tag:blogger.com,1999:blog-78608614448696319412024-02-08T01:19:42.967+09:00魂の次元この不可思議な世界と、十本の指先で向い合ってみます。那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.comBlogger119125tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-26117157827380818962023-02-14T12:59:00.002+09:002023-02-14T12:59:47.769+09:00暗号通貨の話みなさん暗号通貨はご存知ですか。
暗号資産という言い方のほうが通りがいいかもしれません。
一番有名なのはビットコインですどけ、怪しい儲け話というイメージがあるでしょうか。
株にしても投資信託にしても、怪しい儲け話はたくさんあります。
その意味では暗号通貨も同じことですが、ウクライナの紛争のために円が下がったりといった世界情勢の中で、円以外の支払い手段を持つことや資産の分散化には、合理的な意味があります。
ぼくは今まではNEMというマイナーな暗号通貨しか使ったことがないのですが、最近また興味が湧いてきたので、少しずつ勉強してみようと思っています。
まずは取り引きのための口座開設ということになりますが、コインチェックかGMOコインか、どこがいいのかなー。
てなところで、この記事はおしまいです。
那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-1912072825100816162017-09-05T17:52:00.000+09:002017-09-05T17:55:10.560+09:00本の紹介: アーノルド・ミンデル「大地の心理学」、プロセスワークと瞑想の幸せな融合アーノルド・ミンデルは、ユング派の心理学を発展させたプロセス指向心理学 (プロセスワークとも呼ばれます) の創始者で、アメリカのセラピスト、グループワーカーです。<br />
<br />
プロセスワークは、<br />
<br />
○人間の無意識が体の状態や様々な行動に現れることに注目し、<br />
<br />
○人間の行動を、意識のレベル(一次プロセス)と無意識のレベル(二次プロセス)の二つの重ね合わせとしてとらえ、<br />
<br />
○この二つのレベルにおける、多様な欲求間の葛藤を意識化することによって、統合的な人生を生きるための方法を提供してくれるもの<br />
<br />
と言えましょう。<br />
<br />
日常的にわたしたちは、他者との関係性においてさまざまな葛藤を感じています。<br />
<br />
夫婦の間で、あるいは親子として、そして友だち同士や、仕事上の人間関係の中で、自分の思い通りにならないことや、思いもよらない問題に直面します。<br />
<br />
そうした「問題」について、わたしたちは普通、表面的な部分だけを見て、言葉のレベルで問題をとらえて、それに対処しようとしてしまうことが多いのですが、そうした「浅い」反応ではうまく対応ができない事態というものもしばしば生じるものです。<br />
<br />
本書では、自分の無意識にアクセスすることによって、そうした人生におけるいろいろな「問題」に対応するための、自分一人でもできるセルフワークのやり方が、プロセスワーク的な考え方とともに提示されています。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
邦訳のタイトルは「大地の心理学」となっていますが、原題は "Earth-based Psychology" 、「大地に根ざす心理学」くらいの意味です。<br />
<br />
ここで「大地」という言葉が使われていることによって、<br />
<br />
「わたしたち人間は、大地の存在なしには生きることもできない」<br />
<br />
という、先住民族の社会においては、当たり前に意識されていることが、現代社会を生きるわたしたちにとっては、ともすれば忘れられがちになっている現実に思いをはせることができます。<br />
<br />
ミンデルは、先住民族の世界観や、そこでのシャーマニズムの役割に大きな意味を見出し、そうした太古から続く人類の叡智を、現代的な心理学の枠組みの中で新しい光を当てることで、わたしたちの日々の暮らしの中でその知恵を活かす方法を教えてくれます。<br />
<br />
この本には「パス・アウェアネス path awareness (道の自覚)」という言葉がでてきますが、これは中国のタオイズムがいう<br />
<br />
『「タオ=道」を意識すること』、<br />
<br />
あるいは日常の自我を超えて、<br />
<br />
『「タオ=道」と一体化したときの意識』<br />
<br />
ということができるでしょう。<br />
<br />
これを言い換えれば「大地に根ざした意識」ということもできますが、果たしてどうすれば、こうした意識に至ることができるのでしょうか。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
この「大地に根ざした意識=パス・アウェアネス」を自分のものとするために、この本では「ベクターワーク」という形で、自分の「無意識・体」が、どちらの方向に動こうとしているのかを探るという方法が取られます。<br />
<br />
ベクターワークは、例えば次のように進めます。<br />
<br />
1. まず呼吸によって心を静めます。<br />
<br />
2. 次に、自分にとって今何が気にかかっているかを思い浮かべます。<br />
(たとえば、今のぼくにとっては、この記事を無事書き上げることです)<br />
<br />
3. 自由に歩き回れる空間に立ち上がり、自分の体がどちらの方角に動くかを見ます。動きがない場合もあるでしょう。<br />
(ぼくの場合、最初は動きがありませんでした。しばらくすると体が緩んで、目頭に軽く涙が浮かびました。そこでただ静かに立っているだけの膠着した状態を破るため、両手をゆっくり大きく動かしてみました。するとそのうち右手が正面を指したので、まっすぐ正面に歩いてみました)<br />
<br />
4. 自分が動いた方向について、何かイメージが沸き上がってこないか、感じてみます。方角は東西南北、どちらの方だったでしょうか。東に動いたとしたら、今あなたがいる場所から東に向かうと何があるでしょうか。<br />
(ぼくは、方角ではなく、正面に動いたことを意識しました。前進しなければいけない、というような自分の中のとらわれた意識を感じました)<br />
<br />
5. そこからまた、次の動きを感じてみます。<br />
(今度は、昔いためた右膝に痛みを感じました。それで右向きに歩いて壁際まで行きました。そこは部屋のもといた位置より少し暗く、外界のことは忘れて自分の中に入っていく感じがありました)<br />
<br />
6. 最初の位置に戻り、最後の位置へ、まっすぐゆっくりと様々な感覚を味わいながら歩いてみます。そして辿り着いた場所でも、よく感覚を味わいます。<br />
また、方角についても、イメージを感じてみます。<br />
(開けた明るい場所から、暗めで閉じた安心できる静かな場所に辿り着いた気がしました。右膝に負担をかけてまで頑張りすぎている自分を感じ、もっとリラックスしたほうがいいんだな、と思いました。方角は正面が南、右手が西なので、南西に動いたことになります。今ぼくはインドのラジャスタンにいるので、南西にずっと行くと、アフリカのケニヤに辿り着きます。人類の発祥の地とも言われるケニヤの地に宿る叡智の助けを借りたいところです(笑))<br />
<br />
なお、実際に体を動かす必要は必ずしもなく、自分の体がどの方向にどのくらい動こうとしているかを感じられれば、それを紙の上に書くことでも、このワークは可能です。<br />
<br />
ベクターワークのベクターというのは、数学で習うベクトルの英語読みです。<br />
<br />
向きと大きさのある矢印について、矢印同士の足し算の仕方を習った覚えがないでしょうか?<br />
<br />
今の例では、最初の動き <i><b>A</b></i> と二番目の動き <i><b>B</b></i> を足し合わせたものが、全体の動き <i><b>C</b></i> ということになります。 <i><b>A</b></i> + <i><b>B</b></i> = <i><b>C</b></i> ということです。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhEeahmxN6O2sEtHhYaL37cdXkTxIK-lkS1VceHMSIlUE1ZxxS1rxItWVUFasJFVzoXwAJZlPyuYW1bkUYNxnQRHdJ8Wla9RKcCqm3M84T_HqECSxRgGrND7kIFgoEtXmucaxhj5YH1_GI/s1600/IMG_20170905_135515.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="414" data-original-width="768" height="215" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhEeahmxN6O2sEtHhYaL37cdXkTxIK-lkS1VceHMSIlUE1ZxxS1rxItWVUFasJFVzoXwAJZlPyuYW1bkUYNxnQRHdJ8Wla9RKcCqm3M84T_HqECSxRgGrND7kIFgoEtXmucaxhj5YH1_GI/s400/IMG_20170905_135515.jpg" width="400" /></a></div>
<br />
ということで、ここでのぼくのワークの結果は、次のように解釈できるでしょう。<br />
<br />
この記事を無事に書き上げるにあたって、ぼくは、<br />
<br />
○意識的に前進しようとして、無理やり書き進めるのではなく、<br />
<br />
○体に過度の緊張を強いたりしないように、ゆったりとした気持ちで、自然の流れにまかせて、<br />
<br />
○そして頭ばかりに頼ったりせず、体の感覚によく注意し、体が言うことに耳を傾けながらやったほうがよい。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、以上で書いたように、自分の無意識が何を語っているかを、大地の上での方向としてとらえるということが、「大地に根ざす」ということの一つ目の意味となるでしょう。<br />
<br />
そしてもう一つは、「大地=地球」と一つの意識に至ることだと思います。<br />
<br />
普段の意識を拡張し、無意識の声にも耳を傾けて、「地球の意識」と一つになるのです。<br />
<br />
この本の中で、「パス・アウェアネス」とも重なるニュアンスで使われる 「ビッグ・ユー the big-U (大きな自己)」という言葉があります。<br />
<br />
これはアルファベットの大文字 U と英語の you をかけたいわば洒落た表現なのですが、逆に、わたしたちの普段の意識はアルファベット小文字の u 、スモール・ユーということになります。<br />
<br />
プロセスワークの目的は、自分という存在をスモール・ユーのレベルにとどめず、無意識の領域も含めたビッグ・ユーをはっきりと意識することにあります。<br />
<br />
そのビッグ・ユーが持つ方向性を意識することこそがパス・アウェアネスに他なりません。<br />
<br />
そして、無意識の領域では自他の区別が超えられることからすると、ビッグ・ユーとは「地球の意識」をも意味することになります。<br />
<br />
イギリスの科学者ラブロックは<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4875021585?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4875021585" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">その著書「ガイアの時代」</a>で、「地球=ガイア」を一つの生命に見立てるガイア仮説を提示しましたが、ミンデルはプロセスワークを、いわばガイアの心理学にまで拡張したということになりましょう。<br />
<br />
心理学の分野としてトランスパーソナル心理学というくくりがあり、プロセスワークもその一つとして上げることができますが、このトランスパーソナルという考え方は、自己の超越を意味し、その目指すところは、インドに由来する仏教的な無我のとらえ方や、梵我一如としての宇宙意識との一体化を視野に入れて、西洋的な自我意識の限界を超えることにあります。<br />
<br />
ミンデルの「大地の心理学」は、「地球大の自分」を意識することにより、小さな自我であるスモール・ユーにとらわれない、常識を超えた自由な意識としてのビッグ・ユーこそが自分であることに気づくための、そして、ビッグ・ユーが指し示すパス・アウェアネスという、自分の奥深くにある方向性を、十全に理解するための方法論であり、マニュアルであると言えるでしょう。<br />
<br />
ミンデルの著作では、瞑想ということは特に強調されてはいませんが、ぼくはゴエンカさん方式のヴィパッサナー瞑想を実践しているもので、いろいろな箇所で、瞑想との親和性を感じました。<br />
<br />
ミンデルの方法は、心理学という枠組みの中で、グループワークやセルフワークとして、無意識の力にアクセスして日々の暮らしに役立て、関係性の問題を解決していこうとするものです。<br />
<br />
それに対して、ヴィパッサナー瞑想は、自分の呼吸と体に起こる感覚に着目することにより、無意識の領域をもはっきりと意識し、結果として毎日を幸せに生き、自分が幸せに生きることで、周りの人たちにも幸せを伝えていこうとするものです。<br />
<br />
ミンデルのプロセスワークは、日々あらたな発展があり、新たな概念がたくさん生まれてきています。<br />
<br />
そのとき、「大地の心理学」を読むことで、プロセスワークの本質が、無意識に関するワークとしてのドリームワークとしてあり、それが瞑想による変性意識下での自己探求と基本的に同じものであることが分かったことは、ぼくにとって大きな収穫でした。<br />
<br />
ミンデルについては、初期の著作しか読んだことがなかったため、ベクターワークやビッグユー、パス・アウェネスといった言葉は、今回ようやくその意味するところが分かり、簡単に紹介しましたが、bug バグや flirt フラート、elsership エルダーシップや最小作用の原理についてはこの記事ではふれることができませんでした。<br />
<br />
興味のある方は、ぜひ原著にあたっていただければと思います。<br />
<br />
☆今回取り上げた本<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001HCWPA8?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B001HCWPA8" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">アーノルド・ミンデル「大地の心理学 - 心ある道を生きるアウェアネス」</a><br />
(青木聡、富士見幸雄訳、2009 コスモスライブラリー)<br />
<br />
☆ゴエンカさん方式のヴィパッサナー瞑想については、こちらの記事に書いています。<br />
[<a href="http://medoninf.hatenablog.com/entry/2017/05/01/170457" nbsp="" rel="nofollow" target="_blank">マインドフルネスとヴィパッサナー瞑想について・蝶入門編</a>]<br />
<br />
------------------<br />
<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_9.html" target="_blank">プロセスワーク - この世の調和を呼び戻す試み</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/naho-maho-kindle-2011-3-11-3.html" target="_blank">本の紹介: 不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html" target="_blank">本の紹介: フロリンダ・ドナー「シャボノ」、アマゾンの奥地のヤノマミ族の暮らし</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post.html" target="_blank">楽しいカルマの落とし方 - オウム真理教について一言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
------------------<br />
<div>
<br /></div>
那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-54756454637445776542017-06-15T16:55:00.000+09:002017-06-15T16:55:15.598+09:00共謀罪法成立の日に、100年後の世界を見据えて今日、2017年6月15日、共謀罪法が成立しました。<br />
<br />
市民活動家の田中優さんが、今日付けのメイルマガジン<br />
[<a href="http://archives.mag2.com/0000251633/20170615143434000.html" nbsp="" rel="nofollow" target="_blank">第596号:共謀罪成立</a>]<br />
で共謀罪法の成立について、<br />
<br />
「共謀罪法を死文化させてしまうこと」と、<br />
<br />
「共謀罪法が実際に適用されたときには、違憲立法であることを主張すること」そして、<br />
<br />
「この法律ができたからといって萎縮してしまうことなく、今までどおり、<br />
しっかり意見を表明していくこと」<br />
<br />
の重要性を述べています。<br />
<br />
優さんの指摘は正論ですが、現実の日本の政治情勢を見ると、楽観は許されません。<br />
<br />
日本政府が共謀罪法を使って、ただちに反対勢力の弾圧を始めるとは思えまないものの、政府の意向に沿わない個人や団体に対しての圧力は、今以上に強くなっていくことでしょう。<br />
<br />
こうした逆境の中で、ぼくたちにできることは何なのでしょうか。<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_24.html" target="_blank">安倍マリオをぶっ飛ばせ、あるいはぼくらの未来への責任 </a>]<br />
にも書きましたが、無茶苦茶を平気で通す「総理」や「政府」に怒りが湧くのは自然です。けれども、「怒っているだけ」では状況は変わりません。<br />
<br />
たとえば、原発推進への対案として、太陽光とバッテリーによる「オフグリッド」を提案していくような、具体的な取り組みが大切だと思われます。<br />
<br />
また、[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_26.html" target="_blank">改憲に王手。ニッポンはホントーに大丈夫なのか?</a>]<br />
に書いたように、日本の「重苦しい空気」に閉じ込められることのないように、視野を大きく広げることも大切でしょう。<br />
<br />
現在の世界情勢を見れば、欧米的な合理主義や民主主義も必ずしも万能ではないと思われます。<br />
<br />
そのときむしろ、先住民族の知恵や、宗教の叡智に学ぶことも多いはずです。<br />
<br />
原子力を不可欠とするような間違った科学技術主義にだまされないためには、単なる論理では不十分に思えます。<br />
<br />
文化的相対主義を踏まえた上で、「真・善・美」といった基本的な価値へと思いを巡らすことも必要なのではないでしょうか。<br />
<br />
いずれにせよ、この「逆境」が簡単に流れを変えることはないでしょう。<br />
<br />
72年前に敗戦という形で終わりを迎えた戦争は、日中戦争から数えても15年間という長い期間の「逆境時代」でした。<br />
<br />
ですから、ぼくたちは、10年、20年の単位でものごとを考える必要がありますし、それには、50年後、100年後を見据えることも必要でしょう。<br />
<br />
そうやって自分たちの子孫のことまで視野に入れることができたとき、ぼくたちの日々の地道な活動に、新たな価値が生まれることになるのだと思います。<br />
<br />
ニッポンの「淀んだ空気」に当てられてしまわず、一日いちにちを大切に生きていこうではありませんか。<br />
<br />
以上が、民主主義国家としての戦後日本の転換点になるかもしれない、共謀罪法成立の日に、インドのムンバイの安宿から、日本のみなさんに向けたメッセージです。<br />
<br />
最後までご拝読ありがとうございました。<br />
<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_17.html" target="_blank">アウシュビッツ、新潟知事選、安倍政権</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_28.html" target="_blank">三宅洋平は権力にすり寄る節操なしではない</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post.html" target="_blank">なぜ今井絵理子は当選したのに三宅洋平は落ちたのか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_15.html" target="_blank">「大物」か「あほう」か、三宅洋平、安倍昭恵と高江に同行</a>]那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-43370383321671053782017-06-02T22:47:00.000+09:002017-06-02T22:47:03.027+09:00人の世の闇の深さの現れか / 元TBSテレビ・ワシントン支局長・山口敬之氏のレイプ疑惑について一言はてなのブックマークで<br />
[<a href="https://www.buzzfeed.com/jp/kazukiwatanabe/20170601" target="_blank">【レイプ告白】「あの夜、なにがあったのか」詩織さんと山口氏 それぞれに聞いた</a>]<br />
という記事についての <a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/339406618/comment/kk3marketer" nbsp="" rel="nofollow" target="_blank">kk3marketerさんのコメント「闇深い」</a>を見て、何がどう「闇深い」のか気になりました。<br />
