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共謀罪法成立の日に、100年後の世界を見据えて

今日、2017年6月15日、共謀罪法が成立しました。 市民活動家の田中優さんが、今日付けのメイルマガジン [ 第596号:共謀罪成立 ] で共謀罪法の成立について、 「共謀罪法を死文化させてしまうこと」と、 「共謀罪法が実際に適用されたときには、違憲立法であることを主張すること」そして、 「この法律ができたからといって萎縮してしまうことなく、今までどおり、 しっかり意見を表明していくこと」 の重要性を述べています。 優さんの指摘は正論ですが、現実の日本の政治情勢を見ると、楽観は許されません。 日本政府が共謀罪法を使って、ただちに反対勢力の弾圧を始めるとは思えまないものの、政府の意向に沿わない個人や団体に対しての圧力は、今以上に強くなっていくことでしょう。 こうした逆境の中で、ぼくたちにできることは何なのでしょうか。 [ 安倍マリオをぶっ飛ばせ、あるいはぼくらの未来への責任 ] にも書きましたが、無茶苦茶を平気で通す「総理」や「政府」に怒りが湧くのは自然です。けれども、「怒っているだけ」では状況は変わりません。 たとえば、原発推進への対案として、太陽光とバッテリーによる「オフグリッド」を提案していくような、具体的な取り組みが大切だと思われます。 また、[ 改憲に王手。ニッポンはホントーに大丈夫なのか? ] に書いたように、日本の「重苦しい空気」に閉じ込められることのないように、視野を大きく広げることも大切でしょう。 現在の世界情勢を見れば、欧米的な合理主義や民主主義も必ずしも万能ではないと思われます。 そのときむしろ、先住民族の知恵や、宗教の叡智に学ぶことも多いはずです。 原子力を不可欠とするような間違った科学技術主義にだまされないためには、単なる論理では不十分に思えます。 文化的相対主義を踏まえた上で、「真・善・美」といった基本的な価値へと思いを巡らすことも必要なのではないでしょうか。 いずれにせよ、この「逆境」が簡単に流れを変えることはないでしょう。 72年前に敗戦という形で終わりを迎えた戦争は、日中戦争から数えても15年間という長い期間の「逆境時代」でした。 ですから、ぼくたちは、10年、20年の単位でものごとを考える必要がありますし、それには、50年後、100年後を見据えることも...

人の世の闇の深さの現れか / 元TBSテレビ・ワシントン支局長・山口敬之氏のレイプ疑惑について一言

はてなのブックマークで [ 【レイプ告白】「あの夜、なにがあったのか」詩織さんと山口氏 それぞれに聞いた ] という記事についての kk3marketerさんのコメント「闇深い」 を見て、何がどう「闇深い」のか気になりました。 当該の記事を見る限り、法的な処分の妥当性はともかくとしても、元TBSテレビ・ワシントン支局長・山口敬之の、就職をネタに若い女性と会い、ことに及ぶという行動は、倫理的に完全に「アウト」なものと思われ、そういう人物が「立派」なジャーナリストとして活躍している世の中というもの自体が十分「闇深い」ものと思われます。 また、山口氏の不起訴処分に何らかの「力」が働いたと考えるのも至極当然であり、それがどういう筋からのものであれ、被害にあった女性の立場を考えれば、ニッポンという国の法治国家としての機能はポンコツ同然としか言いようがなく、これはむしろ「病み深い」というべきでしょうか。 ところが、この事件に関してネットを検索してみると、この女性が今のタイミングで記者会見を開いたことには、「女性の人権」という表向きの問題とは別に、政治的な「生臭い」意図を感じざるを得ない事実に突き当たります。 この女性の代理人弁護士の所属事務所からして、バックには民進党の力が働いているとの事実です。 「女性の人権」を守るためには、当然山口氏は起訴されるべきであり、山口氏の行為の是非は法廷で争われるべきものと考えますが、こうした「法的な争い」が「政争の具」として使われているとすれば、なんとも「闇深い」世の中ではありませんか。 ぼくは安倍政権の政策には基本的に反対ですが、こんな程度の揺さぶりで盤石の安倍政権の基盤が揺らぐものとは思われませんし、こういうやり方は「まっとう」なものとは言えないでしょう。 政治というものが「清い」だけのものでないことは、いたしかたのないことかもしれませんが、現状の政治が、利権を争う集団同士のこのような「縄張り争い」にすぎないことを考えると、その行く先はいったいどうなることかと、深い危惧を感じざるをえません。 ぼくたち国民の一人ひとりが、五十年先、百年先の未来を見据えて、考え、行動することの必要を感じる所以です。

安倍昭恵氏に関する記事まとめ #森友学園 #アッキード事件

アッキード事件とも呼ばれる、森友学園の問題で、マスメディア取り沙汰されている安倍昭恵氏ですが、ここに、昭恵氏および、三宅洋平氏、てんつくマン氏に関わる記事の目次を置きます。 今の日本が抱える問題を、みなさんが考える一助になったら幸いです。 ✧安倍昭恵氏に関する記事の目次です✧ [ 洋平と昭恵をつないだ「怪人」てんつくマンとは!? ] [ 大丈夫か、三宅洋平!? 安倍昭恵氏と会食なんかしちゃって。 ] [ 洋平氏と昭恵氏の会食・再考、その意味を最高のものにするために ] [ 「洋平・昭恵会食」再々考、ネット「世論」をどう読むか ] [ 「天然系・総理の密使」安倍昭恵氏が沖縄高江のヘリパッド建設反対運動テントを訪問 ] [ 「大物」か「あほう」か、三宅洋平、安倍昭恵と高江に同行 ] [ 昭恵氏の高江訪問について三宅洋平氏に今伝えたいこと 2016年8月9日 ] [ 三宅洋平は「許可」を得て安倍昭恵を高江に案内したのか ] [ 三宅洋平は権力にすり寄る節操なしではない ]

