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10月, 2016の投稿を表示しています

あら不思議、指先を動かせば「金縛り」は簡単に解けちゃいます

金縛りでしょっちゅう恐ろしい思いをしているあなたに朗報です。 なんとも簡単な方法で、金縛りを解くことができるんです。 金縛りになったら、指先を動かしてください。 それだけで、金縛りからだんだん抜けだして、目を覚ますことができます。 簡単すぎて、拍子抜けしますよね。 ぼく自身、これで一発で抜け出すことができました。 こんど金縛りにあったときは、だまされたと思って試してみてください。   *  *  * なお、人によって動かしやすい部分に違いがあるようです。 ぼくの場合は、手の指先で一発でしたが、それがうまくいかなければ、手首、ひじ、足先など、動かしやすいところを探してみてください。 「目を動かすといい」という方や、「体全体に力を入れると、だんだん抜けてくる」という方もいます。 それと、あまり緊張した状態だと、うまく体を動かせない場合があるようです。 その場合は、体を動かす前に、 1. まず、ゆっくりと深呼吸します。 2. それから、「これはただの夢だから怖くなんかないぞ」と自分に言い聞かせて、 3. さあ、指先をしばらく動かしてみましょう。 寝る前には、「金縛りにあっても指先を動かせば大丈夫」と、脱出法を確認してから、準備万端おやすみくださーい。 ちなみに、本城達也氏の [ 身動きがとれない恐怖の「金縛り」 ] という記事には、「金縛りとは何か」、「金縛りという言葉はいつ生まれたか」など、いろいろな話が載っていておもしろいですよ。 それから、みなさんの金縛りの体験談や、解き方など、金縛りにまつわるいろいろをコメント欄に書き込んでいただけたら、とっても嬉しいので、よろしくね!! ------------------------------ ☆こちらもどうぞ [ 瞑想のお話: ヴィパッサナー随想 #1 -- ピサヌロークの午後 ] [ 本の紹介:「呪術師カスタネダ」 ] [ 脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか ] [ 心の科学: 最高の幸せ、フロー体験を知ってますか? ] [ 哲学から瞑想へ: 人生は哲学するには長すぎる 01 ぼくは万年厨ニ病 ] ------------------------------

お見事!イケダハヤト氏の必殺「炎上商法」カウンターパンチ

東京を脱出して高知県で田舎暮らしをしている有名ブロガー、イケダハヤト氏はご存知でしょうか。 イケダ氏が、「疑似科学商法」としてネット上で叩かれる、ホメオパシーについての記事で見せてくれた「炎上商法」が、あまりにも見事なので、今日はその紹介をさせていただきます。 「炎上」というのは、ネット上で多くの人の「気に触る」ことを書いたために、批判が殺到する状態のことですが、これをわざと起こすことで周知度を上げ、読者を増やすのが「炎上商法」です。 今回のイケダ氏の「炎上芸」は、ひとつめの「誘い」の記事と、それに続く決めの「カウンターパンチ」の二段階になっていることが特徴です。   *  *  * 「誘い」の記事の題名は、 [【ホメオパシー】ムカデや蜂に刺されたときは「エイピス」を飲むと治るらしい。] というものです。 これは次のようなストーリーで、「効き目の分からない商品」を上手に宣伝するものとなっています。 1. まず、イケダ氏は、「ホメオパシーって怪しい」、「個人的にはあんまり信用してません」と書きます。 2. それなのに、自分の知人二人を含め、Twitter からの複数の発言を紹介しながら、「ホメオパシーのエイピスというレメディ(薬のようなもの、実態は無害なアメ玉)は「効くんだろうなぁ」と述べます。 3. その上で、自分は使ったことがないし、なぜ効くのかは「よくわからない」が「値段はリーズナブルなので、田舎暮らししている方はいざという時に『お試しあれ』」として、エイピスという商品を売るアフィリエイトのリンクを紹介しています。 新聞で見かける「健康食品」の広告をひとひねりした感があり、これだけでも、イケダ氏はじゅうぶん優秀なコピーライターだと思います。 けれども、ここで疑問が生じます。 イケダ氏のブログの読者層は、都会に住んで田舎暮らしにあこがれているタイプの人ではないかと思われます。 蜂やムカデの毒に効くかもしれない 30粒 540円の商品の宣伝をして、いったいどれだけの手数料収入が見込めるでしょうか?   *  *  * 結論から言うと、一つ目の記事は炎上を目的としたただの誘い記事にすぎません。 そして実際に、ネット上の「正義派」の人が集まってきて、「ホメオパシーのような、疑似科学の詐欺まがい商品をネット上