<br />
当該の記事を見る限り、法的な処分の妥当性はともかくとしても、元TBSテレビ・ワシントン支局長・山口敬之の、就職をネタに若い女性と会い、ことに及ぶという行動は、倫理的に完全に「アウト」なものと思われ、そういう人物が「立派」なジャーナリストとして活躍している世の中というもの自体が十分「闇深い」ものと思われます。<br />
<br />
また、山口氏の不起訴処分に何らかの「力」が働いたと考えるのも至極当然であり、それがどういう筋からのものであれ、被害にあった女性の立場を考えれば、ニッポンという国の法治国家としての機能はポンコツ同然としか言いようがなく、これはむしろ「病み深い」というべきでしょうか。<br />
<br />
ところが、この事件に関してネットを検索してみると、この女性が今のタイミングで記者会見を開いたことには、「女性の人権」という表向きの問題とは別に、政治的な「生臭い」意図を感じざるを得ない事実に突き当たります。<br />
<br />
この女性の代理人弁護士の所属事務所からして、バックには民進党の力が働いているとの事実です。<br />
<br />
「女性の人権」を守るためには、当然山口氏は起訴されるべきであり、山口氏の行為の是非は法廷で争われるべきものと考えますが、こうした「法的な争い」が「政争の具」として使われているとすれば、なんとも「闇深い」世の中ではありませんか。<br />
<br />
ぼくは安倍政権の政策には基本的に反対ですが、こんな程度の揺さぶりで盤石の安倍政権の基盤が揺らぐものとは思われませんし、こういうやり方は「まっとう」なものとは言えないでしょう。<br />
<br />
政治というものが「清い」だけのものでないことは、いたしかたのないことかもしれませんが、現状の政治が、利権を争う集団同士のこのような「縄張り争い」にすぎないことを考えると、その行く先はいったいどうなることかと、深い危惧を感じざるをえません。<br />
<br />
ぼくたち国民の一人ひとりが、五十年先、百年先の未来を見据えて、考え、行動することの必要を感じる所以です。那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com3tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-35958224887684370932017-04-08T23:18:00.000+09:002017-04-08T23:18:39.814+09:00人生はすごく苦しいけど、すごく素敵。なのに素敵が見つからないあなたへ。お釈迦さまことゴータマ・シッダルタさんの生まれし土地、ネパール・ルンビニに滞在中、若い友人しぷとさん(仮名)とtwで楽しい会話をし、質問をいただいた。<br />
<br />
ぼくはもう五十すぎ、しぷとさんはたぶん二十代前半、頭の回転では到底かなわないが、こちらには亀の甲より使えるとされる齢(よわい)という道具があるので、ch3ch2oh で濁り気味の頭を駆使しつつ、ちょいと答えてみようかと思う。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
まず、質問に至るまでの説明。<br />
<br />
話の発端は、「人生はすごく苦しいけどすごく素敵」とぼくが書いたことで、それに対してしぷとさんは、「自分のTLには苦しんでいる人が多いのだが、どうすれば素敵が手に入るのだろうか」と疑問を投げかけてくれた。<br />
<br />
ぼくはこのところヴィパサナ瞑想で仏教づいているから、「痛みは避けられないが、痛みを苦しみとするのは、癖・習慣の問題なので、それに気づけば『素敵』な世界が近づいてくる。けれども、苦しみに愛着がある以上、無理に苦しみを手放す必要はない」と書いた。<br />
<br />
するとしぷとさんは、「苦しんでいる人たちは、別に苦しみに愛着はないし、『苦しみ』の方が自分たちを手放してくれないと考えているようだ」という。<br />
<br />
ぼくは、「愛着があることに気づくのも難しいし、主客はすぐ転倒する。そしてて、気づくためには『ゆさぶり』が必要である」と述べた。<br />
<br />
そして、しぷとさんは、「『ゆさぶり』の話は理想としては分かるが、現実にはどうしたらいいのか」と問うてくれた。<br />
<br />
これが今回取り上げる質問です。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
[回答 1.]<br />
まず初めにしぷとさんに伝えたいのは、人のことはとりあえず、放っておいたらいいよ、ということ。<br />
<br />
人が苦しんでるのが気になるっていうのは、自分が苦しんでるからなんだよね。<br />
<br />
この考え方は、初めは納得いかないかもしれない。<br />
<br />
ぼくも R. D. レインの「愛のレッスン」という本で、「人のために泣くのは、自分のために泣いているんだ」という言葉を読んだときは、そこに何か真実があるのは感じたんだけど、はっきり言ってピンとこなかった。<br />
<br />
でも、そのうち、なるほど、と思うようになった。<br />
<br />
人を嫌いになるのは、その人に自分が持っている嫌な面を見てるからだし、この世界にうんざりするのは、自分にうんざりしてるからなんだ。<br />
<br />
だから、人のことを気にするより前に、自分の問題と向かい合ったほうがいい。<br />
<br />
まず自分が十分に「素敵」な人生を送ること。それができればいくらでもその「素敵」を人に分けてあげることができるようになる。<br />
<br />
これが一番「現実的」な回答だと思います。納得はいかないかもだけど。<br />
<br />
[回答 2.]<br />
「気づき」も「ゆさぶり」も「現実的」な話なので、たとえばその二つに、じっくりと時間をかけて、気づきを重ね、ゆさぶりを重ねていけばいい、ということ。<br />
<br />
以下その説明。<br />
<br />
しぷとさんは、「痛みと苦しみのつながりに気づく」ことや、「ゆさぶり」をかけることを「理想論」というのだけれど、そこの意味がもうひとつぼくには、ピンとこなかった。<br />
<br />
ピンとこない上で、回答にするべく言葉を重ねてみると、「痛み」を感じているのも「現実」だし、「苦しみ」を感じてるのも「現実」、だから「痛みと苦しみのつながりに気づく」のもまさに、この「現実」世界においての話で、「理想」の世界の話じゃないんだけどね?<br />
<br />
とはいえ、その「気づき」は普段の「現実」の次元では隠れていて見えないから、「理想」世界の話に思えるのかな。<br />
<br />
ともあれ、その「隠れて見えない」結びつきに気づくためには「ゆさぶり」が必要で、この「ゆさぶり」も「現実」世界での「ゆさぶり」なわけです。<br />
<br />
ここでも、しぷとさんが指摘するように、「ゆさぶり」をかけても相手に「ゆさぶり」として伝わらない、ということがあって、それは「現実」の話でありながら、ふだんの「現実」からは「隠れて見えない」別次元の話ということになりましょう。<br />
<br />
この「別次元」が、ぼくには「現実」世界として見えるけど、しぷとさんには「理想」世界に見えるってことみたいだね。<br />
<br />
というわけで、改めて回答し直すと、「気づきもゆさぶりも理想世界の話に思えるかもしれないけれど、じっくり時間をかけて、その二つを続けていくことで、それが決して理想世界の話ではなく、現実世界の方法論であることが分かってくる」ということになります。<br />
<br />
[回答 3.]<br />
というような回答を二つ並べても、「いや、そうじゃなくて、今すぐ実行ができて、ぱっと結果が分かるような回答がほしいんだ」と言われるかもしれません。<br />
<br />
ぼくもそんな回答があったら教えてほしいです。<br />
<br />
というのはほとんど嘘で、ぼくはそういう回答はありえないと思っています。<br />
<br />
孔子のことはよく知らないながらに、現実世界の決まりごとや、約束ごとの代表としてその名前を使わせてもらうことにすると、孔子的な「こうするべし」という規範は、あくまで便宜上のものだと思うんです。<br />
<br />
シッダルタさんは、理想世界の人ではありますが、現実世界で修行者の集団の指導に当たりましたから、修行者集団のために何百もの決まりごとを定め、いわば孔子的な規範も作りました。<br />
<br />
でもそれは、あくまで「修行者集団」内でのトラブルを防ぐための便宜的なものであって、それを守っているだけでは、最高に「素敵」に生きられる段階まではいけないんですよね。<br />
<br />
もちろんトラブルが未然に防げれば、それなりに「素敵」を感じやすくなるというメリットはある。<br />
<br />
だけれども最終的には、各人が「痛みと苦しみのつながりにリアルに気づく」ことが必要で、そのためには八正道が必要ですよ、瞑想が大事ですよ、みたいな話になるわけです。<br />
<br />
社会生活をする上で孔子的規範は当然必要ですが、それだけでは、「素敵」を感じるための必要条件が整ったくらいのもので、現実に「素敵」を感じることができるかどうかは、個々の人間が、自分の中に「存在価値」を見いだせるかどうかにかかっていて、それは規範では得られないはずのものです。<br />
<br />
今の若い人たちが自分の中に「存在価値」を見いだしにくくなっている事情は、ある程度ぼくにも見当はつきます。<br />
<br />
けれども、ぼくとしぷとさんの間には大きな時代の隔たりがありますし、お会いしたことすらないままに、このような話をしているわけですから、ひょっとしてぼくの書いている話は、しぷとさんの想定している範囲から大きく逸脱しているかもしれません。<br />
<br />
でも、それは気にせず続きを書くと、ぼく自身の経験としても自分の中に「存在価値」を見いだすことは、未だ十分にはできていませんし、物質的・情報的に「豊かさ」があふれればあふれるほど、自分という存在に固有の「価値」を見いだそうとする試みは一層むずかしいものとなるでしょう。<br />
<br />
そのとき、「固有」の価値など実はないのだということに気づき、自分というちっぽけな存在が、そもそもこの世界の切れ端にすぎないことに気づくこと。また、エゴというものは、子どものうちは生まれて生き延びるために確かに必要だけれど、自立して生きられるようになったら、脱ぎ捨ててしまったほうがいい抜け殻にすぎないこと。そんなようなことが分かってくると、世界を深く味わうためには、孔子的規範だけでは足りないことが分かってくるし、残念なことに思えるかもしれませんが、そのように深く世界を味わうことができるのは、限られた少数の人間の特権であることも分かってくるはずです。<br />
<br />
そのとき、シッダルタさんは、その特権を私物化せず、すべての命ある存在に還元するという、極めて社会主義的で無謀とも言えるほどの理想を、慈悲という名において周りの人々に説いたわけです。<br />
<br />
ここに至って、しぷとさんが言うとおり、これが「理想論」であることは、はっきりしました。<br />
<br />
そして同時に、ぼくがシッダルタさんの言葉を借りて言うとおり、これは「現実論」でもあるのです。<br />
<br />
シッダルタさんの教えにしたがうことは、多くの人にとっては「理想論」にすぎないでしょう。そしてぼくも丸ごと従うつもりはありません。<br />
<br />
けれども、その教えは部分的にではあっても実践可能な「現実論」であるわけで、しぷとさんがそれを実践するかどうかに関わらず、誰かが現に実践している以上、完全に「現実論」なのだ、というのがぼくの立場です。<br />
<br />
ということで、しぷとさんが求めるような「現実論」の回答にはなりえませんでしたが、現時点でぼくが答えられるのはこんなところだと思います。<br />
<br />
ほかにも色々と細かい論点はありますので、何か疑問があれば、また質問していただければと思います。<br />
<br />
こんなに長文の回答はこれが最初にして最後かもしれませんが、できる範囲で言葉を交わし、楽しみながら世界を味わっていけたらと思います。<br />
<br />
というわけで、ここまで読んでいただいたみなさん、どうもありがとうございました。<br />
<br />
みなさんも何か質問などありましたら、コメント欄などにお気軽に書き込みください。<br />
<br />
それでは、今日はこのへんで、ナマステジー!!<br />
<div>
<br /></div>
那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-80386723014471891192017-04-06T12:21:00.000+09:002018-12-17T00:14:14.487+09:00支配階層に入ること、支配・被支配関係から抜けること今日は謎の投資家ガメさんの [<a href="https://gamayauber1001.wordpress.com/2017/04/05/ratrace/" nbsp="" rel="nofollow" target="_blank">ラットレースから抜け出す</a>] という記事について書きます。<br />
<br />
出だしは黒いですが、最終的に「ガメさん♡」になります。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
ガメさんのこれは、嘲笑なのだろうか、黒い冗談なのだろうか、それとも、お金持ちの戯言(たわごと)なのかしら?<br />
<br />
どうしてあんなに手放しで資本家を礼賛することができるのか、ぼくには分からないんですよね。<br />
<br />
でもぼくは、別にガメさんが嫌いだからこんなことを書いているわけではない。<br />
<br />
イギリス出身の覆面投資家にして、日本語堪能な天才青年(というには少し歳をくってるか)である彼の weblog や <a href="https://twitter.com/gamayauber01" rel="nofollow" target="_blank">twitter</a> はいつ見てもおもしろい。<br />
<br />
一度一緒に酒でも飲んだら、どんなに楽しい話ができるだろうかと、わくわくするくらい、ネット上で見る彼の言葉と、その人格には惚れている。<br />
<br />
...... と、ここまで書いたところで一休みして、Medium に記事など書いてたら、初めの問いに対する答えが分かってしまった。<br />
<br />
ガメさんは支配階層の人間であり、日本の中の才能ある、支配階層に入る力はあるのに、「日本的」システムの中に閉じ込められているため、支配階層に入れないでいる人に対して「きみにもできるよ」と呼びかけてるわけだ。<br />
<br />
支配階層に入れない人のことは、はなから相手にしてないし、入れると勘違いして自滅する人のこともどうでもいい。<br />
<br />
それが「欧米」流の支配階層の価値観ってわけですか。なるほど。<br />
<br />
「日本的」システムの中に閉じ込められている人に呼びかけたい気持ちは、ぼくも一緒なんだけど、方向がちょい違ってたんだ。<br />
<br />
支配階層に入りたい人は入ればいい。<br />
<br />
でも、支配・被支配の関係から抜け出すほうが、ぼくの場合、好みってことです。<br />
<br />
もちろん投資をして「悠々」と暮らすことのできる人は、そうすればいいでしょう。<br />
<br />
でも、多くの人はガメさんのように「悠々」とはできない。<br />
<br />
投資をしながらも、日々の雑事に追われながら、なんとか生きていくだけになってしまわないでしょうか。<br />
<br />
支配階層に入るのも、投資をして儲けるのもいいけど、それは手段であって、目的ではない。<br />
<br />
日々を「悠々」と生きることこそが、目的ですよね、例えば。<br />
<br />
そのためには本当はお金なんていらないんであって、それはインドに行って路上で暮らす行者をよく見れば分かること。<br />
<br />
もちろん、多くの行者は「悠々」とは生きていません。<br />
<br />
かつかつで生きているような人も多いし、銭稼ぎに一所懸命な行者もいる。<br />
<br />
だけど中には、無一文、無一物で、「悠々」と暮らしてらっしゃる方がいます。<br />
<br />
そして、支配階層に入ることができる人は限られていますが、行者になることは誰にでもできます。<br />
<br />
「悠々」と暮らせるようになる人は、その中のごく一部でしょうが、支配階層についてもそれは同じこと。<br />
<br />
だからぼくは「上に行こう」と誘うよりは、「横にそれよう」と誘いたいのです。<br />
<br />
ガメさんがおっしゃる「視点を変えることで金鉱が見つかる」ということは、まったくその通りだと思います。<br />
<br />
そして、そのとき、もう一段階、視点を変えることによって、「お金ではないものに金鉱を見つける」ことができたとき、人は本当の意味で「悠々」と生きることができるようになるのではないでしょうか。<br />
<br />
そして現に、ガメさんは「お金ではないものの金鉱」を見つける才能に長けているからこそ、いつも素敵な文章を授かり、授けてくださるのだと思います。<br />
<br />
てなわけで、ガメさん、これからもオモロイ文章、よろしくねーー。<br />
<br />
それじゃあ、みなさん、ナマステジー!!<br />
<br />
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<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/dont-worry-be-happy-2017.html" target="_blank">本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてください</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html" target="_blank">あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html" target="_blank">本の紹介: カスタネダの友だち、フロリンダ・ドナーが描くアマゾンの暮らし「シャボノ」</a>]<br />
<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-78545950995322390292017-03-25T20:15:00.000+09:002017-03-25T20:27:31.927+09:00安倍昭恵氏に関する記事まとめ #森友学園 #アッキード事件アッキード事件とも呼ばれる、森友学園の問題で、マスメディア取り沙汰されている安倍昭恵氏ですが、ここに、昭恵氏および、三宅洋平氏、てんつくマン氏に関わる記事の目次を置きます。<br />
<br />
今の日本が抱える問題を、みなさんが考える一助になったら幸いです。<br />
<br />
✧安倍昭恵氏に関する記事の目次です✧<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_21.html" target="_blank">洋平と昭恵をつないだ「怪人」てんつくマンとは!?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_19.html" target="_blank">大丈夫か、三宅洋平!? 安倍昭恵氏と会食なんかしちゃって。</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_23.html" target="_blank">洋平氏と昭恵氏の会食・再考、その意味を最高のものにするために</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_25.html" target="_blank">「洋平・昭恵会食」再々考、ネット「世論」をどう読むか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_11.html" target="_blank">「天然系・総理の密使」安倍昭恵氏が沖縄高江のヘリパッド建設反対運動テントを訪問</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_15.html" target="_blank">「大物」か「あほう」か、三宅洋平、安倍昭恵と高江に同行</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/201689.html" target="_blank">昭恵氏の高江訪問について三宅洋平氏に今伝えたいこと 2016年8月9日</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_17.html" target="_blank">三宅洋平は「許可」を得て安倍昭恵を高江に案内したのか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_28.html" target="_blank">三宅洋平は権力にすり寄る節操なしではない</a>]<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-45697592771783718972017-03-24T22:04:00.001+09:002017-03-24T23:48:12.875+09:00そしてぼくはネパールに行った - 意識のメタモルフォーゼ 01ぷちウェブ作家のとし兵衛です。<br />
<br />
お釈迦さまの生誕地ルンビニの、安宿のベッドに寝そべりながらこれを書いてます。<br />
<br />
こちらは、ネパール時間で午後五時半(日本より三時間十五分遅れなので、日本はとっくに夜ですね)、まだ外は明るいです。<br />
<br />
五十二歳にして定職を持たないぼくは、いま奥さんと二人、アジアをゆらゆらと漂っているのですが、しばらく前から奥さんはヴィパッサナ瞑想の十日間コースに行っているので、今は気楽な一人暮らしです。<br />
<br />
それをよいことに昼間からビールを飲んで、心地良くも気怠い日々を過ごしています。<br />
<br />
さて、今回のシリーズでは、そんなぼくの最近の日々に置きつつある、「風変わりな変化」について書きたいと思うのです。<br />
<br />
その変化というのは、「意識のメタモルフォーゼ」とでも呼ぶべきもので、ある種の昆虫が、幼虫から、蛹(さなぎ)になり、成虫になるように、個体自体は保たれながらも、劇的な変身を遂げたことが感じられるような不思議な体験なのです。<br />
<br />
そんなふうに書くと、オカルトめいた説明に思われるかもしれませんが、これは変性意識状態として知られるものが、一段階上に上がるようなことであって、現代の脳科学の範囲内においても、十分説明しうるものだろうと、仮説を立てています。<br />
<br />
この劇的といってもいい変化が起こり始めたのは、この十日間ほどのことなのですが、これがどうして今起こったのかということを説明するには、ぼくが今までどんな人生を送ってきたのかを知ってもらう必要があります。<br />
<br />