三宅洋平は応援するに値する人物なのか

ミュージシャンの三宅洋平氏は、テレビに出るような有名人ではありません。 彼は、過去二度の参院選に立候補し、音楽を有効に使った「選挙フェス」という手法で、2013年の比例区では18万票、2016年の東京区では25万票を得票しました。 残念ながらどちらも当選には至りませんでしたが、「反戦・反基地・反原発」の明確な姿勢は評価に値するものと考えます。 一方、三宅氏は、ネット上で「陰謀論者」で「レイシスト」だと非難され、その上「安倍昭恵氏とつるんで、安倍政権に加担している」といった酷評も見受けられます。 果たして三宅洋平氏は、応援し、支持するに値する人物なのでしょうか。   *  *  * 結論から言うと、彼は応援するに値する人物だと思います。 というのは「反戦・反基地・反原発」の明確な姿勢があれば、安倍政権に物申すには十分だからです。 安倍政権の進める日本の「戦争国家化・全体主義国家化」と「原発再稼働」の流れは実に強力です。 残念ながら民進党は、政策のかなりの部分が自民党と重なってしまっており、十分な反対勢力とは言えません。 その他の反対勢力も、十分に国民の気持ちをつかむことができないまま、日本の戦後民主主義はずるずると後退し続けてきたのではないでしょうか。 この状勢において、新しい流れを生み出すことができれば、安倍政権の政策に待ったをかけられる可能性もありえます。 そのとき、「反戦・反基地・反原発」の明確な姿勢に加えて、三宅洋平氏の持つカリスマには大きな希望が持てると思うのです、   *  *  * 現在、国会では、山本太郎氏がよい活動をしてらっしゃいます。 しかし、一人でできることには限りがあります。 そこにもし、三宅洋平氏が続くことができれば、はじめは小さな流れであっても、それがやがて大きなうねりへとつながっていく。そういうことが期待できると思うのです。 最初は点にしかすぎなくても、点の数が増え、点と点がつながって線になり、線と線がつながって面になる。そうした長い目で見るビジョンを持たない限り、世界が変わることは期待できないでしょう。 今、その出発点として、ぼくは三宅洋平氏を応援するのです。 そして、この文章を読んで共感してもらえたら、ぜひあなたにも応援してもらいたいと思うのです。   * ...

政治なんてアホらしいですか? ライフネット生命の出口治明氏はこう言ってます

ライフネット生命のCEO、出口治明氏はご存知ですか。 ネット上で、Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグやWikipediaの創設者ジミー・ウェールズ、お笑い芸人スギちゃんなどのポーズを真似したコンテンツでお馴染みかもしれません。 出口氏がなぜそうした若者に受ける大胆な広報活動ができるのか、彼の柔軟さの秘密がこちらのインタビューを読むとよく分かります。 20代の社員に「アホは出口さんです」と言われました インターネットのコミュニケーション 出口治明編 20代の社員にアホ呼ばわりされても、それを鷹揚に受け止め、既成観念に捕らわれることなく、若者の感性を信頼して仕事を任す。 もしそれが失敗しても、そのときはそのときで考えればいいと腹をくくる。 経営者としてはそういう責任の取り方もあるわけですよね。 その出口氏が、次の記事では、誰にでも分かる簡単な投票の仕方を教えてくれています。 「誰も政治を教えてくれなかった」人たちへ(ポリタス 2016年7月3日) こちらのインタビューに肝心の部分がよくまとまっていますので、ちょっと引用しましょう。 出口治明さん「日本はお金の教育をしていない」 ライフネット生命会長に聞く教養とは(ハフポスト日本版 2016年01月27日) ヨーロッパの人と話をすると、選挙は学校で次のように教えられるのです。メディアが事前に選挙結果を予想しますが、その予想通りで良かったら三つ方法があります。投票に行ってその通り書く、白票を出す、棄権をする。すべて同じ結果になります。もしメディアの予想に反対なら、方法は一つしかない。行って違う人の名前を書く。これが選挙ですよと教えるのです。 日本ではこういう当たり前のことが教えられていないから、「ろくな候補者がいなかったら堂々と棄権しなさい」などと変なことを言う評論家がいたりするのです。ヨーロッパでは中学生以下のリテラシーです。 つまり、「社会の現状に納得していないなら、投票に行ったほうがいいですよ、そうでなければ、現状に降参することにしかなりませんよ」ということです。 今、日本の20代の投票率は30%台と、全体の平均の50%台とくらべても、非常に低くなっています。 これは若者自身の責任というよりは、社会の側の責任というべき事態でしょう。 18歳になれば...