イケダハヤト氏が「お試しあれ」と言ったホメオパシー半可通講座

ぷちウェブ作家のとし兵衛です。 アルファブロガーとして毀誉褒貶半ばする高知県在住・脱東京派のイケダハヤト氏が、[ 【ホメオパシー】ムカデや蜂に刺されたときは「エイピス」を飲むと治るらしい。 ] という大変おもしろい記事を書いていらっしゃいます。 この記事は、次のようなストーリーで、「効き目の分からない商品」を上手に宣伝するものとなっています。 1. イケダ氏は、「ホメオパシーって怪しい」、「個人的にはあんまり信用してません」と書いています。 2. それなのに、自分の知人二人を含め、Twitter からの複数の発言を紹介しながら、「ホメオパシーのエイピスというレメディ(薬のようなもの、実態は無害なアメ玉)は「効くんだろうなぁ」と述べています。 3. その上で、自分は使ったことがないし、なぜ効くのかは「よくわからない」が「値段はリーズナブルなので、田舎暮らししている方はいざという時に『お試しあれ』」として、エイピスという商品を売るアフィリエイトのリンクを紹介しています。 新聞で見かける「健康食品」の広告をひとひねりした感があり、イケダ氏はなかなか優秀なコピーライターだなぁと思います。 イケダ氏の「広告記事」については、それだけの感想です。否定も肯定も特にしません。   *  *  * イケダ氏はなぜこのような記事を書いたのでしょうか。 イケダ氏はブロガーとして大層な収入を得ていらっしゃるようですし、エイピスのような低価格の商品を紹介しても手数料収入はそれほど得られないでしょうから、この記事は特別に収入を狙って書いたものではないように思えます。 ネット上の「正義派」の人をからかいながらの、話題作りの「炎上商法」でしょうか。 そうだとすれば、狙い通りに「正義派」の人々が噴き上げてくれているようです。 ホメオパシーのような、疑似科学の詐欺まがい商品をネット上で宣伝するのはけしからん、というわけです。 そういう話題が好みのかたは、 こちらのまとめ記事をどうぞ。   *  *  * さて、ぼくはホメオパシーの信者ではありませんし、エイピスというレメディを誰かにすすめるつもりもありません。 そのことをお断りした上で、「ホメオパシーはなぜ効くのか」を説明することにしましょう。 ホメオパシーとは何なのか、そしてそれが「