というのは、この変化は、ぼくという「一人の人間の中で起こった」話ではなく、「周りの人や物との相互作用を通して起こった」ものだと考えるからです。<br />
<br />
そこで、まずはぼくの高校・大学時代から話を始めたいと思います。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
ぼくは、高校生の頃から心理学に興味を持ち始めたのですが、高校の友だちの影響で、大学ではコンピュータのソフトウェアの勉強をしました。<br />
<br />
心理学に興味を持ったのは兄の影響で、兄は実際、大学で心理学を学びました。<br />
<br />
けれどもその兄を見ていて、心理学では大学を出たあとに大変そうだなと打算的に考えて、もう一つの興味の対象のコンピュータを学ぶことにしたのです。<br />
<br />
こまかい話をすれば、ぼくが大学でコンピュータを学ぶことになったのには、ある日たまたま旧友にばったり会ったこととか、ほかにもいろいろな偶然ともいっていいエピソードがいくつも関係しているのですが、とりあえずは、「この兄の影響は捨てて、友だちの影響を取った」という形での、<br />
「周りのいろいろな物事の影響をすぐ受けるが、その中で自分でやりたいものを取る」<br />
というやり方が、ぼくの場合の人生を形作る、典型的なパタンとしてあるわけです。<br />
<br />
ちなみにぼくが大学生だったのは、1980年代の半ば、日本社会が戦後最後の好景気に浮かれていた頃の話です<br />
同じ大学の別の友だちが先輩と共にソフトの会社を起こしたので、学生時代はそこでバイトをしてずいぶん勉強させてもらいました。<br />
<br />
ぼくが大学四年のとき、その友だちが、その会社に就職しないかと誘ってくれたのですが、あいにく会社のやっていることはぼくの興味の範囲内になかったので、断ってしまいました。<br />
<br />
ここでも、友だちの影響でプログラムのバイトをし、けれども就職の誘いは自分の判断で捨てる、という、大学の選択と似たパタンが現れます。<br />
<br />
友だちの誘いを断ったぼくは、その代わりにこう考えました。<br />
<br />
自分は高校のときから会社員になるつもりはなかったし、今も会社員として人生を送るつもりはない。<br />
<br />
けれども、大学を卒業するというこの機会を逃したら、ぼくには日本の会社勤めを経験する機会はないだろう。<br />
<br />
せっかくだから、就職してみよう。<br />
二、三年でやめるつもりで。<br />
<br />
会社での経験については、今はくわしく書きませんが、大手の精密機器メーカーでファームウェアの技術者として働いてみて、とにかく分かったのは、自分は日本の会社的環境にはとことん馴染めないということです。<br />
<br />
そして、当初の目論見よりはやや早く、二年足らずでその会社はやめました。<br />
<br />
これも、こまかいことは書きませんが、ある種の偶然的な会社内での経験をきっかけに突発的にやめようと思い立ったもので、「やめる」ということ自体は自分で決めているのですが、ある種の偶然の影響に対しての反応ということでは、典型的なパタンということができると思います。<br />
<br />
「このときぼくは将来どうしよう」というようなことは、一切考えませんでした。「長いスパンでものを見て人生を設計する」といったスタイルとは無縁の人間なのです。<br />
<br />
余計なことはあまり考えず、周りの影響を素直に受け、自分の直感に従って行動する。そうしたパタンがぼくの今を形作ってきたわけです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
会社をやめることにしたぼくは、せっかくだからこの機会に海外に旅をしようと思いつきました。<br />
<br />
そしてある日曜、自宅の近所の、普段はあまり行かない本屋でガイドブックの棚に行き、ぱっと目に入ってきた一冊のガイドブックを手に取りました。<br />
<br />
「地球の歩き方」のネパール編です。<br />
<br />
ふーん、ネパールは二月、三月は旅行に適した時期なんだ。じゃあ、ちょっと行ってみようかな。<br />
<br />
そうして、ぼくは、初めての海外旅行の行き先としてネパールに向かうことになったのです。<br />
<br />
(続く)<br />
<br />
------------<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/naho-maho-kindle-2011-3-11-3.html" target="_blank">[本の紹介]不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html" target="_blank">あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/dont-worry-be-happy-2017.html" target="_blank">本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてください</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
------------<br />
<br />那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-53767046543522157682017-02-21T18:24:00.000+09:002017-02-21T18:24:34.636+09:00偶然と奇跡の物語、「あーす・じぷしー」って実話なの?今日は[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B010LZGMXM?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B010LZGMXM%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">「あーすじぷしー」</a>]という本の紹介を兼ねて、この話は「ほんとに実話なのか」ということについて、書いてみようと思います。<br />
<br />
「あーすじぷしー」は大分出身の若い女の子まほが、一般社会の普通の枠組みの中で生きることに違和感を感じて、自由でワクワクする人生を送り始めるまでの実話の物語です。<br />
<br />
専門学校を卒業して憧れの会社に就職して服飾デザイナーになったのに、なぜか充実感を感じられないまほは、一年足らずでやめ、東京の専門学校に入り直します。<br />
<br />
そうして一人暮らしを始めた東京で、偶然が導く人や出来事の連続の結果、「デザイナーになる」という過去の夢を捨て、彼女はペルーへと導かれます。<br />
<br />
そして、ペルーで体験する「聖なる真実アヤワスカ」のビジョンこそが、この物語の圧巻なのですが、その辺りについては、次の記事にもう少しくわしく書いていますので、ご覧ください。<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/naho-maho-kindle-2011-3-11-3.html" target="_blank">[本の紹介]不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」</a>]<br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、この本の話を読んで、<br />
「これ、ほんとに実話なの?」<br />
と思う方は少なくないように思います。<br />
<br />
なにしろ、東京に出てから、彼女がペルーに導かれていく道行きというものが、普通にはありえないような偶然の連続に満ちているからです。<br />
<br />
就職の内定を辞退し、東京で出会った友だちの影響から、海外に旅すること決めた彼女の中には、海外旅行に対する具体的なビジョンはありません。<br />
<br />
どこに行こうかと考えあぐねている彼女に、友だちのすすめてくれた一冊の本が答えをもたらします。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/X?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=X%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」</a>という本です。この本でシャーリーは、ペルーでの神秘体験について書いており、それがシャーリーの人生の大きな転換点になるのですが、そのあまりの不思議な記述に、まほは「これは本当の話なんだろうか?」と思います。<br />
<br />
そのことに加え、シャーリーの誕生日がまほと同じであることが「大きな前兆」となり、まほはペルーに行くことを決心するのです。<br />
<br />
そして、ペルーがどこにあるかもよく分からないまま、借金をまでしてペルー行きの航空券を買ってしまいます。<br />
<br />
旅の準備も整わないでいる彼女に、次の偶然がやってきます。専門学校の友だちの、お母さんの友だちのまきさんという人がペルーに行ったことがあるという情報です。<br />
<br />
けれども、出発まであとひと月というのに、まほは旅費を稼ぐアルバイトに精一杯で、まきさんに十分連絡を取る余裕もありません。<br />
<br />
すると、まきさんが東京に来ることになり、会って直接ペルーの話を聞くことができたのです。そして、まほのペルーでの体験についてのキーパーソンとなる、日本語堪能なリョニーさんを紹介してもらいます。<br />
<br />
そして、さらに出発の一週間前、次なる奇跡が起こります。<br />
<br />
いまだアルバイトで手一杯で、旅の準備ができないままでいるまほに、旅から帰ったばかりのバイト先の先輩スタッフが、買えば十万円はするのではないかという旅道具を一式そのまま貸してくれたのです。<br />
<br />
こんなのって普通ありえないですよね(笑)。<br />
<br />
こんなふうに、偶然の導きだけで物語は進んでいきますし、しかもその一つ一つの出会いが、さわやかであったり、感動的なものであったり、あるいは深く重いものであったりするのですから、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/X?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=X%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">「アウト・オン・ア・リム」</a>を読んだまほが「これは本当の話なんだろうか?」と思ったのと同様、この「あーすじぷしー」というお話を読んでいるわたしたちも「これって実話?」という思いがどうしても湧いてきます。<br />
<br />
けれども、さまざまな出会いと、それに対するまほの、積極的に受け入れていこうとする勇気も、とまどって足踏みをする弱さも、等身大の飾らない表現と思えますし、出会いを糧として自分に向き合い、自分の弱さを克服していく姿勢は、自分の心の深い部分までもさらけ出す勇気ある記述です。<br />
<br />
そうした部分について、特に作り話の空気を感じることはありませんでした。<br />
<br />
そして、まほは、ぼくたち「一般の人」とは「違う星の下」に生まれた人なんだろうな、というようなことも考えます。<br />
<br />
この本を読んでそれを「前兆」と捉え、ペルーに行き、やみくもに聖なる真実の体験をしたからといって、まほのような「変容体験」は期待できません。<br />
<br />
お金持ちやスポーツ選手の人生というものも、ある種の奇跡に満ちているものです。けれども、そうした成功者の人生についての本を読んで、そのとおり真似をしたからといって、自分も成功者になれるかというと、そう簡単にいくものではないのと一緒です。<br />
<br />
もちろん、この本をきっかけに、自分なりの準備をし、十分な決心をして臨めば、「聖なる真実」はあなたの人生にとって重要な体験となりえます。<br />
<br />
逆に言えば、十分な準備ができずに行きあたりばったりで「聖なる真実」を体験しても、頭痛や吐き気、そして見たくもない不愉快なビジョンを得るだけで終わり、ということも考えられるのです。<br />
<br />
まほは、自分から積極的に「聖なる真実」との出会いを求めたわけではありません。<br />
<br />
東京に行ってからの新しい出会い、そして出会った人からの助言によってお母さんとの和解を経験し、そうした数々の前兆とそこからの気づきの連鎖が、ペルーに行ってからも、さまざまな偶然を呼び寄せ、彼女を「聖なる真実」へと導くのです。<br />
<br />
まほの中に眠っていた「目覚め」への欲求が、世界の流れと呼応して、彼女の「変容体験」という奇跡を呼んだのです。<br />
<br />
まほは、ほんとに「特別な星の下」に生まれた人なのだなあと、深く思います。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
この本は一冊の物語ですから、いくらかの脚色はあるかもしれませんし、思い違いによる事実との相違もありえます。<br />
<br />
けれども大筋としての事実性を疑う必要はなさそうです。<br />
<br />
そして、仮にこれが完全なフィクションだとしたら...... 。<br />
<br />
それこそ、まさに驚くべきことで、これだけのものをフィクションで書けるということは、まったく稀有な才能というしかありません。<br />
<br />
[<a href="http://www.earthgypsy-nahomaho.com/home" target="_blank">こちらのページ</a>]を見ますと、単行本は15,000部に達し、韓国語版の出版も決まったとのことで、この日本発のスピリチュアル・ストーリーが、広範な読者を獲得し、末永く読み継がれていくだろうことを予感させます。<br />
<br />
新しい才能の誕生を目撃する幸せを感じながら、今日はこの辺りでタブレットを置きます。<br />
<br />
それでは、みなさん、またー。<br />
<br />
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<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/naho-maho-kindle-2011-3-11-3.html" target="_blank">[本の紹介]不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html" target="_blank">あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/dont-worry-be-happy-2017.html" target="_blank">本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてください</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post_14.html" rel="nofollow" target="_blank">「人生長すぎる」とお嘆きのあなたへ - エクハルト・トールの場合</a>]<br />
<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-69847797018165510682017-02-16T22:15:00.000+09:002017-02-16T22:41:41.631+09:00[本の紹介]不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」<b>Naho & Maho「あーす・じぷしー」 [<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B010LZGMXM?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B010LZGMXM%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">Kindle版</a>] [<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4864723745?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4864723745%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">単行本</a>]</b><br />
<br />
この本は、「あーす・じぷしー」という名前で、世界中、気ままに旅をしながら、自由な人生を生きる実験をしている双子の姉妹、なほとまほの自伝的な物語です。<br />
<br />
双子の物語ではありますが、実際には妹のまほが語り手であり、主人公です。まほの「そぱ」には、姉のなほがいつも寄りそいたたずんでいます。<br />
<br />
なほとまほは双子であるがゆえに、子どもの頃には互いにテレパシー的な感覚があって、永遠あいこができました。<br />
<br />
二人でじゃんけんをして、片方は出す役、片方は読む役。そうするといつまでもあいこを続けられたのです。<br />
<br />
また、まほは、幽霊やお化けもよく見ていて、亡くなったおじいちゃんにも会ったことがあるような、霊感の強い人です。<br />
<br />
そして、彼女は共感覚の持ち主であり、音や人、場所に色がついて見えていました。色とりどりの楽しい毎日を生きていたのです。<br />
<br />
ところが大人になるにつれ、そんな感覚も消えていきます。お金のこと、就職のこと、仕事のこと、人間関係のこと、そうしたことで頭がいっぱいになるにつれて、子どもの頃の「楽しい感覚」を大事にできなくなってしまったのです。<br />
<br />
大分出身のまほは、デザイナーになるという子どもの頃からの夢をかなえるために、専門学校に行き、大阪で就職します。けれども、憧れのブランドの会社に入ったのに、なぜか充実感はなく、一年足らずでやめてしまいます。<br />
<br />
そして、実家に帰り、寝る時間も惜しんで働き、お金を貯め、東京の難しい洋服の学校に入り直します。そうすることで、デザイナーとしての新しい道が開けるはずだと思ったのです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、東京では何がまほを待ち受けていたのでしょうか。<br />
<br />
それは、さまざまな、人や出来事との出会いです。<br />
<br />
道端で運命的に出会った、同じ九州出身の若者二人。二人は、日本の枠にしばられず、この世界を自由に生きています。<br />
<br />
また、まほは 2011 年 3 月 11 日の大地震を、アルバイト先の新宿の電器屋で経験します。<br />
<br />
まほの心は、この地震に大きく揺さぶられ、せっかく決まった内定も辞退してしまいます。デザイナーになる、という「夢」を捨てたのです。3.11 から半年ほど経った頃のことです。<br />
<br />
そして、まほは、「ワクワクして生きなさい」という言葉を胸に、行き先の見えない、不思議な旅を始めることになるのです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/X?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=X%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">パウロ・コエーリョの「アルケミスト」</a>、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/X?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=X%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」</a>、ブログで知った青年との出会い、その青年からのつながりで知った作家からのアドバイスなど、たくさんの「前兆」がまほを旅へと導いて行きます。<br />
<br />
そして、無謀とも言えるような、直感にだけしたがった旅は、彼女をペルーにまで呼び寄せ、シャーマンの儀式へと立ち会わせることになります。<br />
<br />
ペルーの小さな村の、さらに人里離れた小さな家で、聖なる真実アヤワスカが彼女に見せるビジョンは圧巻です。<br />
<br />
すべての空想が現実になり、あまたの時代の様々な人生を、彼女は自分のものとして経験します。<br />
<br />
自分が双子の姉とともにこの世に生まれる瞬間を、強烈な喜びを感じながら再体験します。<br />
<br />
そして、そうした「光」の面からさらに進み、世界の「影」の面、自分の感覚が当てにならない、どこにも確かなものがない、一人ぼっちの孤独な宇宙をも見せつけられます。<br />
<br />
「もう元には戻れない」という恐怖を味わい尽くしたあとで、ようやく彼女は、「戻る」のではなく「選ぶ」ことによって、この世界に戻ってきます。<br />
<br />
粉々に砕けてしまい、形を失ってしまった世界が、そして秩序が、再生するのです。<br />
<br />
こうした断片的な記述では、彼女の体験を十分には伝えられませんので、そうした神秘体験や、変性意識について興味のある方は、ぜひ「あーす・じぷしー」という本を手にとって読んでほしいと思います。<br />
<br />
この本は、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4582761151?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4582761151%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">ハクスリーの「知覚の扉」</a>や<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4778313046?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4778313046%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">カスタネダのドンファン・シリーズ</a>と並べてもおかしくないほどの、日本発かつ日本初の本格的なサイケデリック文学といってよいでしょう。<br />
(ほかに日本産のサイケデリック文学をご存じの方があれば、ぜひご教示ください)<br />
<br />