三宅洋平は権力にすり寄る節操なしではない

2013年、2016年と過去二度の参院選に立候補したミュージシャンの三宅洋平氏ですが、参院選直後、沖縄高江でのヘリパッド建設が強行される中で、安倍総理夫人昭恵氏との会食、そしてその後の昭恵氏の高江訪問へ同行したことが物議を醸しています。 先の参院選での三宅氏の支持者からも、こうした三宅氏の行動を、沖縄の気持ちを踏みにじり、安倍政権に擦り寄るものだという批判の声が上がっています。 また、最近 「週刊SPA!8/30号(8/23発売)」に、安倍昭恵氏との対談が出た こともあり、三宅氏が権力に迎合しているとの主張がネット上で散見されます。 しかし、彼は「選挙フェス」においても、対立ではなく、対話を呼びかけていたわけですから、安倍昭恵氏と対話していることをもって、権力に迎合しているというのは、拙速な判断に思えます。 ぼくは残念ながら三宅氏とお会いしたこともなければ、生で彼の演説や歌を聴いたこともありません。 けれども、彼の「選挙フェス」の動画を見て感じるのは、彼が「反戦・反原発」という確固とした主張を持っている限り、保守側に寝返るわけがないし、保守側が彼を取り込みようもないということです。 とはいえ、三宅氏の言説には、支持者の混乱を招きかねない表現が散見されます。 たとえば、昭恵氏と会食した際に、安倍総理に電話で言ったという「国を思い世界を憂う国士として同じ気持ち」という発言です。 この発言だけを単独で考えたならば、安倍政権の「暴政」を許していると思われても仕方がないでしょう。 さらに、三宅氏は、昭恵氏との会食についての発言に対して「幻滅する」と言われると、それに対して「いくらでも幻滅すればいい」と答えています。 ミュージシャンとファンとのやりとりなら、これでもいいかもしれませんが、仮にも選挙に立候補したものとしては、「与党にすり寄るのも俺の勝手だ」と思われかねない発言をすることは、失言と言わざるを得ないでしょう。 三宅氏は政治家の卵として、こうした発言には十分注意をしていくことが必要でしょう。 同じ流れのツィートで三宅氏は、「私は間違っても自民党改憲草案にほだされるような事はありません」と明言していますから、全体としては、彼の主張は辻褄が合っているのですが、彼の人物をよく知らない人から見れば、当選すると自民党に寝返ってしまう...

安倍マリオをぶっ飛ばせ、あるいはぼくらの未来への責任

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[2017/03/17追記: 森友学園問題がメディアでは取り沙汰されていますが、それも所詮「共謀罪」法案通過のための隠れ蓑にすぎないのかと思われる昨今です] 巷では、安倍総理演ずるところの安倍マリオなるキャラクターが話題を呼んでいるようです。 [2016/12/21追記: 安倍マリオもすっかり「昔」の話になってしまいました] どこかチャップリンの「独裁者」を思わせないこともない、この「悪ふざけ」のためにブラジルのリオまでジャンボジェットを飛ばす安倍総理には、ついつい怒りも沸こうというものです。 けれど、安倍総理に対して怒ってみても、そいつはエネルギーの無駄というものでしょう。 もちろん、ぼくは安倍総理が「素晴らしい」とか思ってるわけじゃありません。 第二次安倍政権は、福島第一事故後の、環境汚染、経済的後退、政治的混迷の中から生まれてきた、「危険」な「全体主義」政権だと思っています。 とはいえ、その政権の旗印になっている安倍晋三氏という個人に対して、いくら怒りをぶつけたところで、エネルギーの無駄遣いにしかならないだろうから、「せっかくのそのエネルギーを有効利用したらいいじゃないか」と思うのです。 沖縄高江でのヘリパッド建設の強行を見ても、経産省前の反原発テント撤去を見ても、安倍政権のやっていることは、弱者や少数者の権利をないがしろにする「全体主義」的政策にほかなりません。 しかし、安倍総理と言えども、個人として好き勝手にやっているわけではないでしょう。 安倍総理にしてみれば、合州国の意向に沿う範囲内で、彼なりに国益を考えてやっているのでしょうし、けれども、えげつないやり方をきちんと見れれば、その政策を批判することは当然です。 けれども、「怒りの罵声」を浴びせるようなやり方をいくらしたところで、あちらとしては痛くも痒くもないでしょうし、総理大臣自らが国会で野次を飛ばすという、相手の情けないレベルにまでこちらの立場を引き下げることにしかなりませんから、決してほめられるやり方とは言えないでしょう。 結局のところ、怒りのエネルギーを直接相手に向けても葛藤は深まるばかりなのです。 かといって、怒りの感情を押し殺すことにも益はありません。 ですから、怒りという自然な気持ちを押し殺すことなく、その怒りのエネルギーを、現在の...

ホメオパシーに関連して日本のジャーナリズムの問題とカルト的思考、そして三宅洋平

日本語版Wikipedia に 「山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故」 と題する記事があります。 以前書いた記事 「三宅洋平、ホメオパシー、カルト、民主主義」 でも触れましたが、ホメオパシーを実践する助産師が、出生直後1ヶ月以内に計3回ビタミンKを経口投与するよう厚生労働省が指導しているにも関わらず、それを怠ったために新生児が死亡したとされる事故です。 前回の記事では、Wikipedia の記述に沿って、助産師に問題があったように書いてしまいましたが、死亡事故の原因は分かっていないし、助産師の責任についても明らかではない、とするのが適当であると考えるに至りました。 というのも、この事故については、朝日新聞が「生後2カ月の長女が死亡したのは、ホメオパシーという民間療法をする助産師が適切な助産業務を怠ったためだとして、山口市の女性(33)が助産師を相手取り、約5600万円の損害賠償を求めた訴訟で、助産師側が女性に和解金を支払うことで合意したことが21日、分かった」と報道していますが、和解で解決したため、裁判所は死亡原因についても、助産師の責任についても判断を下していないからです。 また、日本におけるホメオパシーの普及を推進している日本ホメオパシー医学協会は、 朝日新聞によるこの事件の報道について、死亡原因がホメオパシーにあるかのような記事を掲載する、その姿勢を批判しています。 この批判を読む限り、日本ホメオパシー医学協会の主張はもっともなものと考えられます。 日本のジャーナリズムには、「問題」を「創作」する「悪い癖」がないでしょうか。 一方、Mochimasa 氏という方が、この日本ホメオパシー医学協会の主張について、ご自分のブログで批判していらっしゃいます。 [ 山口ホメオパシー訴訟は和解で終結。しかし、ホメオパシー団体は"言いたい放題" ] こちらの記事は「批判のための批判」といった趣きがあり、もっぱら日本ホメオパシー医学協会に対する「攻撃的」な言辞に終始している感があります。 しかしながら、こちらで引用されている日本ホメオパシー医学協会会長の由井寅子氏や、日本助産師会理事の神谷整子氏の主張を見ると、新生児に対するビタミンKの投与について否定的な見方をしており、これがただちに上記の事故の死亡原因となるわ...