アウシュビッツ、新潟知事選、安倍政権

いきなりアウシュビッツとは穏やかでないのですが、マミーさんというかたが、[ 小学校の図書室で思うこと ]  という記事を書いてらっしゃいます。 「アウシュビッツの図書係」(アントニオ・G・イトゥルベ著、小原京子訳、集英社) という本の紹介記事で、14歳の実在の少女をモデルに書かれた「限りなくノンフィクションに近い小説」とのことです。 自分の命を賭けてまで、本を守るとはどういうことなのか。この本の詳しい内容に関してはマミーさんの記事を見ていただくとして、この記事では、『極限状態においても人間という存在が持ちうる「勇気」という力』について、ゆるりと書いてみたいと思います。   *  *  * 昨日、2016年10月16日は、新潟県で知事選がありました。 原発の再稼働に積極的に異議を申し立てていた泉田現知事が、直前に立候補を取りやめるという奇妙な事態を経て、再稼働に反対する米山隆一氏が立候補し、当選したことは、原発問題の今後について、また、原発再稼働に象徴される日本の「総天然全体主義化」の行く末について、大きな問題を提起しているものと思います。 鹿児島での三反園の当選に続き、新潟においても原発再稼働に反対を表明する米山氏が、自民、新潟連合の押す森氏を破ったことは、地方の首長選において、「民意」ははっきりと原発再稼働に「反対」であることを示しています。 しかしながら、沖縄・高江の現状を見れば明らかなように、「中央」の権力機構は、反対派に対する徹底的な弾圧の姿勢を隠す必要すら、もはや感じていない模様です。 米山氏の勝利を手放しで喜ぶことはできず、これからの道行きの険しさを感じる所以です。 [2016.10.18 追記] なんとも意外なことに、 こちらの記事によると、米山隆一氏の「本音」は「原発賛成」ということのようです。 新潟県民の民意を裏切り、安易に「再稼働」を許すことのないよう、米山氏にはくれぐれもよろしくお願いしたいところです。   *  *  * さて、そのニッポンの「中央」を代表して立つ存在が、自民党総裁にして内閣総理大臣である安倍晋三氏ということになります。 そうであるからには、現在のニッポンの流れに反対の意を表明するために、「反安倍」をいうことは当然ではあるのですが、仮に安倍氏の「首」を切ることができたとして

死を想って空を見る - 絶望空間から抜け出すために

電通に勤務していた24歳の女性が自殺し、労基署が労災として認めたことが、一部で話題となっているようです。 日本の集団が宿痾として持っている「黒い」体質についてはさておき、この女性が落ち入ってしまった「絶望の空間」について、今日は少し書いてみようと思います。   *  *  * 社会的に生きる人間という存在のうち、多くの人は、こうした「絶望の空間」に直接入り込むことはなく、一生を終えるのだろうと思います。 けれども、そうした「空間」に入り込んで、逃げ出すことができなくなる、ごく少数の人以外にも、その一歩手前の「うつ的空間」を出たり入ったりする人はある程度いるわけですし、「うつ的」が「絶望」に転じるかどうかは、ほんの少しの偶然とか、ちょっとした気持ちの持ち方の違いとか、普段だったら取るに足りないようなほんとうに小さなことがらによって左右されたりするものなのだと思います。 それは、何か一つの原因がある、というよりは、小さなことの積み重ねによって、あるとき、「うつ的」から「絶望」に入り込んでしまう、というようなことだったりしますから、その流れを変えるということは、決して簡単なことではないのです。 ところが、その決して簡単ではないことが、ほんの小さなことがきっかけで起こる場合もあります。 その「小さなきっかけ」をどうやって見つけることができるのか、あるいは、たとえば、「絶望」に落ち入りそうな人と、その周りにいる人の間で、そういう「きっかけ」がどのように立ち現れうるのか、ということを書くことができたらと思うのです。   *  *  * 「死にたい」と思ったときに、空を見上げる。 そんな一つの行動が、世界を変えるきっかけになることもあります。 建物の中では、頭の上を見ても天井しか見えないかもしれません。 それでも、天井のその上には、空が広がっています。 その空は、いつも世界中の空とつながっていて、人間のちっぽけさと偉大さを見下ろしているのです。 あなたが死のうが生きようが、この青く広い空のもとでは、どちらも取るに足らず、けれども、そのどちらもが、どうしようもなく愛おしいありようなのだということに、あなたは気づくかもしれません。   *  *  * 「死にたい」と思うほどに絶望しているその人の、その絶望の気持ちをただそのまま