<b>Naho & Maho「あーす・じぷしー」 [<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B010LZGMXM?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B010LZGMXM%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">Kindle版</a>] [<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4864723745?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4864723745%20target=%22_blank%22%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20rel=" nofollow="">単行本</a>]</b><br />
<br />
なお、聖なる真実アヤワスカの場面は、「あーす・じぷしー」の書籍でしか読めませんが、まほがペルーに至るまでの物語は、ネット上でもほぼ同一の内容が公開されています。<br />
<b><br /></b>
<b>[<a href="http://storys.jp/story/7372" rel="nofollow" target="_blank">あーすじぷしー第1話</a>]</b><br />
<br />
以上、不思議な双子の姉妹、「あーすじぷしー」の物語のご紹介でした。<br />
<br />
では、また。<br />
<br />
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<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html" target="_blank">あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/dont-worry-be-happy-2017.html" target="_blank">本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてください</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post_14.html" rel="nofollow" target="_blank">「人生長すぎる」とお嘆きのあなたへ - エクハルト・トールの場合</a>]<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-44054614029947374482017-02-14T14:44:00.000+09:002017-02-14T18:19:00.362+09:00「人生長すぎる」とお嘆きのあなたへ - エクハルト・トールの場合「人生長すぎる」<br />
<br />
ぼくもそう思ったことがあります。<br />
<br />
「なんだか毎日がつまらない」<br />
<br />
そんなことも、時々、思います。<br />
<br />
そして、「消えてしまいたい」とか「もう生きていられない」とか。<br />
<br />
そういう思いをふっ飛ばして、元気に生きたい、と考えはしても、「できないものは、できない」んですよね。<br />
<br />
「今の自分には、明るく普通に生きるなんてできないんだ」と開き直ることも大切です。<br />
<br />
うつ的な気分が湧いてくる自分を、認めてやったらいいんです。<br />
<br />
たぶんあなたは、自分の気持ちを殺して、周りの要求に応えるために、自分の人生を使いすぎてしまったのです。<br />
<br />
いつの間にか周りのために生きることになってしまったとき、自分がなんのために生きているのか分からなくなって、生きるのが苦しくなって、最後には死を選ぶことになる。悲しいことですが、これも、ある意味、自然なことです。<br />
<br />
けれども、今これを読んでいるあなたは、まだ、死を選ぶところまでは、行っていないわけですから、今から自分の生き方を変えることもできるわけです。<br />
<br />
とはいえ、生き方を変えるということは、いとも簡単であると同時に、なんとも難しいことです。<br />
<br />
周りの目を気にしすぎているのは、あなた自身なのですから、周りを気にするクセを変えればいいだけです。話は簡単ですよね。<br />
<br />
ところが、それを実行するのが難しい。<br />
<br />
「もう周りの目は気にしないぞ」と心に決めても、その瞬間から、その通りに生きるというわけにはいきません。<br />
<br />
こうしたことには、どうしても時間がかかります。<br />
<br />
ところが、世の中には稀に、あるとき突然、劇的な変化が訪れる人もあるようです。<br />
<br />
エクハルト・トールという作家がいますが、この人は長い間うつ的な思いをかかえて生きていたのに、ある晩、その重苦しい気分の中で、次のような経験をします。<br />
<br />
「私は、もうそれ以上自分自身と生きることが出来なかった。そして、答えのない疑問が生じた。自分と生きることが出来ないこの『私』は、一体誰なんだ? 自分とは何だ? 私は虚空へと吸い込まれるように感じた。その時は、一体何が起こったのか知らなかったが、満たされない過去と恐ろしい未来との間に生きている、思考が作り出した自我が、その重苦しさ、その抱える問題と共に、崩壊したのだ。翌朝、目が覚めてみると、すべてが実に穏やかだった。この平安は、自我がそこに無かったために現れたのだ。ただ存在の感覚のみ、あるいは『在ること』、ただ観察し見守っているだけだ。」<br />
<br />
次の朝、トールはロンドン市内を散歩したが、「すべてが奇跡のようで、深く穏やかだった。車の往来さえも。」 [12] この感覚は持続し、トールはいかなる場面でも、そこに潜む平安を強く感じとるようになった。 [16] トールは博士号のために勉強をするのを辞め、ほぼ二年間に渡り、ほとんどの時間を「深い祝福に満たされた状態で」、ロンドン中心部の ラッセル・スクウェア の公園のベンチに座って、「世界が移ろいゆくのを見て」過ごした。トールは友人のところに居候になったり、 仏教寺院 に泊まったりしたが、それ以外は ハムステッド・ヒース で ホームレス として野宿もした。家族はトールが「無責任で、かつ正気を失った」と思っていた。<br />
<br />
(以上、<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB" rel="nofollow" target="_blank">Wikipedia エックハルト・トールの項より</a>)<br />
<br />
このような深い体験は、誰にでも起こるというものではありませんが、意識を呼吸に向けることや、瞑想の練習をすることで、小さな「気づき」の体験を重ねていく道は、誰にでも開かれています。<br />
<br />
まずは、深呼吸をしてみてください。<br />
<br />
ゆっくり吸って、ゆっくり吐く。<br />
<br />
千里の道も一歩から。ここからすべてが始まります。<br />
<br />
こちらに簡単な瞑想の仕方を書いていますので、よろしければご覧ください。<br />
[<a href="http://medoninf.hatenablog.com/entry/2017/01/03/150118" rel="nofollow" target="_blank">これなら簡単、誰にでもできる瞑想のやり方・方法</a>]<br />
<br />
また、エクハルト・トールの本はこちらがおすすめです。<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4198615322?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4198615322%20title=%22%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%22%20target=%22_blank%22%20rel=" nofollow="">「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」</a><br />
<br />
あなたの毎日が、少しずつよい方向へ向かっていくことを、心からお祈りします。<br />
<br />
以上、インドの聖地バラナシより、とし兵衛でした。<br />
<br />
それでは、また。<br />
<br />
------------------------------<br />
<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/dont-worry-be-happy-2017.html" target="_blank">本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてください</a>]<br />
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</div>
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.com/2016/06/02.html" target="_blank">人生は哲学するには長すぎる 02 厨ニ病患者のインド万歳</a><a href="https://www.blogger.com/null">]</a><br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.com/2016/06/01.html" target="_blank">人生は哲学するには長すぎる 01 ぼくは万年厨ニ病</a><a href="https://www.blogger.com/null">]</a><br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html" target="_blank">あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html" target="_blank">本の紹介: カスタネダの友だち、フロリンダ・ドナーが描くアマゾンの暮らし「シャボノ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_16.html">惜しい! イケダハヤト氏の「三宅洋平不支持」発言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_19.html">イケダハヤト氏が「お試しあれ」と言ったホメオパシー半可通講座</a>]<br />
<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-15564202895571583892017-02-04T16:21:00.001+09:002017-02-04T16:24:21.894+09:00本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてくださいもしあなたが、本当に<br />
<b>自分の人生を変えたい</b><br />
と思っているのなら、一番はじめに知っておくべきことは、<br />
<b>あなたは今も自分の好きな人生を生きている</b><br />
という、なかなか受け入れがたい事実です。<br />
<br />
このたった一つの事実を受け入れることができるかどうかで、<br />
<b>あなたの人生が虹色になるか、灰色になるかが決まってしまう</b><br />
くらいに大切な話です。<br />
<br />
この記事では、<br />
<b>・あなたは自分の好きなように生きているのに、どうしてそのことに気づけないのか、</b><br />
<b>・それを変えるためにはどうしたらいいのか、</b><br />
ということを簡単に説明してみます。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
この記事を読んでいるあなたは、<br />
<b>自分の人生を変えたい、</b><br />
と思っているはずですが、それは<br />
<b>今の人生に満足していないから</b><br />
ですよね。<br />
<br />
<b>自分の好きなように生きてるのに、その人生に満足してない</b><br />
というのはヘンな話です。<br />
<br />
これはどういうことでしょうか。<br />
<br />
「自分の好きなようになんか、生きてるわけないじゃん」<br />
とあなたは思うかもしれません。<br />
<br />
けれども、ちょっと考えてみてほしいんです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
たとえば、あなたがコンビニに行ったとします。<br />
<br />
あなたはサンドイッチが一つ買いたいだけです。<br />
そして、次の用事があるので、早く電車に乗らなければなりません。<br />
<br />
ところがコンビニは混んでいて、レジ前には客の長い列があります。<br />
<br />
それだけでもあなたにはうんざりな状況なのに、レジ打ちをしている店員は、新人なのか、もたもたとして、なかなか列が進みません。<br />
<br />
あなたのいらいらは高まって、もう我慢できなくなり、サンドイッチをその辺の棚に置くと、あなたは駅へ急ぎました。<br />
<br />
こんな経験をしているあなたが、<br />
<b>好きなように生きている</b><br />
なんて言われたら、「ちょっと勘弁してよ」と思うかもしれません。<br />
<br />
けれども、ここで考えてほしいのですが、今のコンビニの場面で、<br />
サンドイッチを買おうとしたのは<b>あなた</b>だし、<br />
レジに並んだのも<b>あなた</b>、<br />
そして、いらいらしてたのも<b>あなた</b>だし、<br />
サンドイッチを置いてコンビニを出たのも<b>あなた</b>ですよね。<br />
<br />
それに、誰かにそうしてくれ、と言われたからじゃなくて、全部<b>あなた</b>が自分で選んでしたことじゃないですか。<br />
<br />
<b>あなたは自分の好きなとおりにやったんです。</b><br />
<br />
そうやって一つひとつ考えていくと、<br />
<b>あなたの人生のすべてのことが、自分で選んでやってきたことだ</b><br />
ということが分かるはずです。<br />
<br />
あなたは「勉強をしなさい」と言われて、勉強をしたかもしれません。<br />
<br />
でも、そう言われてやったにしても、やらない選択肢もありましたよね?<br />
そこで勉強をやることにしたのは、<b>あなた自身</b>ですよね?<br />
<br />
それなのに、なぜかあなたは、不愉快な気持ちでいっぱいで、自分の人生に満足してないんです。<br />
<br />
どうして、こうなってしまうのでしょうか。<br />
どうしたら、これを変えられるのでしょうか。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
<b>好きなように生きているはずなのに、不満でいっぱい、</b><br />
<b>だから、どうにか人生を変えてみたい、</b><br />
そんなふうに思うのは当然です。<br />
<br />
そのためには、<br />
<b>もつれてしまった自分の人生を、解きほぐしてやる</b><br />
必要があります。<br />
<br />
そして、これに関しては、<b>即効薬はない</b>んです。<br />
<br />
<b>地道に一歩いっぽ、歩いていくしかない</b>んです。<br />
<br />
多くの人は、<br />
「簡単に人生を変えられる方法」がどこかにあるんじゃないか、<br />
誰かが「人生の秘密」を教えてくれるんじゃないか<br />
と思って、あちこちの本やビデオ、セミナーやセッションと渡り歩いていきます。<br />
<br />
でも、そうやって「お手軽な正解」を探している限りは、<b>思うように人生を生きる</b>ことはできないでしょう。<br />
<br />
もつれたあなた人生を解きほぐすのは、<b>あなた自身</b>なんです。<br />
<br />
誰かに解きほぐしてもらっても、あなたが今まで通りなら、すぐまた、もつれ始めてしまうんですから。<br />
<br />
自分で自分のもつれを解こう、しんどくても一歩いっぽ歩いていこうと思ったら、次の記事も読んでみてください。<br />
<br />
<b>「思い込み」から自由になって、楽しい毎日を送る</b>ためのヒントになるかもしれませんよ。<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html" target="_blank">あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post_2.html" target="_blank">魂の輝きを取り戻すために</a>]<br />
<br />
最後にもう一度、書いておきます。<br />
<br />
<b>あなたは自分の思うとおりに人生を生きているんです。</b><br />
<br />
だから、あなたはいつでも、<b>自分の人生を思うがままに変えることができます</b>。<br />
<br />
あなたの人生が、いつも最高の輝きを持っていられるよう、お祈りしています。<br />
<br />
Don't worry, be happy!!<br />
くよくよせずに、気楽にいきましょう♬<br />
<br />
それでは、またーー。<br />
<br />
[2017.02.04 西インドは梵天さんの聖地プシュカルにて。とし兵衛 拝]<br />
<div>
<br /></div>
那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-67684785085100884252017-02-02T17:13:00.000+09:002017-02-04T17:30:06.498+09:00いきいきと生きたいあなたへ - 魂の輝きを取り戻すためになんだか毎日がつまらない。<br />
<br />
何をやっても長続きしない。<br />
<br />
自分のやりたいことが分からない。<br />
<br />
こんな「ないないづくし」を感じながら生きてる人って、案外おおいんじゃないでしょうか。<br />
<br />
そういうぼく自身、そんな人間の一人だったりします。<br />
<br />
とはいえ、ぼくは五十すぎのおじさんですので、「ないないづくし」歴が長い分、知恵もついて、若いころと比べればずいぶんと楽になりました。<br />
<br />
というわけで今回は、この「ないないづくし」から抜け出し、生まれたときの「魂の輝き」を取り戻す方法について書いてみようと思います。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
人というものは、この世に生まれ落ちたそのときには、まばゆいばかりの魂の輝きを持っています。<br />
<br />
ところが残念なことに、この世界で生きていくためには、輝きを放出してぱかりではいられません。<br />
<br />
赤ん坊は、生まれてしばらくの間こそ、したい放題をしても受け入れてもらえますが、お母さんや周りの人の助けなしには生きていくことができませんから、徐々に周りと合わせる方法を学んでいくことになります。<br />
<br />
これを「魂の輝き」の観点からいうと、魂に覆いをかけて、周りに放つ光を弱めていくことになります。<br />
<br />
成長していくうちに、この覆いは分厚いものになり、魂の輝きなど、どこにも見えなくなってしまう。そんな人が、かなりの数いるのです。<br />
<br />
ここで魂と呼んでいるものこそ、いわば人間の本質ですから、その光が見えなかったら、「何をやりたいのか分からない」という状態になるのも当たり前です。<br />
<br />
そうなれば、何かに興味をひかれてやってみても「長続きしない」ことにもなりますし、「どうにも毎日がつまらない」ということにもなってしまいます。<br />
<br />
このように考えれば、「ないないづくし」から抜け出す方法も、簡単に分かります。<br />
<br />
あなたの魂の覆いを取り去ればいいのです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
魂の覆いを取り去ればいい。やるべきことは分かりました。<br />
<br />
けれど実際にはこれをどうやったらいいのでしょうか。<br />
<br />
実のところ、これには無数のやり方があるのです。<br />
<br />
この記事を読んでいるあなたも、ネット上に溢れかえる、「自己実現の方法」や「夢をかなえる生き方」、そして「引き寄せの法則」や「受け入れの法則」といった様々なやり方をご存知のことでしょう。<br />
<br />
それぞれのやり方には、それぞれの長所と短所があり、人によっての向き不向きがあります。<br />
<br />
ですから、「わたしにぴったりの方法を教えてください」と言われても、ぼくが教えられるものではありませんし、そういうことを教える力を持つ人もなかなかいないのが現実なのです。<br />
<br />
つまり、あなたは「魂の覆いを取り除く方法」をみずから探す必要があるのです。<br />
<br />
これが一つの答えです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
「自分で探すのが答えだって? そんなの答えになってないじゃん!」<br />
<br />
あなたがそんなふうに感じるのも、もっともなことではあります。<br />
<br />
ぼくたちは、問題があれば正解があり、正解を出せば何かを得られる、というような考えに、どっぷり浸かって生きてきたのですから。<br />
<br />
けれども、日々を楽しく生きる、とか、充実した人生を送る、といったことには、正解というものはないのです。<br />
<br />
誰かがやったことを真似して、それが自分にとってもうまくいき、そのことに満足できるのなら、それはとてもよいことです。<br />
<br />
けれども形だけ真似をして、それはうまくいって、うまくいったことは嬉しいんだけれど、その喜びは長続きしない、その状態に自分の心は満足していない。それでまた別のやり方を真似してみる...... 。<br />
<br />
そういう「消費」の無限ループに落ち入らないためには、どこかで自分の心の声に耳をすます方法を学ぶ必要があります。<br />
<br />
そして、そのためには、まず第一に「自分を好きになる」ことが必要なのです。<br />
<br />
自分が嫌いなままでは、自分の心の声を聞くための、どんなによいテクニックを身につけても、宝の持ち腐れにしかなりません。<br />
<br />
だって、きらいな自分の気持ちなんて、知りたくないに決まってるじゃないですか。<br />
<br />
つまり、一番肝心なのは「自分を嫌っている自分自身を許してやること」なんです。<br />
<br />
そして、そのためには、「自分を嫌ってる自分自身を許せない自分」に気づき、「あー、おれって/わたしって、自分を許せないんだなーー」というように、その事実だけを、感情を交えずに見てやることが役に立ちます。<br />
<br />
ぼくの場合、そのために、ゴエンカさん方式のヴィパッサナー瞑想が役に立ちました。<br />
<br />