三宅洋平は「許可」を得て安倍昭恵を高江に案内したのか

三宅洋平氏が安倍昭恵氏を、沖縄高江のヘリパッド建設反対運動のテントに案内したことについて、現場の実質的な代表者である沖縄平和運動センター議長の山城博治の「許可」があったのかどうかが、ネット上の一部で取り沙汰されています。 この件については、山城氏のインタビューの動画があり、これを見れば山城氏が「昭恵氏の現場訪問を拒んでいない」ことは明らかでしょう。 [ 山城博治 昨日8/6の安倍昭恵の訪問ほか 中継iwj okinawa1 ] 山城氏はインタビューで確かに、「(昭恵氏を)案内することは許可していない」という意味のことをおっしゃっています。 けれども同時に、「(昭恵氏に)公然と来てもらうわけにはいかないが、目立たないように来てくれるのはかまわない、その場合は自分が話を聞くと言った」と説明しています。 山城氏は昭恵氏がテントを訪れたとき現場にいなかったわけですが、体調不良のため一旦引き上げた際、対応を求めたスタッフに十分意志が伝わらなかったために現場で混乱があったのだとも、説明しています。 また、昭恵氏の訪問については、否定的な見解を述べていますが、昭恵氏の訪問が反対運動にマイナスの影響を与えることはないという主旨の発言をしています。 こうして見ると、「三宅の言う山城氏の『許可』はなかった」とネット上で広め、「三宅の行動は運動の分断を謀っている」といった発言をしている人たちは、現場で反対運動をしている沖縄の方々とは関係のないところで、勝手に「三宅氏排除」を主張しているにすぎないことが分かります。 三宅氏が現場の方々の気持ちを考えることができずに昭恵氏を案内したことは、もちろん問題ですが、「三宅氏排除」を主張する方々も、現場の方々の気持ちを考えていない点については、五十歩百歩ということです。 また、山城氏がインタビューで三宅氏について特に触れていないところを見ると、山城氏自身は三宅氏の行動を運動に上手に役立てているように思えます。 山城氏は、いくらかの混乱はあっても、高江の問題が少しでも知られることが大切だと考えて、昭恵氏の訪問を受け入れたのではないかということです。 なお、今回のように「都合よく切り取られた事実」の拡散によって、歪んだ現実が伝えられることは、場合によっては大きな問題となる場合がありますが、この件については、もとも...

三宅洋平、ホメオパシー、カルト、民主主義

[追記: 2016.08.21] こちらの記事では Wikipedia の記述 に沿って、助産師に問題があったように書いてしまいましたが、死亡事故の原因は分かっていないし、助産師の責任についても明らかではない、とするのが適当であると考えるに至り、もう一つ記事を書きました。[ ホメオパシーに関連して日本のジャーナリズムの問題とカルト的思考、そして三宅洋平 ] 「自然志向」の三宅洋平氏は、医療に頼りすぎないほうがよいとの考えを持ち、ホメオパシーなどを勧める発言をしているために「非科学的」で「カルト的」であるとの批判をされています。 けれど、ホメオパシーを勧めることは「非科学的」で「カルト的」なことなのでしょうか。また、それは反社会的で悪いことなのでしょうか。 政策としてホメオパシーを推進するとなれば、これはまた別の話ですが、彼はツイッター上の個人的な発言でホメオパシーを勧めているにすぎません。 こうしたことが一々政治家の欠格条件になるとしたら、日本には政治家などいなくなってしまうのではないでしょうか?   *  *  * ホメオパシーについて、要点を説明します。 ・ホメオパシーは医学的にはプラシーボ以上の効果はないとされています。 ・レメディという砂糖玉を処方するだけなので、有害な副作用はありません。 ・ヨーロッパやインドなどでも民間療法として普通に実践されています。 プラシーボ効果というのは、実際には薬効のない物質を患者に投与した場合、一定の割合で症状が改善する現象のことで、暗示によって自然治癒力が引き出される効果のことです。 普通の薬のような薬効こそありませんが、患者が治療者を信頼してレメディを服用することで、自然治癒力が発揮され症状が改善されるのですから、ここには何ら問題はないと言えます。 むしろ、こうした暗示と自然治癒力の効果を否定し、薬効はあっても同時に副作用も強い現代医学のみを肯定する態度のほうが、よほど「非科学的」なものにも見えます。 それではなぜ、日本ではホメオパシーが嫌われるのでしょうか。 その理由は、ホメオパシーの誤用によって発生した事故によって、ホメオパシー自体が危険であると勘違いされているということです。 2009年に山口県山口市で、新生児がビタミンKの欠乏により硬膜下血腫を起こして死亡する...

