政治なんてアホらしいですか? ライフネット生命の出口治明氏はこう言ってます
ライフネット生命のCEO、出口治明氏はご存知ですか。
ネット上で、Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグやWikipediaの創設者ジミー・ウェールズ、お笑い芸人スギちゃんなどのポーズを真似したコンテンツでお馴染みかもしれません。
出口氏がなぜそうした若者に受ける大胆な広報活動ができるのか、彼の柔軟さの秘密がこちらのインタビューを読むとよく分かります。
20代の社員に「アホは出口さんです」と言われました
インターネットのコミュニケーション 出口治明編
20代の社員にアホ呼ばわりされても、それを鷹揚に受け止め、既成観念に捕らわれることなく、若者の感性を信頼して仕事を任す。
もしそれが失敗しても、そのときはそのときで考えればいいと腹をくくる。
経営者としてはそういう責任の取り方もあるわけですよね。
その出口氏が、次の記事では、誰にでも分かる簡単な投票の仕方を教えてくれています。
「誰も政治を教えてくれなかった」人たちへ(ポリタス 2016年7月3日)
こちらのインタビューに肝心の部分がよくまとまっていますので、ちょっと引用しましょう。
出口治明さん「日本はお金の教育をしていない」 ライフネット生命会長に聞く教養とは(ハフポスト日本版 2016年01月27日)
ヨーロッパの人と話をすると、選挙は学校で次のように教えられるのです。メディアが事前に選挙結果を予想しますが、その予想通りで良かったら三つ方法があります。投票に行ってその通り書く、白票を出す、棄権をする。すべて同じ結果になります。もしメディアの予想に反対なら、方法は一つしかない。行って違う人の名前を書く。これが選挙ですよと教えるのです。
日本ではこういう当たり前のことが教えられていないから、「ろくな候補者がいなかったら堂々と棄権しなさい」などと変なことを言う評論家がいたりするのです。ヨーロッパでは中学生以下のリテラシーです。
つまり、「社会の現状に納得していないなら、投票に行ったほうがいいですよ、そうでなければ、現状に降参することにしかなりませんよ」ということです。
今、日本の20代の投票率は30%台と、全体の平均の50%台とくらべても、非常に低くなっています。
これは若者自身の責任というよりは、社会の側の責任というべき事態でしょう。
18歳になれば選挙権が与えられ、投票に行くのが国民の義務だなどと言われても、どうやって候補者を選べばよいかも教えられず、せっかく選んで投票しても自分の選んだ候補が当選しないとなれば、投票に行くなんてアホらしいと考えるのも無理はないではないですか。
かくいう私は50代のおじさんですが、実のところ選挙で投票したことは数えるほどしかありません。
現在は海外にいるため、先日の参院選も投票することはできませんでした。
せっかく投票に行っても焼け石に水かと思うと、諦めの気分がもりもり湧いてきたりもするわけでして。
しかしです。
ぼくは気持ちを入れ替えました。
自分が入れる一票だけでは、焼け石に水にも思えます。
けれど、周りの人たちと話をしていくことによって、最初は小さなさざ波に過ぎなかったものが、時代を変える大きなうねりになる可能性だってあるのです。
ライフネット生命の出口氏が言う「選挙予想で優勢な候補の政策に賛成できなければ、別の候補に投票する」という、一番基本の考えから始めて、少しずつ政治の話をすることで、政治で「遊ぶ」ことを試してみたらどうかな、と思うのです。
リアルな友だちに面と向かって話すのに抵抗があれば、ネット上で発信をすることから始めるのもいいでしょう。
そんなにマジになりすぎず、冗談半分にやってみたってかまわないのです。
一人ひとりが自分なりのスタイルで、政治について気楽に語り、自分の考えにこだわって熱くなりすぎたりせず、自分の考えを説明し、人の話を聞いて、ああ、この人はこんな風に考えるのかと、落ち着いてやりとりができるようになったとき、社会はぐっと過ごしやすいものになるのではないでしょうか。
* * *
こちらは出口氏の著書で、上に書いた投票の仕方や政治の話もあり、お金や経済の話もありで、なかなかおもしろい本だと思います。
『働く君に伝えたい「お金」の教養――人生を変える5つの特別講義』(ポプラ社 2016)