こちらに記事があります。<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/p/blog-page.html" target="_blank">[哲学から瞑想へ] カジュアルな哲学とヴィパッサナー瞑想 - 世界を迷想するエッセイ二本</a>]<br />
<br />
* * *<br />
<br />
「ないないづくし」の人生から抜け出し、「魂の輝き」を取り戻す。これをきちんと実現するには長い時間がかかります。<br />
<br />
いろいろなセミナーやヒーリングなどによって、一時的に楽になることはあるでしょうが、なかなか突き抜け体験は得られないものです。<br />
<br />
他力本願も大切なことではありますが、他力を活かすためにも、自分なりの努力というものはかかせません。<br />
<br />
みなさんの探求の道が、幸多いものとなることをお祈りして、この記事を終えたいと思います。<br />
<br />
Don't worry, be happy !<br />
くよくよせずに、気楽にいきましょう♬<br />
<br />
------------------------------<br />
<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/dont-worry-be-happy-2017.html" target="_blank">本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてください</a>]<br />
<div>
<br /></div>
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html" target="_blank">あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html" target="_blank">本の紹介: カスタネダの友だち、フロリンダ・ドナーが描くアマゾンの暮らし「シャボノ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_16.html">惜しい! イケダハヤト氏の「三宅洋平不支持」発言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_19.html">イケダハヤト氏が「お試しあれ」と言ったホメオパシー半可通講座</a>]<br />
<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-43231767269493781192017-02-01T20:54:00.000+09:002017-02-16T22:22:53.304+09:00あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?[本の紹介]<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B010LZGMXM?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B010LZGMXM" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">Naho & Maho「EARTH GYPSY(あーす・じぷしー)」 Kindle版 </a><br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4864723745?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4864723745" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">Naho & Maho「EARTH GYPSY(あーす・じぷしー)」 単行本</a><br />
<br />
------------------------------<br />
<br />
ぼくたちは生まれた瞬間から「思い込みのかご」を自分の周りに作り始める。<br />
<br />
そう聞いたら、どう思いますか?<br />
<br />
そして、多くの人は、丈夫に作ったその「かご」の中で、「かごの鳥」のような人生を送っているのだとしたら?<br />
<br />
「かごの中の暮らし」が悪いっていうわけじゃないんですよ。<br />
<br />
「かご」は安全のために役立ちますから。たとえば、「かご」の扉を閉めておけば、誰かが勝手に入ってくるのを防げます。外に出るときは扉を開ければいい。<br />
<br />
ところがです。「かご」の外に出るのが億劫になり、不安になり、一生を「かご」の中で過ごすとしたら、どうでしょう?<br />
<br />
なんだか、退屈な気がしませんか!?<br />
<br />
ところが世の中うまくできたもので、「かご」の中でも退屈しないように、様々な娯楽が用意されてるんですね。<br />
<br />
テレビを見るのも楽しいし、音楽があれば、ほかに何もいらない。インターネットを使えば、世界中の友だちとつながることができるし、退屈なんかしようがない。<br />
<br />
おまけに、この「かご」は実に大きな「かご」なんです。何しろ、この宇宙全体がすっぽり収まってしまうんですから。<br />
<br />
そんな「かご」があるわけないって?<br />
<br />
ところが、あるんですよ。<br />
<br />
それは、あなたの「頭」なんです。あなたの「心」なんです。あなたが作り出した「思い込み」なんです。<br />
<br />
たとえばあなたは、「お金を稼がないと生きていけない」と思っていませんか?<br />
<br />
ほんとにそうでしょうか。<br />
<br />
世の中には自分ではお金を稼がなくても、ちゃんと自分の人生を生きている人がいます。<br />
<br />
でも、あなたには真似できない?<br />
<br />
それが「思い込み」ってやつなんです。<br />
<br />
「真似できない」んじゃないんです。「真似したくない」んです。<br />
<br />
この違いが、ひじょーーーに、重要ですので、ここのところだけ覚えてもらえたら、この記事を書いた甲斐があったというものです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、ここで<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4864723745?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4864723745" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">「あーす・じぷしー」</a>という本の紹介に入ります。<br />
<br />
この本は、Maho ちゃんと Naho ちゃんという双子の姉妹が「100%こころとワクワクにしたがって生きる」という、壮大かつ痛快な実験をしてゆく姿を描いた実話の物語です。<br />
<br />
双子であるがゆえに、互いに相手の心を読むことが簡単にできた子ども時代の二人、また、Maho ちゃんは共感覚の持ち主なので、音や人に色がついて見える。<br />
<br />
そんな「二人」が「社会の縛り」を自ら解き放ち、自由な人生を生き始めます。さまざまな出会いが「二人」を導き、「600ドルとアメリカまでの片道切符だけを持って、"人生をかけた実験の旅"に出たおはなし」が展開されていくのです。<br />
<br />
この「社会の縛り」っていうのが、「思い込み」ですよね。周りの「社会」に合わせないと生きられない、職を得てお金を稼がないと生きていけない、そうした様々な「思い込み」...... 。<br />
<br />
他のみんなと同じく、たくさんの「思い込み」で自分たちをがんじがらめにしてしまって、息が詰まって苦しんでいた二人が、自由に生きている仲間と出会うことで、「思い込み」から解き放たれて、体も軽く、<b><span style="color: purple;">カ</span><span style="color: green;">ラ</span><span style="color: orange;">フ</span><span style="color: red;">ル</span></b>な世界を生き始める姿が、実に活き活きと描かれています。<br />
<br />
うれしいことに、この物語の前半は、ネット上で読むことができます。<br />
<br />
[こちらです→<a href="http://storys.jp/story/7372" target="_blank">あーすじぷしー 第1話</a> (14話まであります)]<br />
<br />
そして、この前半だけでも心揺さぶられること必至ですが、このお話にはさらに続きがあり出版されていて、Kindle 版も紙の書籍も両方あります。<br />
<br />
[Kindle版→<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B010LZGMXM?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B010LZGMXM" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">EARTH GYPSY(あーす・じぷしー) </a>]<br />
[紙の書籍→<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4864723745?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4864723745" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">EARTH GYPSY(あーす・じぷしー)</a>]<br />
<br />
前半を読んで気に入ったならば、ぜひご購入ください。<br />
<br />
あなたの人生も<b><span style="color: purple;">カ</span><span style="color: green;">ラ</span><span style="color: orange;">フ</span><span style="color: red;">ル</span></b>になること請け合いです♬<br />
<br />
* * *<br />
<br />
ちなみにこの本、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B010LZGMXM?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B010LZGMXM" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">アマゾンで見るとレビューのトップに、山川紘矢・山川亜希子夫妻のおすすめの言葉</a>が。<br />
<br />
「あーす・じぷしー」の物語には、代々木公園で有名な作家さんと会うエピソードがあるのですが、それって山川紘矢氏のことなのかな、と想像も膨らみます。<br />
<br />
「あーす・じぷしー」は、夫妻の翻訳した<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4042798012?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4042798012" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">「アウト・オン・ア・リム」</a>と<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/404275001X?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=404275001X" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">「アルケミスト」</a>から生まれたわけですから、ここにおすすめがあるのもよく分かるのですが、なんと Naho ちゃん、Maho ちゃんは、山川紘矢氏と共著で<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4198642656?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4198642656" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">「受け入れの法則」</a>という本まで出しているのですね。<br />
<br />
いやー、ぼくが知らない間に、日本にこんな素晴らしい世代が育っていたとは、まったくの脱帽ものです。<br />
<br />
と、いうようなわけで、今回は「思い込み」から自分を解き放ち、自由な人生を生きてみませんか、というお誘いのお話でした。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、最後に、一番かんじんな話をもう一度、書いておきましょう。<br />
<br />
あなたが「できない」と思っていること、それは本当は「できない」んじゃなくて、「したくない」んです。<br />
<br />
「かご」の外に出てみようかなという気持ちになったら、そのときは、ぜひ、外に出て自由で新鮮な空気を吸ってみてください。<br />
<br />
きもちいいはずですよ。<br />
<br />
ただし、そこには「危険」もあります。そこのところも、きちんと押さえといてくださいね。<br />
<br />
てなことで、今日のところはここまでです。<br />
<br />
それでは、みなさん、またお会いしましょうーー。<br />
<br />
------------------------------<br />
<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/naho-maho-kindle-2011-3-11-3.html" target="_blank">[本の紹介]不思議な双子の物語、Naho & Maho「あーす・じぷしー」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/dont-worry-be-happy-2017.html" target="_blank">本気で人生を変えたいですか? それなら、これだけは知っておいてください</a>]<br />
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<br /></div>
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2017/02/blog-post_2.html" target="_blank">いきいきと生きたいあなたへ - 魂の輝きを取り戻すために</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/p/blog-page.html" target="_blank">[哲学から瞑想へ] カジュアルな哲学とヴィパッサナー瞑想 - 世界を迷想するエッセイ二本</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html" target="_blank">本の紹介: カスタネダの友だち、フロリンダ・ドナーが描くアマゾンの暮らし「シャボノ」</a>]<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-56302891076023184752017-01-02T14:55:00.000+09:002017-01-02T14:55:54.588+09:00悟ってしまえば「悪」なんてなくなるんです般若心経というお経があります。<br />
<br />
このお経の内容をひと言で説明すると、「この世のすべては空(くう)である」ということになります。<br />
<br />
と、そのように言うことは簡単なのですが、ここで「空とは何か」というのが難しいところで、というのも、これは言葉では説明できない、自ら経験して、体感しなければならないことだからなのです。<br />
<br />
もちろん般若心経の中でも「空」とは何かが説明してあり、例えば「無老死亦無老死尽」とあります。<br />
<br />
これは「老死もなく老死が尽きることもない」と読むわけですが、これが「老死は空である」ということの説明になっています。<br />
<br />
ふつうに「空」というとき、例えば「空洞」という言葉は「中が空っぽ」ということですから、「中がない」ということです。<br />
<br />
けれども、般若心経が説明するのは、あるものが「空である」ということは、それが「ない」と同時に、そのないものが「尽きることもない」というのですから、普通に考えれば矛盾した話で、何を言っているのか分かりません。<br />
<br />
そこで、般若心経に直接は出てきませんが、「悪」について考えて見ましょう。<br />
<br />
般若心経の考え方では、この世のすべてが空なのですから、「悪もまた空」ということになります。<br />
<br />
すると、これを「老死」のときと同じように言い換えてみると、「悪はないが、悪が尽きることもない」となります。<br />
<br />
これがもし、単に「この世に悪はない」という意味だったら、どういうことになるでしょうか。<br />
<br />
この世に悪はないのですから、何をやってもかまわない。そういうことも言えてしまいます。<br />
<br />
けれども、仏教は悪いことをしてはいけない。と教えます。悪いことをすれば、その結果が悪いこととなって自分に降り掛かってくるから、悪いことはしないほうがよい、というわけです。<br />
<br />
ここに「悪が尽きることはない」という言葉の意義が生じます。<br />
<br />
お釈迦さまは悟りを開いたので、すべてが空であることを知りました。<br />
悟りの世界では「悪」も「善」もないのです。<br />
<br />
けれども、俗世の意味での「悪」がなくなるわけではありません。<br />
そこで、悟りを開いたのちも、仏陀が「悪」をなすことはないのです。<br />
<br />
仏陀は「悪」も「善」などないことを知りながら、けれども、俗世には「善悪」があることも知って、「悪」はなさず、「善」のみをなすわけです。<br />
<br />
以上が「空とは何か」ということの説明になります。<br />
<br />
つまり、「悟りの世界ではすべてが空である」けれども、「俗世ではお釈迦さまの言葉は真実である」ということになります。<br />
<br />
説明としては、このようなことになりますので、「ああ、なるほど」と思ってもらえるかもしれませんが、これを本当の意味で理解するには、経験による体感が必要なのです。<br />
<br />
それは「悟り」という状態を、ほんの少しでもいいから経験するということです。<br />
<br />
仏教というものは、勉強して頭でわかればいいような学問ではありません。お釈迦さまの教えは、「このように行動しなさい、そうすれば幸せになれますよ」という実践の体系なのです。<br />
<br />
そして、完全な「悟り」というものには至らなくても、小さな「悟り」を経験することにらば、誰にでも可能性は開かれているのです。<br />
<br />
この小文を読んで、「仏教ってなんだか面白そうだな」と、もし思っていただけたなら、どうかぜひ、もう少し仏教について調べて、お釈迦さまの教えを、ほんの少しでもいいので実行してみてください。<br />
<br />
八正道として知られる「悟り」に至る方法の中には、最近になって「マインドフルネス」や「ヴィパッサナー瞑想」の名前で知られるようになった呼吸法や瞑想法の実践もあります。<br />
<br />
これは日本で坐禅として知られる実践法と原理的には同じものです。<br />
<br />
朝起きたときと、夜寝る前に、五分間しずかに呼吸をしてみてください。<br />
これを毎日続けることができれば、あなたはある日、自分の中に「悟り」の種が育ち始めているのに気がつくはずです。<br />
<br />
2500年ものあいだ受け継がれてきた素晴らしい教えを、ほんの少しだけでもあなたのものにしてください。<br />
<br />
あなたの人生の一日一日が、よき日でありますように。<br />
心からお祈りしてこの小文を終わらせていただきます。<br />
<br />
最後までお読みいただきありがとうございました。<br />
<br />
☆なお、ヴィパッサナー瞑想については、次の本がありますので、どうぞアマゾンでご覧ください。<br />
<br />
[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/439313284X?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=439313284X">ウィリアム・ハート「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門―豊かな人生の</a>技法」(春秋社1999)]<br />
<br />
---------------<br />
<br />
[初出 2016.10 http://mitona.org/]<br />
<br />
---------------<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/p/blog-page.html" target="_blank">[哲学から瞑想へ] カジュアルな哲学とヴィパッサナー瞑想 - 世界を迷想するエッセイ二本</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_16.html">惜しい! イケダハヤト氏の「三宅洋平不支持」発言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_21.html">お見事!イケダハヤト氏の必殺「炎上商法」カウンターパンチ</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_19.html">イケダハヤト氏が「お試しあれ」と言ったホメオパシー半可通講座</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
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<br /></div>