三宅洋平の「カリスマ」は「カルト」じゃない

[この記事のまとめ] ・三宅洋平氏の「カリスマ」には可能性があります。 ・彼の政策で最重要な点は、「反戦・反原発」です。 ・その「カリスマ」に「カルト的」なものを見る人もいますが、その二つは区別できます。 ・三宅氏を応援するものとしては、彼が「カルト」になってしまわないように、きちんと批判しつつ応援していくことが必要と考えます。   *  *  * 三宅洋平氏が参院選後に安倍昭恵氏と会食し、その後、沖縄高江のヘリパッド建設反対運動の現場に同行したことで、ネット上では、三宅氏を非難する声が多く見受けられます。 反対運動の現場の方々に十分な説明もないまま昭恵氏に同行し、現場を混乱させたことは問題ですが、そのことを理由に三宅氏を「運動」から「排除」しようとするかの発言には、まったく不可解なものを感じます。 どうして三宅氏の「カリスマ」を「運動」に生かすことができないのでしょうか。 「運動系」の人たちの中には、三宅氏の「非科学的・非論理的」な部分を批判する声があります。 そうした、はじめから三宅氏に批判的な人たちが、今回の件を使って三宅氏を「排除」しようとしているようにも見えます。 あからさまに「非科学的・非論理的」であることは問題を引き起こすこともありますが、昭恵氏と高江に同行したことは、その意味では問題とは思えません。 彼は、安倍政権を批判はしていますが、同時に対話の重要性も強調しています。 高江でヘリパッドの建設が強行される中、安倍昭恵氏と会食し、昭恵氏を高江に案内したことは、時期的にも、説明責任的にも問題のある行動ですが、彼の主張する対話の姿勢からすれば一貫性のあるものです。 「選挙フェス」の「盛り上がり」を冷静に見れば、そこに多くの人が集まっている状況が、他の立候補者のような支持基盤による動員とは違うことははっきりと分かるはずです。 それにはいろいろな要因があるでしょうが、三宅氏の打ち出している反戦・反原発の明確な姿勢が大きく影響しているものと思われます。 政策においては、彼は、自衛権のみを許すという形で、憲法の九条を強化改憲するという提案をしています。 この案については、実現性にも実効性にも疑問を感じますが、これがいわゆる「改憲派」の戦前回帰を目的とする「全体主義憲法」と異なることは誰の目にも明らかで、こ...

三宅洋平は安倍総理の「コバンザメ」じゃない

[この記事のまとめ] ・三宅氏は安倍総理のコバンザメではありません。 ・しかし、沖縄高江ヘリパッド反対運動の現場の方々にきちんと謝罪するべきです。 ・三宅氏は社会の「構造」を問題にしている点で評価できます。 ・一方、陰謀論などに傾きがちな点には大きな危険もあります。 ・彼が社会的責任を自覚した上でのびのびと活動をすることを期待します。   *  *  * 参院選に二度の立候補をしたミュージシャンの三宅洋平氏が、安倍総理の夫人である安倍昭恵氏を、沖縄高江のヘリパッド建設反対運動のテントに案内をしたことが、ネット上で波紋を広げています。 今回は、昭恵氏が帰ったあとで、反対運動の現場の方々との対話の中で三宅氏が言ったとされる言葉、 「すべて安倍の意図とは限らない」 (onoyasumaro氏のまとめによる言葉) について考えてみます。 参院選の翌日からヘリパッドの建設再開を強行し、今までにない強圧的な姿勢を日本政府が取っているときに、総理大臣である安倍晋三氏について、「すべて安倍の意図とは限らない」と反対運動の現場の方々に対して言うというのは、普通に考えて、ありえない発言でしょう。 ただし、同じ現場での対話のIWJによるまとめでは、これに相当する言葉は 「安倍総理が全部決めてスイッチを押しているのではない」 ということで、若干ニュアンスが違ってきます。 いずれにせよ、安倍総理の名のもとに行われている工事の強行などにより、直接・間接に被害を受けている方々に向かって言っていい言葉とは思われず、昭恵氏を同行して現場を混乱させたことに加え、こうした発言をしたことについても、三宅氏はきちんと謝罪すべきだと思います。 しかしながら、安倍総理を擁護しているかのように見えるこの発言をしたことをもって、三宅氏が安倍総理の政策に賛同していると考えるのは、まったく軽率なことではないでしょうか。 三宅氏は、自民党政権ならびに日本の官僚機構が行なっている政策の実行について、必ずしもすべてを総理大臣が把握しているとは限らない、という一般論を述べているにすぎません。 「主流派」である安倍政権を批判する「反主流派」の人々は、ともすれば「安倍総理や自民党が悪」であって「安倍総理と自民党を倒せ」ばよいかのような考えを振りまいています。 しかし、そのよう...

「天然系・総理の密使」安倍昭恵氏が沖縄高江のヘリパッド建設反対運動テントを訪問

[この記事のまとめ] ・安倍昭恵氏の高江行きは、自分が現場を見たいという、ただそれだけの理由で行われた。 ・三宅洋平氏は、軽率にもそれに協力した。 ・現場では一時的に多少の混乱があった。 ・三宅氏は昭恵氏との関係を断ったほうがよい。 ・弱者の気持ちが分からない、昭恵氏の人物について少々。   *  *  * 2016年8月6日、安倍総理大臣夫人の安倍昭恵氏が、三宅洋平氏の案内で、沖縄・高江のヘリパッド建設反対運動のテントを訪れました。 琉球新報8月7日の記事より、昭恵氏の高江訪問について、前の記事とは別の部分を引用します。 ミュージシャンで参院選へ2回立候補した三宅洋平さんによると、今回の訪問は、昭恵さんが高江のヘリパッド問題などを描いた映画「標的の村」を鑑賞したことをきっかけに「現場を見たい」と三宅さんへ相談したことがきっかけ。三宅さんは沖縄平和運動センターの山城博治議長へは相談したが、大半の市民らには昭恵さんの訪問を知らせていなかったことから戸惑いや疑問の声も上がった。 昭恵氏は 「何が起きているのか、自分の目で確かめたい」 から高江に行ったのだと、8月7日Facebookに書いています。 しかし、昭恵氏は先日の参院選では自民党の島尻あい子氏の応援で沖縄入りしており、一私人として高江の問題に関心を持って訪れたという説明は、現場で反対している人々には受け入れがたいものでしょう。 昭恵氏の高江行きを仲介した三宅氏も当然のように非難されており、この昭恵氏の行動は反対運動に一時的に多少の混乱をもたらしました。 このことは安倍政権から見れば、まったく小さいお話で、毒にも薬にもならないほどのエピソードでしょう。 ですから無用に騒ぎを大きくすることは、ヘリパッド建設反対の運動に水をさす結果にしかならないので、慎んだほうがよいと思います。 また、三宅氏にぜひお伝えしたいのは、昭恵氏の「お気持ち」に付き合うのはもうこのくらいにしたほうがいいだろうということです。 昭恵氏が高江の問題を本当になんとかしようというのなら、きちんと自分の持てる力を使ってやるべきです。 仮にそのことで援助を求められても、関わりにならないほうがよいでしょう。   *  *  * 「天然系・総理の密使」である安倍昭恵氏について、もう少し見てみま...