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☆こちらもどうぞ
[なぜ今井絵理子は当選したのに三宅洋平は落ちたのか]
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出口氏がなぜそうした若者に受ける大胆な広報活動ができるのか、彼の柔軟さの秘密がこちらのインタビューを読むとよく分かります。
20代の社員に「アホは出口さんです」と言われました
インターネットのコミュニケーション 出口治明編
20代の社員にアホ呼ばわりされても、それを鷹揚に受け止め、既成観念に捕らわれることなく、若者の感性を信頼して仕事を任す。
もしそれが失敗しても、そのときはそのときで考えればいいと腹をくくる。
経営者としてはそういう責任の取り方もあるわけですよね。
その出口氏が、次の記事では、誰にでも分かる簡単な投票の仕方を教えてくれています。
「誰も政治を教えてくれなかった」人たちへ(ポリタス 2016年7月3日)
こちらのインタビューに肝心の部分がよくまとまっていますので、ちょっと引用しましょう。
出口治明さん「日本はお金の教育をしていない」 ライフネット生命会長に聞く教養とは(ハフポスト日本版 2016年01月27日)
ヨーロッパの人と話をすると、選挙は学校で次のように教えられるのです。メディアが事前に選挙結果を予想しますが、その予想通りで良かったら三つ方法があります。投票に行ってその通り書く、白票を出す、棄権をする。すべて同じ結果になります。もしメディアの予想に反対なら、方法は一つしかない。行って違う人の名前を書く。これが選挙ですよと教えるのです。
日本ではこういう当たり前のことが教えられていないから、「ろくな候補者がいなかったら堂々と棄権しなさい」などと変なことを言う評論家がいたりするのです。ヨーロッパでは中学生以下のリテラシーです。
つまり、「社会の現状に納得していないなら、投票に行ったほうがいいですよ、そうでなければ、現状に降参することにしかなりませんよ」ということです。
今、日本の20代の投票率は30%台と、全体の平均の50%台とくらべても、非常に低くなっています。
これは若者自身の責任というよりは、社会の側の責任というべき事態でしょう。
18歳になれば選挙権が与えられ、投票に行くのが国民の義務だなどと言われても、どうやって候補者を選べばよいかも教えられず、せっかく選んで投票しても自分の選んだ候補が当選しないとなれば、投票に行くなんてアホらしいと考えるのも無理はないではないですか。
かくいう私は50代のおじさんですが、実のところ選挙で投票したことは数えるほどしかありません。
現在は海外にいるため、先日の参院選も投票することはできませんでした。
せっかく投票に行っても焼け石に水かと思うと、諦めの気分がもりもり湧いてきたりもするわけでして。
しかしです。
ぼくは気持ちを入れ替えました。
自分が入れる一票だけでは、焼け石に水にも思えます。
けれど、周りの人たちと話をしていくことによって、最初は小さなさざ波に過ぎなかったものが、時代を変える大きなうねりになる可能性だってあるのです。
ライフネット生命の出口氏が言う「選挙予想で優勢な候補の政策に賛成できなければ、別の候補に投票する」という、一番基本の考えから始めて、少しずつ政治の話をすることで、政治で「遊ぶ」ことを試してみたらどうかな、と思うのです。
リアルな友だちに面と向かって話すのに抵抗があれば、ネット上で発信をすることから始めるのもいいでしょう。
そんなにマジになりすぎず、冗談半分にやってみたってかまわないのです。
一人ひとりが自分なりのスタイルで、政治について気楽に語り、自分の考えにこだわって熱くなりすぎたりせず、自分の考えを説明し、人の話を聞いて、ああ、この人はこんな風に考えるのかと、落ち着いてやりとりができるようになったとき、社会はぐっと過ごしやすいものになるのではないでしょうか。
* * *
こちらは出口氏の著書で、上に書いた投票の仕方や政治の話もあり、お金や経済の話もありで、なかなかおもしろい本だと思います。
『働く君に伝えたい「お金」の教養――人生を変える5つの特別講義』(ポプラ社 2016)
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