那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-75555604121455881902016-12-27T21:48:00.000+09:002016-12-27T22:25:05.233+09:00不思議なきのこを科学する - そして瞑想と悟りへ<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgGvQw0dHBHNJI2uHqzVjcO4PRi8nfPcUBNXq2Sc4lGg2V-rXNQh3-2qRI7fueMKi6IrP1VcaHsG8X5Nb5eVa755bm9dYpuS7QphaW8E6QVee-RB02HKJ83lGKA3BD-LOT2i36z0WH7Vvo/s1600/psilocybin_networks_660.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgGvQw0dHBHNJI2uHqzVjcO4PRi8nfPcUBNXq2Sc4lGg2V-rXNQh3-2qRI7fueMKi6IrP1VcaHsG8X5Nb5eVa755bm9dYpuS7QphaW8E6QVee-RB02HKJ83lGKA3BD-LOT2i36z0WH7Vvo/s400/psilocybin_networks_660.jpg" width="400" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><div style="font-size: medium; text-align: start;">
<span style="font-size: x-small;">[左は普通の状態の脳内のつながり、右は不思議なきのこが効いている状態でのつながりを視覚化したもの。右図では脳内のネットワークが活性化されている様子がはっきりと分かる]</span></div>
</td></tr>
</tbody></table>
[この記事は、文庫本10ページ程度の長さがあります]<br />
<br />
さて、みなさん、マジックマッシュルームは知ってますか。<br />
<br />
シロシビン、あるいはシロシンという幻覚性の成分を含む不思議なきのこのことで、日本でもヒカゲシビレタケとか、普通にその辺に生えてるかもしれないきのこなんですけど。<br />
<br />
2002年に法律で規制されたのですが、それ以前はオランダ産などの乾燥きのこが、渋谷などで普通に買えました。<br />
<br />
ビートルズ世代にはおなじみの LSD という強力な幻覚剤があります。<br />
<br />
彼らの名曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド (Lucy in the Sky with Diamond)」は頭文字が LSD になることで知られたサイケデリック・ソングです。<br />
<br />
サイケデリックというと今はファッション的な言葉かもしれないませんが、これはもともとは LSD などの幻覚剤の呼称です。<br />
<br />
マジックマッシュルームもサイケデリクスの仲間であり、LSD ほど強力ではないものの、作用はよく似ていると言われます。<br />
<br />
サイケデリックという言葉は、「精神を開く」という意味の造語です。<br />
<br />
かつてイエローマジックオーケストラが富士フィルムのカセットテープ用に作った「開け心 - 磁性紀のテーマ」という曲の「開け心」も、このサイケデリックの意味しているのでしょう。<br />
<br />
ちなみに、この「開け心」という曲は、長らくアルバム未収録でしたが、今は<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00009KMD1?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00009KMD1" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">[こちらの CD]</a> にステレオヴァージョンで収録されてるんですね。そのうち聴いてみたいところです。<br />
(テレビCM用のため、モノラルバージョンが存在し、キャンペーングッズとしてプレゼントされたカセットブックに収録されたりしてたんです。この辺の事情については、[<a href="http://ameblo.jp/ksykfan/entry-11071073458.html" rel="nofollow" target="_blank">こちらのページ</a>]に詳しい情報があります)<br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、マジックマッシュルームと呼ばれる不思議なきのこに少し話を戻しましょう。<br />
<br />
このきのこの持つ、サイケデリクスと呼ばれ、「精神を開く」という、その不思議な効果は一体どんなものなのでしょうか。<br />
<br />
その説明をする前にひとつ、おもしろい科学的な研究を紹介しましょう。<br />
[<a href="http://wired.jp/2014/11/06/magic-mushroom-brain/" target="_blank">元記事はこちらです</a>]<br />
<br />
"Homological scaffolds of brain functional networks" という[<a href="http://rsif.royalsocietypublishing.org/content/11/101/20140873" target="_blank">この論文</a>]の題名は「脳内の機能的ネットワークの相同場」とでも訳せばいいのでしょうか。<br />
<br />
ジョヴァンニ・ペトリ氏というイタリアの数学者が筆頭著者の論文です。<br />
<br />
この研究は、fMRI という、リアルタイムに脳の中で何が起こっているかを調べる装置を使って測定したデータを、コンピュータによって視覚化することによって、脳内の様々な領域がどのようなつながりを持っているかを、分かりやすく表示するというものです。<br />
<br />
これまでに、脳内の各領域がどのような機能を持つのかについては、かなりの解明がなされてきました。<br />
<br />
今、この脳内の個々の領域がどのようなつながりを持って人間の精神的な機能を生み出しているのか、ということに研究の焦点は移ってきており、そうした研究のために、この視覚化の技法を活かそうというわけです。<br />
<br />
この研究では、脳内の各領域のつながりの一次的なネットワークではなく、異なる機能を持っている、複数の一次的ネットワーク同士のつながりである二次的ネットワークを視覚化しています。<br />
(ここで一次的ネットワークと言っているものが、この論文で「homological scafold 相同場」と呼ばれるものです)<br />
<br />
つまりこれは、ネットワーク同士のネットワークを視覚化して表現するための技法の、応用数学的研究なのです。<br />
<br />
そして、この研究のために用いられたのが、マジックマッシュルームの成分であるシロシビンです。<br />
<br />
実験では15名の被験者にシロシビンとプラシーボ(偽薬。特に効果のない見せかけだけの薬)を投与し、安静状態の脳を調べたところ、シロシビンを投与されたグループは、通常状態から劇的な変化を示し、普通には見られない遠いネットワーク同士の間に、安定性は低いが多くの一時的なつながりと、数は少ないものの安定したつながりの構造が観察されたというものです。<br />
(冒頭の右の図では、左の図より遥かに多くの、円周から離れた中心近くを横切るつながりが見られます)<br />
<br />
* * *<br />
<br />
シロシビンの服用後に現れた、それまでには見られなかったつながりの構造、不安定さのために一見でたらめに見えるものの、安定したつながりをも持つ「新たな秩序」には、どんな意味があるのでしょうか。<br />
<blockquote class="tr_bq">
<i>英国キングス・カレッジ・ロンドンの神経生物学者ポール・エクスパート率いる研究チームは、論文の中で次のように述べている。「このような構造がもつ意味については推測が成り立つ。この脳全体におけるコミュニケーションの拡大が副産物としてもたらす可能性のあるもの、それは共感覚だ」。共感覚とは幻覚体験中によくみられる現象で、色に味覚を感じたり、音に触感を感じたり、匂いに形が見えたりと、異なる種類の感覚が混ざり合うものだ。</i></blockquote>
[<a href="http://wired.jp/2014/11/06/magic-mushroom-brain/" target="_blank">以上、参照記事より引用</a>]<br />
<br />
共感覚の中では、文字に色を感じるもの、音に色を感じるものが比較的一般的で、ゲーテやニュートンは音と色の対応を論じため、共感覚の持ち主だったのではないかと言われています。<br />
<br />
シロシビンが作り出す「新たな秩序」の意味するものは、共感覚だけではないと思われます。<br />
<br />
普段は立ち現れないネットワークの構造が脳内に生じることで、共感覚に限らず、人間の意識には様々な劇的な変化が現れるのは間違いありません。<br />
<br />
なぜなら、LSD 、シロシビン、そしてある種のサボテンに含まれるメスカリンといった物質を摂取した人たちが、さまざまな経験を報告しているからです。<br />
<br />
アメリカのロックバンド、ザ・ドアーズの名がそこから取られたことでも有名な<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4582761151?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4582761151" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾンで見る">オルダス・ハクスリーの「知覚の扉」 </a>は、1954年に出版されたサイケデリクスの古典ですが、メスカリンによる体験を描いた、今読んでも色褪せない名著です。<br />
<br />
その中でハクスリーは、メスカリンによる体験を次のように書いています。<br />
<blockquote class="tr_bq">
<i>私がいま眼にしているのはおかしな生け花ではなかった。私が見ているのはアダムが創造された日の朝彼が眼にしたもの ----- 一刻一刻の、裸身の存在という奇跡だったのである。(中略)<br />〈神の至現〉、〈存在-認識-至福〉 ― これらのおどろおどろしい言葉の言わんとすることを、私は、はじめて言葉の次元でではなく、漠として不完全な暗示によるものでもなく、靴を隔てて痒きを掻くというのでもなく、正確に、完全に、理解した。</i></blockquote>
[<a href="http://pb-music.sakura.ne.jp/pbHuxley.htm" rel="nofollow" target="_blank">以上、1950年代生まれの♂さんのページより引用</a>]<br />
<br />
ここでハクスリーが〈神の至現〉、〈存在-認識-至福〉と呼んでいるものを、〈悟りの境地〉というふうに言い換えることもできるでしょう。<br />
<br />
つまり彼は、メスカリンによる体験を、宗教的な超越体験と同等のものとして経験したのです。<br />
<br />
これを「天国の体験」と呼ぶことにしましょう。<br />
<br />
一方で彼は、<br />
<blockquote class="tr_bq">
<i>居心地のよい象徴の世界(日常の世界)に慣れている精神には耐えられないほどの大きなリアリティの圧力にうちひしがれ、崩壊するという恐怖</i></blockquote>
[<a href="http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/1-55fa.html" rel="nofollow" target="_blank">ティエムさんのページより引用</a>]<br />
を感じたとも書いています。<br />
<br />
こちらは「地獄の体験」と言えます。<br />
<br />
この天国と地獄という、まさに天地がひっくり返った二つの体験の意味を、どう考えればいいのでしょうか。<br />
<br />
ここに、ペトリ氏の論文に書かれた、シロシビンによって「安定性の低い多くの一時的なつながりと、数は少ないものの安定したつながりの構造」が現れたという、脳内の「新たな秩序」の話がヒントを与えてくれます。<br />
<br />
サイケデリクスを摂取し、通常とは異なる活性状態に入った脳内のネットワークに、ある安定したつながりが生じると、そのときに例えば「天国」を体験します。<br />
<br />
そして、そのときにも、刻々と変化する一時的なつながりの中で、何らかの強い「刺激」が引き金となって、この「天国」の状態が打ち消され、新たな別の状態をもたらし、次に安定するこの状態が、例えば「地獄」の状態として体験されることになる、という仮説が成り立つように思うのです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
サイケデリクスの経験者の間では、その効果は「セットとセッティングと服用量で決まる」と言われています。<br />
<br />
服用量が効果に影響を与えるのは当たり前ですが、初心者はどれだけ採ったらどの程度の効果があるのか、まったく知らないわけですから、このことはしっかり押さえておく必要があります。<br />
<br />
また、このことは、こうした薬物を使ってみたいと思っている人にだけ関係するものではありません。<br />
<br />
現在では、こうした法規制を受けた薬物だけではなく、法規制を受けていない新しい薬物も、社会に出回るようになっています。<br />
<br />
あなたの親しい誰かが、そうした薬物を取らないとも限りませんから、ひとくくりに麻薬といって毛嫌いするのはやめて、そうした薬物にどんな性質があるのかを知っておくことができれば、思わぬ事故を防ぐことができるかもしれないからです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
サイケデリクスの効果を決める、あともう二つの要素、「セットとセッティング」ですが、これは、そのときの「自分の気持ち=セット」とそのときの「状況の設定=セッティング」を意味します。<br />
<br />
このことが重要なのは、人間の意識の状態自体が、この「セットとセッティング」によって大きく左右されるからです。<br />
<br />
サイケデリクスを摂るときに、不安な気持ちがあれば、服用後にこれが拡大して現れる可能性が増します。<br />
<br />
また、服用時に周りの環境が安心できるものでなければ、これも同様で、思わぬ「地獄」行きとなりかねません。<br />
<br />
しかし、いくら「セットとセッティング」を整え、「服用量」を十分注意しても、完全に体験の質をコントロールできるわけではありません。<br />
<br />
なにしろ、普段の意識では「つながらないですんでいる」思いもよらないつながりが頭の中で立ち上がってくるのですから、予想もしない恐怖の体験がやってこないとは限らないのです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
このように、危険と隣り合わせの薬物をあなたは自ら試してみたいと思うでしょうか。<br />
<br />
そんなことは露とも思わぬ健全なあなたには、それでも試したいと思う人たちの気持ちは分からないかもしれません。<br />
<br />
もちろん中には、「とにかく現実がつまらないから、何か冒険がしたい」という人や、現実に幻滅して逃避のためだけに薬物を使うような人もいます。<br />
<br />
けれども中には、修行だけではなかなか得られない宗教的な超越体験や、日常の裏側に隠されているはずの裸のリアリティを求めて、こうした薬物を試してみようとする人たちもいるのです。<br />
<br />
もちろん、こうした薬物による一時的な「悟り体験」は、ほんとうの「悟り」とは別なものとして理解すべきです。インスタント悟りとも呼ばれるゆえんです。<br />
<br />
とはいえ、薬物が効いている間は強烈な実感がありますし、効果が収まり、日常の状態に戻ったあとも、記憶は残り、一定程度の影響を残しますから、自分が何か「崇高」なものになったような「勘違い」をしやすくもなります。<br />
<br />
このとき、坐禅や瞑想といった経験があれば、その「勘違い」を未然に防ぐ役に立ちますし、あるいはサイケデリクスの体験の後に、坐禅や瞑想をすることで、「インスタント悟り」をほんとうの「悟り」に近づけていくこともできます。<br />
<br />
ですから、「悟り」の状態を真摯に求めるものが、その状態の実在を自分の体で確かめられるという意味で、この「インスタント悟り」は確かに役に立つと言えるでしょう。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
お釈迦さまとして知られるゴータマ・シッダールタは、長年の厳しい修行を続けた末に、悟りを得ることのできない自分に業を煮やし、もはや悟りを得るまでは立ち上がるまいと、死を覚悟して坐禅を始めました。<br />
<br />
今から2600年ほど前の話です。<br />
<br />
けれども彼は、悟ることもできず、かといって死ぬまで座り続けることもできずに、衰弱した体のまま立ち上がり、ふらふらと歩きました。<br />
<br />
そのとき、村の娘が牛乳がゆを恵んでくれて、シッダールタは気力を取り戻し、再び菩提樹の下で座り、瞑想を始めたのだといいます。<br />
<br />
そして彼はついに見性体験をします。<br />
<br />
この世界のすべてのつながりを見たのです。<br />
<br />
「ブッダ=悟りを得た人」となった彼は、そのとき見た世界の法則を<br />
<blockquote class="tr_bq">
人は無知ゆえに苦しむ、したがって無知を取り去れば、苦しむことのない境地に至る。そして無知を取り去るためにはこのようにしなさい</blockquote>
と、生涯教えを続けたのです。<br />
<br />
死を覚悟して座り、衰弱の極地まで至ったシッダールタの脳内の状態は、今までの修行の中では得られなかった、新しい状態になっていたのではないでしょうか。<br />
<br />
そして、村の娘に牛乳がゆを与えられることで、人の優しさというものに改めて触れたとき、大きな安心感を感じながら、いつもよりも深くリラックスした気持ちになったのではないでしょうか。<br />
<br />
そうして再び瞑想を始めたとき、彼の頭の中では、普段の状態では生じ得ない、遠くのネットワーク同士のつながりが起こり、それまでの修行の中で進んでいた、この世界に対する認識の積み重ねが、ついに雪崩を打って、「悟り」の認識をもたらしたのではないでしょうか。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
以上は、今のところ、ぼく個人の仮説にすぎませんが、瞑想によって実際に脳の働きが変化することは、最近の科学的研究によって徐々に明らかになってきています。<br />
<br />
[<a href="http://gigazine.net/news/20160224-meditation-changes-brain-and-body/" rel="nofollow" target="_blank">こちらの記事</a>]によれば、三日間の合宿による集中した瞑想(マインドフルネス瞑想)によって、ストレス耐性に関連する脳内領域が活性化され、実験から四ヶ月後の血液検査でも炎症のレベルが低くなった(免疫力が上がった)という研究結果があります。<br />
<br />
また[<a href="http://news.harvard.edu/gazette/story/2011/01/eight-weeks-to-a-better-brain/" rel="nofollow" target="_blank">別の記事</a>]では、八週間の瞑想(マインドフル・ストレス低減プログラム)によって、記憶・自己感覚・共感・ストレスに関連する脳内領域において灰白質の厚さが増したという研究結果が紹介されています。<br />
<br />
つまり、瞑想によって、実際に脳内の活性状態は変化し、しかもその変化は一時的なものではなく、脳の構造自体に影響を及ぼすというのです。また、その結果、免疫機能が活性化するといったことも報告されているのです。<br />
<br />
こうした研究結果に間違いがなければ、同様の実験を準備し、始めに紹介したペトリ氏の方法で、実験前と実験後の瞑想中の脳内の状態を視覚化することにより、不思議なきのこの主成分であるシロシビンの効果と似た脳内ネットワークの新たな活性状態が、見出される可能性があります。<br />
<br />
ヒトの脳はとてつもなく複雑な構築物であり、脳だけで完結しているわけではなく、全身の神経系とつながり、体の全体と情報のやりとりをしています。<br />
<br />
ですから、こうした新しい研究も、ヒトの脳の持つ神秘的な機能のほんの氷山の一角をあらわにしているにすぎませんが、こうした研究によって<br />
<blockquote class="tr_bq">
お釈迦さまが生まれてから2600年が過ぎ、ついにその『悟り』の真実性が明らかになりつつある</blockquote>
といっても言いすぎにはならないでしょう。<br />
<br />
しかしながら、このような新しい知見が、人類の平和に直接つながるのかというと、必ずしも楽観はできません。<br />
<br />
こうした知見も、生産性の向上といった経済的な動機で使われれば、たちまち新たな搾取につながる可能性があるからです。<br />
<br />
つまりは、お釈迦さまの知恵の科学的な結果を、生かすも殺すも、結局はぼくたち一人ひとりの意識次第ということなのです。<br />
<br />
一人でも多くの方がこうした新しい知見を知り、その実践を通じて、自分の人生を豊かにするために役立て、まわりの多くの人にも肯定的な影響を与えていくことができるような社会が実現することを願ってやみません。<br />
<br />
※ ※ ※<br />
<br />
なお、本記事は、日本国内において法律による規制のある薬物の摂取を推奨するものではありません。<br />
<br />
また、規制のない諸外国において服用する場合にも、経験のない初心者の方は思わぬ事故を起こすこともありえますので、安易な好奇心からの使用は決しておすすめしません。<br />
<br />
それでもなお体験したいという方は、安全のため、経験があり信頼できる人物についてもらっての使用をおすすめします。<br />
<br />
ただし、その場合でも、ただ経験があるというだけでは、安全性は保証されません。経験はあっても、十分に信頼できない人物と一緒に使用した場合には、犯罪に巻き込まれる恐れもありますし、思わぬ「地獄」を見ることにならないとも限らないからです。<br />
<br />
また、以上のことは、この記事で述べた LSD 、シロシビン、メスカリンだけでなく、マリファナ(大麻)やアヘンなど、他の向精神性の薬物についても同様です。<br />
<br />
一度きりの人生をつまらない無謀で台無しにすることのないよう、老婆心ながら、最後に一言書かせていただきました。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
長い記事を最後までお読みいただき、本当にどうもありがとうございました。<br />
<br />
それでは、また、どこかでお会いしましょう。<br />
<br />
[2016.12.27 西インド・プシュカルにて。那賀乃とし兵衛]<br />
<br />