昭恵氏の高江訪問について三宅洋平氏に今伝えたいこと 2016年8月9日

8月6日に安倍昭恵氏が、沖縄高江のヘリパッド建設に反対するテントを訪問したことについての、 三宅洋平氏による経緯の説明を読みました。 三宅氏が、昭恵氏の「現場を見たい」という気持ちを尊重し、それが高江の問題を多くの人に伝える役に立つのではないかと考えたことには、一理はあると考えます。 しかしながら、自分の行動が、高江で反対運動をする人々の気持ちを傷つけてしまったことについて、謝罪の言葉は見当たらず、現場で湧き上がった「困惑」と「怒り」の感情を、三宅氏は今のところ十分に受け止めることができていないようです。 反対運動の実質的な責任者ともいえる沖縄平和運動センター議長の山城博治氏に昭恵氏の高江訪問について相談し、そのやりとりの中で行き違いのあった事情も考慮した上で、やはり三宅氏の今回の行動には、 「お騒がせした部分はすみません。自分の判断ややり方が全部あっていたとは、毛頭思っていません」 とご自身でも認めている通り、少なからぬ「非」があったわけですから、そのことについての謝罪の言葉がともなわない事情の説明は、「火に油を注ぐ」ようなものでしょう。 三宅氏には、なるべく早く、この件について、反対現場の人々に謝罪をしていただきたいと思います。 また、三宅氏に近い方々にも、この件について冷静に考えていただき、三宅氏に助言していただきたいと思います。 そして、三宅氏を応援する皆さんには、この件の「非」を三宅氏が認めてくださるように、批判的な応援の声を上げていただけたらと思います。 以上、簡単ですが、三宅洋平氏の今後の活動に期待するものとして一言述べさせていただきました。 [追記] 今回の三宅氏の行いと言葉に対する厳しい指摘がこちらのSAKATE氏の記事にあります。 三宅氏の支持者には耳が痛いと思いますが、こうした指摘はきちんと受け止める必要があると思います。 ○ 高江に対する暴力に与してきた総理夫人が「私」「個人」の立場で「実態を知りたいから来た」は、あり得ない ------------------------------- ☆こちらもどうぞ。 [ 「大物」か「あほう」か、三宅洋平、安倍昭恵と高江に同行 ] [ なぜ今井絵理子は当選したのに三宅洋平は落ちたのか ] [ 「陰謀論者」で「レイシスト」な洋平を、それでも俺が応援...

「大物」か「あほう」か、三宅洋平、安倍昭恵と高江に同行

2016年8月6日、参院選に二度の立候補をしたミュージシャンの三宅洋平氏が、安倍総理大臣夫人の安倍昭恵氏に同行し、沖縄・高江のヘリパッド建設反対運動のテントを訪れました。 琉球新報は8月7日、この昭恵氏の高江訪問について次のように伝えています。 7月の参院選沖縄選挙区ではヘリパッド建設や米軍普天間飛行場の辺野古移設を容認する島尻安伊子氏の応援演説で来県していたことを踏まえ「何をしに来たのか」と批判する声や「首相へ現場のことを伝えてほしい」などの声もあり波紋が広がった。 しかし、本土のマスメディアは何か伝えているでしょうか。 昭恵氏の高江訪問が、本土に高江の問題を伝えるためにプラスとなるとは考えられません。 ネット上での声はどうでしょうか。 洋平氏や昭恵氏を「大物」だと言ってほめそやす人たちは、沖縄の人々の痛みが分からないのでしょう。 洋平氏と昭恵氏をただ非難するだけの人たちは、建設的な提案をすることなく、対岸の火事を眺めているだけのように思えます。 沖縄の人の怒りの声は別です。 沖縄の人々の痛みがわからないからこそ、洋平氏は今回のような「愚にもつかぬ」行動で、反対運動に混乱をもたらしているのですから、沖縄で現に被害を受けている方々が怒りの声を上げるのは当然です。 けれど今、本土のぼくらに必要なのは、評論家のような顔をして、誰かのことを持ち上げたり、また誰かの失敗を指摘することではないでしょうし、沖縄の人と一緒になって洋平氏に怒りをぶつけることも違うように思えます。 今まさに、日本という国が「戦争賛美」の「全体主義」国家へと変わり果てていく流れにあるとき、その流れに少しでも棹さすことにこそ意味があるのではないでしょうか。 そのためには、洋平氏を批判的に応援する必要があります。 昭恵氏のことはさておき、今の洋平氏には沖縄の痛みが分かっていません。 今回のことで少しは彼がそのことに気づいてくれればよいのですが、残念ながら彼は弱者の痛みを想像する能力が弱いように思えます。 ですから、洋平氏の行動に疑問を感じながらも、彼の将来性にかすかにでも期待する皆さんにはお願いをしたいのです。 洋平氏に、彼の弱点を伝えてあげてください。 彼が弱点を克服できるように手助けをしてあげてください。 そして彼が強みを生かせるように状...

