー。
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[あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?]
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[最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?]
[「人生長すぎる」とお嘆きのあなたへ - エクハルト・トールの場合]
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