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<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/p/blog-page.html" target="_blank">[哲学から瞑想へ] カジュアルな哲学とヴィパッサナー瞑想 - 世界を迷想するエッセイ二本</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_19.html">イケダハヤト氏が「お試しあれ」と言ったホメオパシー半可通講座</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_16.html">惜しい! イケダハヤト氏の「三宅洋平不支持」発言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_18.html" target="_blank">三宅洋平氏の「内海聡発言」擁護問題を考えてみます</a>]<br />
<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-37062393653812390722016-11-14T22:53:00.001+09:002016-12-19T18:46:19.875+09:005つのステップで気楽にカルマを落としましょう1. 自分のできる範囲で、悪いことはやめ、善いことを心がける。<br />
<br />
2. 悪いことをしてしまったら、次はそうしないように、よくよく心がける。<br />
<br />
3. そうは言っても、また悪いことをしてしまうだろうから、そんな自分のことを許してあげる。<br />
<br />
4. けれども、自分を甘やかさない。悪いことをしてもいいんだとは思わない。<br />
<br />
5. そうやって少しずつ自分の中の悪い部分を落としていく。<br />
<br />
以上が気楽にカルマを落とす5つのステップです。<br />
<br />
あれっ、と思った方もいるかもしれませんが、話は簡単ですよね。<br />
それじゃ、もう少し詳しく見てみましょうか。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
カルマという言葉の意味を<br />
「何か悪いことをして、その結果、今の苦しみがあること」<br />
そんなふうに理解している方が多いかもしれません。<br />
<br />
特に「悪いことをして」という部分を、いわゆる前世や過去世において、ととらえてらっしゃる方は、「どうすればカルマを落とすことができるのか」あるいは「どうすればカルマを断ち切れるのか」とお悩みのことでしょう。<br />
<br />
ですが、前世と考えても、過去世と考えても、あなたの人生であることには変わりはないのですから、悪いカルマを断ち切り、悪いカルマを落とそうとするとき、何か難しいことが特別あるわけではないのです。<br />
<br />
するべきことは簡単です。<br />
<br />
日々を善(よ)くいきる。<br />
<br />
ただそれだけのことです。<br />
<br />
ぼく自身、自分の人生が、妙な具合によじれてしまっているもので、これは誰かにお祓いでもしてもらったほうがいいんじゃないかと考えたこともあります。<br />
<br />
もちろん、お祓いにはお祓いの効き目がありますので、あなたがお祓いを必要とするなら、お祓いをしてもらえばいいのです。<br />
<br />
けれども、カルマという言葉のもともとの意味に立ち返るならば、<br />
「悪いことはやめ、善(い)いことをする」<br />
これだけで、悪いカルマは断ち切られ、苦しみのカルマは落ちるのです。<br />
<br />
カルマというのは、もともとのインドの言葉です。<br />
仏教では業(ごう)と訳され、なかなか重苦しい響きがありますが、もともとは「行ない」というほどの、軽い意味の言葉です。<br />
<br />
この「行ない」という言葉が、どうしてそんなに重い意味を持つようになったかというと、「善い行ないは善い結果をもたらし、悪い行ないは悪い結果をもらす」という「因果応報の考え」のうち、特に「悪い因果」のほうが強調されたためでしょう。<br />
<br />
実のところぼくには、前世とか過去世とかが本当にあるのかどうか、よくは分かりません。<br />
<br />
けれども、人間というものが、自分の父母、そして祖父母、そのまた父母、そしてまたその祖父母といった祖先の総体の人生から、大きな影響を受けていることは間違いないことのように思うのです。<br />
<br />
そのとき、そうした何代も何代も前の祖先から受け継いでいる影響というものは、過去世のカルマというものと、ほとんど同じもののように思えるのです。<br />
<br />
そしてまた、ぼくたちは、たとえ自分がしたことであっても、一旦してしまったことを、まったくなかったことにはできません。<br />
<br />
もしあなたが口をすべらせて、うっかり人を傷つけてしまったとすれば、それを取り消すことはできません。<br />
<br />
ゲームをしているときのように、「失敗したら次はそうしない」というだけでは、失敗の「取り消し」はできないのです。<br />
<br />
人を傷つけるような「間違い」をし、悪いカルマを積んでしまったら、その結果を受ける覚悟はしたほうがいいでしょう。<br />
<br />
そして、それをしっかりと受け止め、そのあとは間違いをしないようによくよく気をつけ、善い行ないを心がければいいのです。<br />
<br />
ですから、過去世のカルマを落とすことも同じことです。<br />
<br />
「ただ今の瞬間から善い行ないを心がける」、それだけのことでよいのです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、ここまでの話は、あまり難しくないのではないでしょうか。<br />
<br />
けれども、です。<br />
<br />
話が難しくないのと、実行が難しくないのは、また別の話です。<br />
<br />
うっかり友だちを傷つけてしまった。<br />
悪いことをした。<br />
もうこんなことはしないように気をつけよう。<br />
<br />
そう思うことは、まったく簡単です。<br />
<br />
けれども、どうでしょう、実際そうできますか?<br />
もう二度と失敗することはないって言えますか?<br />
<br />
ちょっと、むずかしいですよね。<br />
<br />
残念ながら、ぼくたち人間というものは、弱いものですし、愚かなものです。<br />
<br />
これはしちゃいけない、とか、こんなことはしないほうがいい、とか、分かっているのにやってしまう。<br />
<br />
それが、ぼくたちの現実なんですよね。<br />
<br />
ですから、ぼくたちは、失敗を繰り返したときに、嫌な気持ちになってしまう、そんな自分のことを、まず、やさしく許してあげる必要があるのです。<br />
<br />
はじめに、どうにもダメな自分を、ほがらかに許し、認めてあげたらいいのです。<br />
<br />
ああ、またやっちゃったんだね、でも大丈夫、次はきっとうまくできるよ、って。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
というわけで、カルマを気楽に落とすための五つのステップを、最後にまとめておきましょう。<br />
<br />
1. 自分のできる範囲で、悪いことはやめ、善いことを心がける。<br />
<br />
2. 悪いことをしてしまったら、次はそうしないように、よくよく心がける。<br />
<br />
3. そうは言っても、また悪いことをしてしまうだろうから、そんな自分のことを許してあげる。<br />
<br />
4. けれども、自分を甘やかさない。悪いことをしてもいいんだとは思わない。<br />
<br />
5. そうやって少しずつ自分の中の悪い部分を落としていく。<br />
<br />
このたった五つのステップですが、分かっちゃいるけど、うまくできないのは、ぼくも一緒です。<br />
<br />
というわけで、みなさん、ぼちぼちと、気楽にカルマを落としていこうではありませんか!!<br />
<br />
※なお、カルマを落とすための本格的な方法としては、ヴィパッサナー瞑想があります。ヴィパッサナーについては、次の本がおすすめですので、どうぞアマゾンでご覧ください。<br />
<br />
[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/439313284X?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=439313284X" rel="nofollow" target="_blank">ウィリアム・ハート「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門―豊かな人生の技法」(春秋社1999)</a> ]<br />
<br />
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<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post.html" target="_blank">楽しいカルマの落とし方 - オウム真理教について一言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_5.html" target="_blank">怒りの連鎖(カルマ)を断ち切る - ダッカの事件について考えたこと</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/03/1.html" target="_blank">瞑想のお話: ヴィパッサナー随想 #1 -- ピサヌロークの午後</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/06/01.html" target="_blank">哲学から瞑想へ: 人生は哲学するには長すぎる 01 ぼくは万年厨ニ病</a>]<br />
<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-41954251503994985502016-11-09T01:39:00.000+09:002016-11-09T01:39:19.247+09:00イケダハヤトは本当にだめなブロガーなのかブログで稼ぐことの難しさは、みなさん、百も承知だと思います。<br />
ホントーに難しいですよね。<br />
<br />
そして、ブログで稼ぐ方法が、実にいろいろあることも、みなさん分かっていらっしゃいますよね。<br />
<br />
イケダハヤトさんという、東京を脱出して、高知に住んでいるブロガーさんのことは、みなさんご存知でしょう。<br />
<br />
ネット上では、どちらかというと嫌われ者の人です。<br />
<br />
<a href="http://www.bloglifer.net/entry/pro-blogger" rel="nofollow" target="_blank">「例として、利用してもいない転職サービス等を収入重視でリピーターに何度も押し付けるイケダハヤト氏のブログがある」</a><br />
などと言われていたりもします。<br />
<br />
ぼくはイケダハヤト氏のあり方を全面肯定するわけではありませんが、彼の主張にはそれなりの合理性があると思っています。<br />
<br />
自分が利用していなくても、自分の記事を見にくる方が見たいと思う広告を提供することは、「押し付け」ではなく、あくまでも「宣伝」として許される行為だと思います。<br />
<br />
ホメオパシーのレメディの紹介も同様です。<br />
<br />
社会の中で生きざるを得ない人間としては、やっていい正しいことと、やったらダメなこと、間違ってることを意識せざるを得ません。<br />
<br />
けれども、イケダ氏のやってることを全部「ダメ」と思ったら、せっかくのチャンスを逃がすことにもつながります。<br />
<br />
一方で、イケダ氏にダメ出しをする人にも一理あるわけで、その辺りのところは「よく分かった上で」使い分けをする必要があります。<br />
<br />
自分の得意分野で、イケダ氏のオーケーな部分は利用させていただき、ダメな部分は、きちんと否定する。<br />
<br />
そんな形で「イケダ氏」という「アイコン」=「ネームバリュー」を利用することこそ、ネットで趣味と実益を兼ねるための秘訣に違いないと、思うのです。<br />
<br />
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<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_16.html">惜しい! イケダハヤト氏の「三宅洋平不支持」発言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_21.html">お見事!イケダハヤト氏の必殺「炎上商法」カウンターパンチ</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_19.html">イケダハヤト氏が「お試しあれ」と言ったホメオパシー半可通講座</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/03/1.html" target="_blank">瞑想のお話: ヴィパッサナー随想 #1 -- ピサヌロークの午後</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/06/01.html" target="_blank">哲学から瞑想へ: 人生は哲学するには長すぎる 01 ぼくは万年厨ニ病</a>]<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-20501225155981662512016-11-03T15:16:00.000+09:002016-11-09T03:55:32.828+09:00精神医療における減薬の問題をめぐって -- 「不適応状況」についての覚書この記事では、精神医療における減薬の問題を「不適応状況」という視点から論じてみます。<br />
<br />
まず、アイデンティファイド・ペイシェントの概念を用いて、「不適応状況」と「不適応症状」いう二つの言葉を提案します。<br />
<br />
そして、減薬に関して「不適応状況」という視点からその問題点を考察し、解決へ至る道筋を提案します。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
精神的症状を引き起こしている「患者」について、「アイデンティファイド・ペイシェント(特定された患者)」という言葉をわざわざ使うのは、次のような考え方によります。<br />
<br />
1. 精神的症状を引き起こしている「患者(ペイシェント)」は、その人自体に問題があるとは必ずしも言えない。<br />
<br />
2. 関係性(たとえば家族)の中で問題があるときに、その問題が関係性の中で弱い立場にある人物に「症状」として現れる場合がある。<br />
<br />
3. 関係性の問題が原因で「症状」が現れた人物は、ただ「患者」として見るのではなく、「患者」として「特定された(アイデンティファイド)」存在としてみたほうが問題を解決しやすい。<br />
<br />
この考え方に沿って考えるとき、「不適応状況」という言葉は、「アイデンティファイド・ペイシェントが発生している状況」を表すものとします。<br />
<br />
つまり、関係性の中で問題があり、その関係性の中の誰かが「患者」として振舞っている状況です。<br />
<br />
また、「アイデンティファイド・ペイシェント」に生じている症状を「不適応症状」と呼ぶことにします。<br />
<br />
なお、このアイデンティファイド・ペイシェントという言葉はもともと家族療法で使われるものです。家族療法について興味がある方には、専門書なのでちょっとお高いですが、こちらがおすすめです。<br />
[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4772409041?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4772409041" target="_blank">「家族療法のヒント」東 豊著(金剛出版 2006)</a>]<br />
<br />
* * *<br />
<br />
精神医療の場面においては、医者が診断をし、診断に応じて薬を処方します。<br />
<br />
精神医療の診断にも基準がありますが、基準はあくまで「症状」をもとにしたものであり、生理学的な根拠があるものではありません。<br />
<br />
そのため、基準の判定には恣意性があり、適切な投薬がなされているかどうかの客観的な判断は困難です。<br />
<br />
そうした状況の中、他の様々な要因も重なって、日本の精神医療は世界的に見ても他種類の薬剤を多量に投与する結果になっています。<br />
<br />
不必要な薬剤の投与によって患者さんは副作用の不利益をこうむることになります。<br />
<br />
そこで、現在精神医療を受けている患者さんに対しては減薬をすることが望ましいと考えられます。<br />
<br />
けれども、いきなりの減薬は患者さんの調子を崩す原因になりますので、患者さんと医師とはよく相談の上で減薬を進める必要があります。<br />
<br />
このとき、患者さんの「症状」が悪化しないように減薬していくことが重要になるわけですが、この「症状」を患者さん自体の「症状」であると考えるのか、それとも関係性の問題から来ている「不適応症状」と考えるのかで、減薬についての捉え方も変わってくることになります。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
例えば、ある患者さんの「幻覚」という症状を抑えるために強い薬を投与していて、その結果、その患者さんがその薬の副作用に悩まされているとします。<br />
<br />
副作用を抑えるため、この薬を少し弱い薬に変えて、いくらかの「幻覚」が現れたとき、患者さん本人はその幻覚がつらいので、家族に幻覚の苦しさを訴えたとします。<br />
<br />
このとき、家族に訴えを聞く余裕がなく、患者さんに対して「お前はおかしいから、薬をもっと飲め」とか、医者に対して「調子が悪いから薬を増やしてくれ」と言うようなら、患者さんは減薬することができません。<br />
<br />
そして、これを患者さんの「症状」の問題と考えると、この患者さんの症状では、これ以上の減薬は無理だ、ということになってしまいます。<br />
<br />
けれども逆に、家族に患者さんの訴えを聞く余裕があれば、患者さんは聞いてもらうことにより気分が落ち着いて、その幻覚のつらさがやわらぎ、弱い薬に変えても「症状」が安定する、ということもありえます。<br />
<br />
つまり、家族関係の中での「不適応状況」という視点があれば、家族の協力を得ることで、患者さんの減薬を助けることもできますし、もし協力が得られなくて、減薬できなかった場合でも、患者さん自身の問題ではないと考えられますから、「幻覚」という症状に耐えられなかった患者さんを責めるようなおかしな状況には落ち入らないですみます。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
今度はこういう例を考えてみましょう。<br />
<br />
患者さんの家族が薬の副作用を聞き知って、患者さんの減薬をすすめようとします。<br />
<br />
患者さんも副作用が減れば楽になるので、同意します。<br />
<br />
そこで、医師と相談の上で減薬をしてみたとき、強い「症状」が出て患者さんは苦しくてたまりません。<br />
<br />
ところが家族が薬の追加してもとに戻すことに反対したとしたら、どうでしょうか。<br />
<br />
患者さんがきちんと医師に話をして、もとの薬に戻してもらえればいいのですが、「不適応状況」にある家族関係の中で、「症状」が現れている患者さんには、そのしんどい状況を医師に伝えることが難しい場合があります。<br />
<br />
こうしたケースでは、患者さんが減薬の苦しさに耐え続け、ついに耐えられなくなった結果、重大な事故を起こしてしまい、場合によっては命に関わるような場合もありえます。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
現在の日本の精神医療では、アイデンティファイド・ペイシェントという考え方もあまり知られていませんし、精神の「障害」を関係性の問題としてとらえるということも一般的ではありません。<br />
<br />
そうした中で、不必要な処方の問題、医療費の問題などから、減薬の必要性を説いて、患者さんに責任をおしつける形での「減薬」を進めることは、決して精神医療の質を上げることにはつながらず、むしろ患者さんに過度の負担を強いることになりかねません。<br />
<br />
患者さんの立場に立った医療・福祉であるためには、「不適応状況」といった視点は必要不可欠なものと思います。<br />
<br />
しかしながら、日本の貧弱な精神医療・福祉の体制の中では、「不適応状況」といった関係性の問題を踏まえた対応を精神医療・福祉の関係者に求めることは、ほとんど無理といってもいい状況だろうと思います。<br />
<br />
また、この考え方は、患者さんの家族や周りの方にも一定程度の「責任」があるとするものですので、「責任」を取りたくない方々には受け入れがたいものでもあります。<br />
<br />
ですから、なんらかの意味で「心の病」の問題に関心をお持ちの方には、ぜひこうした考え方もあるのだ、ということを理解していただきたいのです。<br />
<br />
そして、周りに広めることまでは無理でも、ご自分の中での理解を深めていただけたらと思いますし、また余力があれば、精神福祉の現場にボランティアとして参加していただくといった行動にまでつなげていただけたら、筆者としてそれにまさる喜びはありません。<br />
<br />
頭での理解は、実際に経験を通した体感による理解には到底及ばないものだからです。<br />
<br />
みなさんのそうした地道な活動によって、少数者に対する偏見の多い世の中が、少しでも弱者に優しい世の中に変わっていくことを心より祈るものです。<br />
<br />