なぜ今井絵理子は当選したのに三宅洋平は落ちたのか

[この記事の見出し] ・はじめに ・選挙制度自体の問題 ・障害者問題 ・沖縄問題 ・「不正選挙」問題 ・政治は、息の長い地道な積み重ねと、瞬間の爆発的な力。 ・民主主義は死なない。今は「脳死状態」だけれども。   *  *  * ・はじめに Twitter などでいろいろな方々の投稿を見ていると、今回2016年の参院選で、今井絵理子氏が当選して、三宅洋平氏が落ちたのはおかしいじゃないか、といった内容のものが散見されます。 そう言いたくなる気持ちは分かるのですが、単純におかしいと言ってすむ問題かというとそうは思えません。 今井氏が当選し、三宅氏が落選したことには、相応の理由があります。 三宅洋平氏を応援する立場から、この問題を少し細かく見ていきたいと思います。 ・選挙制度自体の問題 今井絵理子氏は、自民党の候補として参院選の比例区から立候補し、31万票を獲得して当選しました。 それに対し三宅洋平氏は、東京選挙区から立候補し、生活の党と山本太郎となかまたちちから勝手連としての支援を得て、25万票を獲得したものの当選ラインの50万票には遠く及ばず落選しました。 今井氏は知名度の高さに加え、自民党という強力なバックのもとに当選したわけで、これはある意味、当然と言えましょう。 それに対し、三宅氏が、知名度は低い上、特別な支持基盤を持たないにもかかわらず、25万票を獲得したことは、「選挙フェス」手法の成功、新しい投票者の掘り起こしといった意味で大きく評価できることであり、残念ながら当選ラインまではまだ相当の距離があるものの、将来への期待は十分できるものと思われます。 ・障害者問題 今井絵里子氏はご自身、「障害」のあるお子さんを抱え、「障害」者問題に積極的に取り組んでいるわけですから、そうした関心を持つ方からの支持があったものと思われます。 それに対し、三宅氏はその政策に「保育・介護の社会化の徹底」という言葉があり、「障害」者問題にも理解があるのではないかと期待されるところです。 ところが、2015年に「『障害』児を持つ親もそのことを反省しつつ」という発言したことで、「障害」者に対する差別意識があるのではないかと思われた状態のまま、今回の参院選立候補に至ったという経緯があります。 三宅氏はこの問題について、参...

三宅洋平は「ナチズムの先兵」の差別主義者なのか

三宅洋平氏は、もちろん「ナチズムの先兵」の差別主義者ではありません。 まして「親学」の推進者であろうはずがありません。 それなのに、なぜそのような批判が絶えないのか、考えてみます。   *  *  * 三宅洋平氏は、過去に「障害を持つ子を産んだ人も、そのことを反省しつつ」と発言しました。 これについて、彼は、「反省」という言葉を使ったことにより、「障害」児者やその家族を傷つけてしまったことを認め、 謝罪の言葉を述べています。 この発言のもともとの意図は、食べ物を含め環境からの化学物質が、親の体に蓄積することで、その子どもに「障害」が引き起こされる可能性を指摘したものです。 つまり、これは環境問題の視点からの発言なのです。 ところが、この三宅氏の発言をとらえて、ナチスの「優生思想」や「親学」とつなげて考えようとする方々がいます。   *  *  * 「優生思想」は、「障害」者を劣ったものであり、その原因は遺伝にあると考え、その生きる権利を様々に剥奪しようとする大変危険な考えです。 しかも、ナチス・ドイツはこの考えに基づいて、実際にユダヤ人と障害者の虐殺を行ないました。 このような悲劇が繰り返されないように努めることは当然のことです。 三宅氏が環境中の化学物質の問題について、「障害」児者の親に反省を求める発言をしたことは問題ですが、彼は「障害」児者が劣った存在であるというような発言はしていませんし、遺伝の問題についても何も言っていません。 ただ、化学物質の毒性の問題を語っているだけです。 「障害」児者とその家族を傷つけるような発言をしたことを根拠に、彼を「差別主義者」であり「優生思想」の持ち主であると見なすことは不可能としか言いようがありません。   *  *  * 「親学」は、自民党政権が提唱する戦前回帰的な家庭内教育の思想です。 (参考: 親学のムック) 「戦前のような教育を家庭でできるようにすれば、発達障害が防げる」とでもいうような奇妙な主張をしているのですが、学校教育を管理教育にするとともに、家庭内にもそれを補完する体制を作り上げることを目指していると考えられます。 子を育てる親の責任を問題とし、親の育て方を国家が管理しようとしている、ということができるでしょう。 一方、三宅氏は、親の...

鳥越俊太郎氏のニコ生・候補者討論会に不参加につき、想田和弘氏にひとこと

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[この記事のまとめ] ・鳥越俊太郎氏のニコ生の候補者討論会に不参加について、想田和弘氏が鳥越氏の行動を否定する発言をした。 ・想田氏が、安倍政権に批判的な意見を持ち、ご自分の社会的立場をよく理解なさっているのなら、今後こうした「軽率」な発言は慎んだほうがよくはないか。 ・こうした「軽率」な発言をしないためには、感情が高ぶっているときには発言を控え、時間をおいて気持ちが落ち着いてから発言すべきである。   *  *  * 映像作家の想田和弘氏が Facebook と Twitter に流した、都知事選候補者・鳥越俊太郎氏についてのこの発言には、驚きました。 鳥越氏がニコ生での候補者討論会に不参加だったことには、違和感を覚えざるをえない。そういうの、よくないですよ。正直言って、彼を支持する層をも萎えさせる態度だと思います。戦略的にも道義的にもよろしくない。そこんとこ、よくわかってないんじゃないか。 というのは、その投稿を見る直前に、三宅洋平氏と安倍昭恵氏の会食に関する、想田氏のこちらのご意見に、まったくその通りだと、納得したところだったからです。 三宅洋平を政治的存在、リーダーとしてみるならば、今回の会合はいたずらに誤解をまねくものであり、政治的には否定的な影響の方が断然強いように思う。とくに三宅洋平の考えをあまり知らない(知ろうとしない)人々の間で、政権に取り込まれた、寝返ったと早合点する人が多いだろう。 [中略]今回の会合によって誰が政治的に得をするのかといえば、「反対者」に対する懐の深さを示すことができる安倍昭恵、いや、その配偶者である安倍晋三である。三宅には彼らのイメージアップをアシストする意図はなかったと信ずるが、結果的にはそうなってしまっている気がする。余計なお世話かもしれないが、すでに政治的存在である三宅は、そこまで考えて行動すべきだと思う。 このように想田氏は、三宅氏を支持し、安倍政権に批判的な考えを持っているのに、安倍政権への批判票が鳥越氏に集まるかどうかが焦点になっている状況の中で、鳥越氏の行動を頭から否定する発言をしたことは、「不可解」かつ「軽率」なものに思えます。 けれど、想田氏は宇都宮健児氏の支持者なんですね。それで、野党の鳥越氏擁立のために、宇都宮氏が今回立候補を取りやめざるを得なかったことに、ど...