いんたーねっとトハ超次元的ニ縫イ合ワサレタ便所ノ落書ノ網目ナリ

その昔、世の中にワールドワイドウェブとかいう言葉が出回り始めたころに、「インターネットとは便所の落書きプラスアルファだ」と書いている人がいて、「なるほど!」とうなずいた記憶があります。 一方、「インターネットは錬金術の完成形である」というのが、ぼくの実感としてあります。 今日はこの二つの柱を使っていい加減な「小屋」でも立ててみましょう。   *  *  * 「便所の落書き」といえば、ばかばかしいもの、下品なもの、人を貶めるもの、大体がそんなようなものです。 残念ながら、役に立つ「便所の落書き」というのは、まだ見たことがありません。 インターネットというものが持つ、発言の自由さ・気軽さという特徴と、そのテクノロジーの大衆化が相まって、当初から「便所の落書き」的なものだったネットが、加速度的に「便所の落書き」化することになったのは当然のことと言えましょう。 ヘイトスピーチ「のようなもの」の蔓延に対して社会がどう対応すべきか、といった問題はさておき、便所の落書き「のようなもの」が同好の士の間で、共有され、拡大し、「価値」を生み出していく点が、インターネットの「錬金術」としての側面ということになります。   *  *  * ところで、錬金術とは何でしょうか。 それは、「金(きん)ではないものから金(きん)を生み出す方法」のことであり、言い換えれば、「無価値なものから価値を生み出す方法」のことです。 人類は素朴な錬金術を近代的な科学へと洗練させていく過程で、化学的には「ほかの物質から金を作れない」ことをまず知り、素粒子的には「金は作れるがコストが高すぎること」を知ることになりました。 (その過程で、原子力というパンドラの箱を開けてしまったことも興味深い事実です) そうして、名前こそ「科学」というものに変わりましたが、錬金術の時代から綿々と続く、それまでは無価値と思われていたものから価値を生み出すための研究が、現在も人類にとって大きな野望として存在していること自体には、なんら変わりはないように思われます。   *  *  * 「インターネットは錬金術の完成形である」と考える理由は、その手軽さと大衆性によります。 株式会社が生まれ、株式市場が成立し、近代国家の成熟が金本位制を不要とすることにより、為替市場が世界を覆うに

本の紹介: フロリンダ・ドナー「シャボノ」、アマゾンの奥地のヤノマミ族の暮らし

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南米ヤノマミ族の集落シャボノの写真 カルロス・カスタネダの呪術師仲間であり、人類学者でもあるフロリンダ・ドナーは、 「魔女の夢」という本が日本でも出版されています。 この「魔女の夢」という本は、彼女がベネズエラで呪術師として受けた修行を書いたもので、カスタネダの著作と同じく、西洋の近代文明が生み出した合理主義的世界とは異なる、別の論理によって成り立つ世界の持つ豊かさを感じさせてくれる良著です。 カスタネダのファンの方にも、彼の世界の隣の世界を描いた本として、興味深く読めること請け合いです。 (なお、 「魔女の夢」については、こちらにも短い紹介を書いております ) *  *  * さて、そのドナーに "Shabono" 「シャボノ」という未訳の著書があります。 たまたまサンフランシスコの古本屋で見つけて読んでみたところ、これが滅茶苦茶おもしろい。 こちらは、ドナーが、ブラジルとベネズエラの国境地帯のアマゾンに住むヤノマミという、原初の狩猟採集と素朴な農耕生活をしている人々の村で過ごした体験を描いたものです。 シャボノというのは、ヤノマミの人たちが作る環状の集落のことです。 この本は、人類の始原的生活の形を知る意味でもおもしろいし、エペナという幻覚剤の使用と変性意識の記述も興味深く、また、カスタネダの書く世界とも重なる呪術のあり方も十分に描かれ、一冊で三度おいしいと言いたくなる名著です。 こんなにおもしろい本が未訳のままなのはもったいないので、今この本の翻訳を進めています。 ペーパーバックで 300 ページほどの本ですが、ひと通りの粗訳は紙の上にできあがっていて、現在それを打ち込みながら、訳の直しをしている段階です。 といっても、勝手に訳しているだけで、どこかから出版できる当てがあるわけではありません。 出版社や編集者の方で、興味のある方がおられましたら、sut3t3@gmail.com まで、ぜひご連絡をお願いします。 なお、このヤノマミ族には、嬰児殺しの風習があり、 NHKの番組から劇場公開された「ヤノマミ~奥アマゾン-原初の森に生きる~-劇場版」 でも、その様子が描かれています。 また、番組ディレクターの国分拓氏の書いた 「ヤノマミ」(2013 新潮文庫) も読み応えがあります