三宅洋平氏の内海聡医師擁護発言に神奈川・相模原「障害者」殺傷事件が波及

※記事タイトルを[神奈川・相模原「障害者」殺傷事件が三宅洋平氏に波及(内海聡医師の発言擁護で)]より改めました。 [この記事の内容] ・事件への追悼 ・三宅洋平氏の発言への波及 ・内海医師の数々の問題発言 ・三宅氏への提言   *  *  * ・事件への追悼 昨日、2016年7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者施設で45人が殺傷されるという事件が起こりました。 死亡した19名の方々はすべて施設に入所されていた「障害」者の方で、他の負傷者26名のうち、20名の方が重傷を負うという事件でした。 お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、ご親族、関係者の方々にはお悔やみを申し上げます。また、心身ともに傷ついた皆さまの、一日も早いご快復をお祈りするものです。 なお、この記事では、相模原の事件については、これ以上、言及いたしません。 この事件の持つ意味と、それに対してどう向き合う必要があるかについては、日を改めて書きたいと思っています。   *  *  * ・三宅氏の発言への波及 相模原での事件を受けたタイミングで、政治学者の五野井郁夫氏が、三宅洋平氏の過去の発言を引用して次のようにおっしゃっています。 近年の障害者差別で象徴的なのは、三宅洋平氏の「障害を持つ子を産んだ人も、そのことを反省しつつ」発言だろう。これは「発達障害は親の育て方のせい」で悪名高い「親学」の主張と繋がる。恐ろしい。 この発言に続くのがこちらです。 都知事候補の小池百合子氏が、子供の発達障害は「日本の伝統的な子育てをしない」親のせいだと主張をする「親学」推進議員連盟会合に、2012年5月11日出席した事実を削除している。マズい団体だと事実上認めたようなものだ。 一見、別々の発言に見えますが、これを続けて読めば、『三宅氏は小池百合子氏と同様「障害は親の責任」という主張の持ち主である』と、読者が誤解する恐れがあります。 三宅氏はすでに「障害を持つ子を産んだ人も、そのことを反省しつつ」という発言に関し、 「反省」という言葉を使ったことについて謝罪の意を表明しています。 にも関わらず、なぜこのような発言が出てくるのでしょうか。 五野井氏の意図はさておき、三宅氏側の問題点を考える必要があります。 [五野井氏という人物については、...

「洋平・昭恵会食」再々考、ネット「世論」をどう読むか

[この記事のまとめ] ・二人の会食について、Twitter と Facebook 上での反応をもう少し検討したのち、ネット「世論」についての考え方を提示。 ・ネット「世論」、すなわち、ネット上の意見は、どうしても偏りがち。だから、「別の視点」はないか、いつも注意するべき。 ・ネット上の意見はただの喧嘩になりがち。だから、「怒り」の感情が湧いたら、一旦端末をおくべき。「怒り」にまかせて発言するのは最悪手。 ・「怒り」だけでなく、ネット上での「感情的」な発言は多い。それに巻き込まれないよう注意が必要。とはいえ、「感情的」な発言をする人を否定してもしょぅがない。「感情的」な発言をせざるをえない人の事情も考えていかなければ社会は変わらない。   *  *  * 2016年7月10日に投票が行われた参院選・東京選挙区から立候補したミュージシャンの三宅洋平氏が、その直後の7月17日に、安倍総理夫人の安倍昭恵氏と会食しました。 その会食については、経緯を紹介した上で、ヘリパッド建設問題を抱える沖縄・高江の視点からの問題点を、こちらの記事では指摘しました。 [ 大丈夫か、三宅洋平!? 安倍昭恵氏と会食なんかしちゃって] また、こちらの記事では、ぼくの周りのネット上の反応を見た上で、この会食は三宅氏にとって支持者の「分断」を招く「大失点」であったとの見方を示し、その「失点」を取り戻すべく三宅氏には頑張ってほしい、また支持者の方には三宅氏の成長のためにぜひ助言をしてほしい由を書きました。 [ 洋平氏と昭恵氏の会食・再考、その意味を最高のものにするために ] 今回は、二人の会食について、Twitter と Facebook 上での反応をもう少し検討してから、この「炎上」気味のネット上での反応を、どう受け止め、どう生かしたらよいのかを考えます。 具体的な例はあげませんので、ご自分でこれに関わる発言を見たときに、あ、この発言は、あの分類になるな、とか思って見ていただけたら幸いです。 1. 肯定的なもの。これは、意見を異にする者の間で「対話」をしたことは素晴らしい、という感じのものです。 この考え方については共感する部分も多いのですが、 ・「主流派」に取り込まれるおそれを感じていない点でナイーブ、 ・沖縄・高江などで現に「被害」を受ている...