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<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_12.html">死を想って空を見る - 絶望空間から抜け出すために</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_29.html" target="_blank">神奈川・相模原「障害者」殺傷事件について、差別のない社会を創るための第一歩 </a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_27.html" target="_blank">神奈川・相模原「障害者」殺傷事件が三宅洋平氏に波及(内海聡医師の発言擁護で)</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_5.html" target="_blank">内海聡医師は「差別主義者」でも「親学」でもないが「困った」人物である</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post.html" target="_blank">楽しいカルマの落とし方 - オウム真理教について一言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_5.html" target="_blank">怒りの連鎖(カルマ)を断ち切る - ダッカの事件について考えたこと</a>]<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-25937564382898263642016-10-22T18:59:00.001+09:002016-10-22T18:59:43.332+09:00あら不思議、指先を動かせば「金縛り」は簡単に解けちゃいます金縛りでしょっちゅう恐ろしい思いをしているあなたに朗報です。<br />
<br />
なんとも簡単な方法で、金縛りを解くことができるんです。<br />
<br />
金縛りになったら、指先を動かしてください。<br />
<br />
それだけで、金縛りからだんだん抜けだして、目を覚ますことができます。<br />
<br />
簡単すぎて、拍子抜けしますよね。<br />
<br />
ぼく自身、これで一発で抜け出すことができました。<br />
<br />
こんど金縛りにあったときは、だまされたと思って試してみてください。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
なお、人によって動かしやすい部分に違いがあるようです。<br />
<br />
ぼくの場合は、手の指先で一発でしたが、それがうまくいかなければ、手首、ひじ、足先など、動かしやすいところを探してみてください。<br />
<br />
「目を動かすといい」という方や、「体全体に力を入れると、だんだん抜けてくる」という方もいます。<br />
<br />
それと、あまり緊張した状態だと、うまく体を動かせない場合があるようです。<br />
<br />
その場合は、体を動かす前に、<br />
1. まず、ゆっくりと深呼吸します。<br />
2. それから、「これはただの夢だから怖くなんかないぞ」と自分に言い聞かせて、<br />
3. さあ、指先をしばらく動かしてみましょう。<br />
<br />
寝る前には、「金縛りにあっても指先を動かせば大丈夫」と、脱出法を確認してから、準備万端おやすみくださーい。<br />
<br />
ちなみに、本城達也氏の [<a href="http://www.nazotoki.com/kanashibari.html" target="_blank">身動きがとれない恐怖の「金縛り」</a>] という記事には、「金縛りとは何か」、「金縛りという言葉はいつ生まれたか」など、いろいろな話が載っていておもしろいですよ。<br />
<br />
それから、みなさんの金縛りの体験談や、解き方など、金縛りにまつわるいろいろをコメント欄に書き込んでいただけたら、とっても嬉しいので、よろしくね!!<br />
<br />
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☆こちらもどうぞ<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/03/1.html" target="_blank">瞑想のお話: ヴィパッサナー随想 #1 -- ピサヌロークの午後</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">心の科学: 最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/06/01.html" target="_blank">哲学から瞑想へ: 人生は哲学するには長すぎる 01 ぼくは万年厨ニ病</a>]<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-28959997717200418452016-10-21T19:22:00.000+09:002016-10-21T19:28:13.725+09:00お見事!イケダハヤト氏の必殺「炎上商法」カウンターパンチ東京を脱出して高知県で田舎暮らしをしている有名ブロガー、イケダハヤト氏はご存知でしょうか。<br />
<br />
イケダ氏が、「疑似科学商法」としてネット上で叩かれる、ホメオパシーについての記事で見せてくれた「炎上商法」が、あまりにも見事なので、今日はその紹介をさせていただきます。<br />
<br />
「炎上」というのは、ネット上で多くの人の「気に触る」ことを書いたために、批判が殺到する状態のことですが、これをわざと起こすことで周知度を上げ、読者を増やすのが「炎上商法」です。<br />
<br />
今回のイケダ氏の「炎上芸」は、ひとつめの「誘い」の記事と、それに続く決めの「カウンターパンチ」の二段階になっていることが特徴です。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
「誘い」の記事の題名は、<b>[【ホメオパシー】ムカデや蜂に刺されたときは「エイピス」を飲むと治るらしい。]</b>というものです。<br />
<br />
これは次のようなストーリーで、「効き目の分からない商品」を上手に宣伝するものとなっています。<br />
<br />
1. まず、イケダ氏は、「ホメオパシーって怪しい」、「個人的にはあんまり信用してません」と書きます。<br />
<br />
2. それなのに、自分の知人二人を含め、Twitter からの複数の発言を紹介しながら、「ホメオパシーのエイピスというレメディ(薬のようなもの、実態は無害なアメ玉)は「効くんだろうなぁ」と述べます。<br />
<br />
3. その上で、自分は使ったことがないし、なぜ効くのかは「よくわからない」が「値段はリーズナブルなので、田舎暮らししている方はいざという時に『お試しあれ』」として、エイピスという商品を売るアフィリエイトのリンクを紹介しています。<br />
<br />
新聞で見かける「健康食品」の広告をひとひねりした感があり、これだけでも、イケダ氏はじゅうぶん優秀なコピーライターだと思います。<br />
<br />
けれども、ここで疑問が生じます。<br />
<br />
イケダ氏のブログの読者層は、都会に住んで田舎暮らしにあこがれているタイプの人ではないかと思われます。<br />
<br />
蜂やムカデの毒に効くかもしれない 30粒 540円の商品の宣伝をして、いったいどれだけの手数料収入が見込めるでしょうか?<br />
<br />
* * *<br />
<br />
結論から言うと、一つ目の記事は炎上を目的としたただの誘い記事にすぎません。<br />
<br />
そして実際に、ネット上の「正義派」の人が集まってきて、「ホメオパシーのような、疑似科学の詐欺まがい商品をネット上で宣伝するのはけしからん」とやってくれたわけですから、イケダハヤト氏の狙いは大成功です。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
そして、決めの「カウンターパンチ」ですが、こちらは、<b>[ネット民はホメオパシーに親でも殺されたの?イケダハヤトの代替医療に対するスタンス。]</b>と題されています。<br />
<br />
おそらくイケダ氏は、「ホメオパシーで死亡事件が起きている」と主張する人がいることを知った上で、「親でも殺された」という刺激的な言い回しを使ったものと思われます。<br />
<br />
また、ひとつめの記事が炎上を呼ぶことはよく分かっているはずなのに、ふたつめの記事の冒頭では、「どうも(ひとつめの記事に)反応している人たちがいるみたいです」としれっと書いてます。さすがですね。<br />
<br />
そのうえで、「ホメオパシーにせよEMにせよ民間療法にせよ西洋医学にせよ、興味ある人が自分で試してみてそれなりに効果があるなら、それでいいんじゃないっすか?」と述べています。これも正論です。<br />
<br />
そして、「反応」して勝手に炎上している人は、自分のところの読者ではないから、「しっし。お山に還って!」と軽くいなして終わりです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
と、ここまでで、記事の内容自体は終わっているのですが、この記事はあくまで商品を売り込むためのアフィリエイト記事ですから、以上の「楽しい」ストーリーのあとに、さらりと一冊の本を紹介しています。<br />
<br />
紹介と行っても、本についての説明は<br />
「ちなみに、この本はおすすめですよ。目からウロコの話がたくさん」<br />
というだけで、具体的な中身については何も触れていません。<br />
<br />
本を売るのに内容の説明はいらない、というわけです。<br />
<br />
紹介されているのは『「病は気から」を科学する』という本で、ホメオパシーにも関心があり、ロハスでナチュラル志向のイケダ氏のファンの人たちが、かなりたくさんこの本を買ってくれるのではないでしょうか。<br />
<br />
うまいですよねぇ。ホントにうまい。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
というわけで、ぼくが書いているこの記事も、アフィリエイト記事のはしくれですので、最後に商品紹介をして終わりにしたいと思います。<br />
<br />
こちらがイケダハヤト氏おすすめ、目からウロコが落ちること請け合いの本です。<br />
ムカデに刺されたときも効くらしいですよ。<br />
<br />
[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062179377?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062179377">『 「病は気から」を科学する』ジョー・マーチャント (講談社 2016)</a>]<br />
<br />
上のリンクからアマゾンへ跳び、お好きな商品を買ってくださると、購入代金の数%がこの記事の書き手の手数料収入となります。<br />
<br />
この記事をおもしろがっていただけた場合、そうしていただけると、たいへん励みになりますので、どうかよろしくお願いしまーす。<br />
<br />
今日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。<br />
では、またっ。<br />
<br />
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<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_19.html">イケダハヤト氏が「お試しあれ」と言ったホメオパシー半可通講座</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_21.html">ホメオパシーに関連して日本のジャーナリズムの問題とカルト的思考、そして三宅洋平</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_17.html">三宅洋平氏の「危うさ」とイケダハヤト氏の「バランス感覚」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_16.html">惜しい! イケダハヤト氏の「三宅洋平不支持」発言</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_5.html" target="_blank">内海聡医師は「差別主義者」でも「親学」でもないが「困った」人物である</a>]<br />
<br />
------------------------------那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-6715734915197857662016-10-19T20:37:00.000+09:002016-10-24T21:10:51.971+09:00イケダハヤト氏が「お試しあれ」と言ったホメオパシー半可通講座ぷちウェブ作家のとし兵衛です。<br />
<br />
アルファブロガーとして毀誉褒貶半ばする高知県在住・脱東京派のイケダハヤト氏が、[<a href="http://www.ikedahayato.com/20161011/66275429.html" target="_blank">【ホメオパシー】ムカデや蜂に刺されたときは「エイピス」を飲むと治るらしい。</a>] という大変おもしろい記事を書いていらっしゃいます。<br />
<br />
この記事は、次のようなストーリーで、「効き目の分からない商品」を上手に宣伝するものとなっています。<br />
<br />
1. イケダ氏は、「ホメオパシーって怪しい」、「個人的にはあんまり信用してません」と書いています。<br />
<br />
2. それなのに、自分の知人二人を含め、Twitter からの複数の発言を紹介しながら、「ホメオパシーのエイピスというレメディ(薬のようなもの、実態は無害なアメ玉)は「効くんだろうなぁ」と述べています。<br />
<br />
3. その上で、自分は使ったことがないし、なぜ効くのかは「よくわからない」が「値段はリーズナブルなので、田舎暮らししている方はいざという時に『お試しあれ』」として、エイピスという商品を売るアフィリエイトのリンクを紹介しています。<br />
<br />
新聞で見かける「健康食品」の広告をひとひねりした感があり、イケダ氏はなかなか優秀なコピーライターだなぁと思います。<br />
<br />
イケダ氏の「広告記事」については、それだけの感想です。否定も肯定も特にしません。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
イケダ氏はなぜこのような記事を書いたのでしょうか。<br />
<br />
イケダ氏はブロガーとして大層な収入を得ていらっしゃるようですし、エイピスのような低価格の商品を紹介しても手数料収入はそれほど得られないでしょうから、この記事は特別に収入を狙って書いたものではないように思えます。<br />
<br />
ネット上の「正義派」の人をからかいながらの、話題作りの「炎上商法」でしょうか。<br />
<br />
そうだとすれば、狙い通りに「正義派」の人々が噴き上げてくれているようです。<br />
ホメオパシーのような、疑似科学の詐欺まがい商品をネット上で宣伝するのはけしからん、というわけです。<br />
そういう話題が好みのかたは、<a href="http://togetter.com/li/1036073" target="_blank">こちらのまとめ記事をどうぞ。</a><br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、ぼくはホメオパシーの信者ではありませんし、エイピスというレメディを誰かにすすめるつもりもありません。<br />
<br />
そのことをお断りした上で、「ホメオパシーはなぜ効くのか」を説明することにしましょう。<br />
<br />
ホメオパシーとは何なのか、そしてそれが「疑似科学」でしかなく、「科学的」な意味では効果がないとされる理由については、TAKESAN氏の[<a href="http://interdisciplinary.hateblo.jp/entry/2016/10/11/222325" target="_blank">イケダハヤトさんのホメオパシー紹介記事について</a>] を読んでいただくことにして、この記事でもTAKESAN氏にならい、ホメオパシーのレメディ自体には特別な効果はないという立場を取ります。<br />
<br />
けれども「ホメオパシーは効く」のです。<br />
<br />
「レメディに効果がないのにホメオパシーは効く」などとたわごとを言って、お前は人をおちょくってるのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。<br />
<br />
TAKESAN 氏の記事でも少し説明がありますが、偽薬(プラシーボ)の効果というものがあります。<br />
<br />
たとえ小麦粉であっても、医者がこれを飲むとよくなりますよ、といって出されて飲むと、何も飲まなかった場合に比べて早くよくなる、といったことが起こる現象が知られており、これをプラシーボ効果と呼ぶのです。<br />
<br />
そのため、薬の効き目を判定するためには、プラシーボ以上の効果があるかどうかを念入りに確かめるんですね。<br />
<br />
TAKESAN氏の記事には、複数の妥当な実験によって、ホメオパシーのレメディにはプラシーボ以上の効果はないことが分かっている、ということが書かれているのですが、逆に言うと、どんな物質でもプラシーボ効果を引き出すことはできるわけです。<br />
<br />
つまり、ホメオパシーのレメディにもプラシーボ効果はあるのです。<br />
<br />
じゃあ、そのプラシーボ効果とかいう、けったいなものは一体何なのか、という話になりますが、これは「暗示による自己治癒力の増加現象」であり、科学的に確認できる現象です。<br />
<br />
おまじないやお祈りにもこうした効果があるわけですし、暗示両方や催眠療法というものも存在しますよね。<br />
<br />
そして、その暗示を容易に引き起こすきっかけとしてレメディを使うことは、まったく合理的な方法ですから、これを闇雲に否定することは、「公共の利益」に反することのように思われるのです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
ホメオパシーのような疑似科学が批判される理由について、木村すらいむさんが [<a href="http://kimu3.net/20161017/5335">「疑似科学はどうして批判されるのか?」ネット上の反応から見えた3つの理由</a>] という記事を書いてらっしゃいます。<br />
<br />
その三つの理由というのは、<br />
<br />
1. 「疑似科学とされている商品は、科学的な効能がないにもかかわらず、それがあるかのように宣伝している。これは詐欺だ」<br />
<br />
2. 「実際は科学的ではないにもかかわらず、科学であるかのように宣伝している。これは科学の信頼を損ねている」<br />
<br />
3. 「疑似科学が普及すれば、最悪人が死ぬ」<br />
<br />
というものですが、1. は暗示の効果を無視している点で、科学的な議論とは思えませんし、2. は「科学」には揺るぎない基盤があるのだから、その信頼性が「疑似科学」で損ねられるわけがないと思います。<br />
<br />
この三つの理由のうち、一つだけ考えておく必要を感じるのは三番目の「疑似科学が普及すれば、最悪人が死ぬ」というものです。<br />
<br />
しかし、これに関しても、ホメオパシーについて言えば、濡れ衣としか言いようがありません。<br />
<br />
合州国の FDA が注意を呼びかけている Zicam 社や Hyland 社の製品は、問題になっているような副作用があるという時点でホメオパシーのレメディとしては欠陥商品としかいいようのないものです。<br />
これはそうした商品を販売している会社の問題であって、ホメオパシーの問題とは言えません。<br />
<br />
また、[<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E6%96%B0%E7%94%9F%E5%85%90%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3K%E6%AC%A0%E4%B9%8F%E6%80%A7%E5%87%BA%E8%A1%80%E7%97%87%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E4%BA%8B%E6%95%85">山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故</a>] というものがあり、これをホメオパシーによる死亡事故だと考える方々がいます。<br />
<br />
この事故は、ホメオパシー医学協会(wikipedia記事のママ)に属す助産師がビタミンK2シロップを投与しなかったことが死亡の原因だとして、死亡した新生児の母親が訴訟を起こしたものです。しかしこの訴訟は和解が成立し、法的な判断は示されておらず、これを直ちにホメオパシーの起こした事故と言うことはできません。<br />
<br />
そして仮にこれがホメオパシーと関連する事故だったと仮定しても、ここで問題とするべきは、ホメオパシーの「誤用」であって、ホメオパシーそのものではないはずです。<br />
<br />
つまり、もしも、助産師がホメオパシーを根拠に、ビタミンK2シロップの効果の説明という助産師としての義務を怠ったのならば、それはホメオパシーの「誤解」であり、「誤用」であるということです。<br />
[参考: <a href="http://jphma.org/About_homoe/jphma_answer_20101222.html">ホメオパシー新聞その14(日本ホメオパシー医学協会の記事)</a>]<br />
<br />
このことをたとえ話で説明させていただくと、新歓コンパなどで、アルコール飲料を「強制的」に目下の人間に飲ませるという、アルコールの「誤用」によって起こる死亡事故はあとを絶えません。<br />
<br />
しかし、これを理由にアルコール自体を非難する人は皆無と思われます。<br />
<br />
これは、アルコール自体(レメディに相当)の問題ではなく、また、アルコールの摂取という文化(ホメオパシーに相当)の問題でもなく、他人に飲酒を強要するアルコールの「誤用」こそが問題だからでしょう。(*)<br />
<br />
「疑似科学が普及すれば、最悪人が死ぬ」ということを理由に「疑似科学」を非難する方々は、同じ論理でアルコールや飲酒の文化自体も非難するのでしょうか。<br />
<br />
(*) <a href="http://schutsengel.blog.so-net.ne.jp/2016-10-20?comment_success=2016-10-20T22:14:56&time=1476969296">schutsengel さん</a>から、「アルコールの話がたとえ話として成立しない」という指摘を受けたため、この部分を追記しました。[2016.10.20]<br />
<br />
* * *<br />
<br />
以上、ホメオパシーが効く理由とともに、ホメオパシーのような「疑似科学」を非難することについての疑問を述べましたが、「疑似科学批判」はよろしくない、とか、「疑似科学批判」をするな、とか言いたいわけではありません。<br />
<br />
「疑似科学批判」をしたい人は、どんどんすればいいと思います。<br />
<br />
いきすぎた「擬似ホメオパシー」には問題がありえますから、そうした意味でホメオパシーの問題について注意を喚起するのもよいでしょう。<br />
<br />
けれども、「疑似科学批判」していらっしゃる方々が、「自分は正しく、相手は間違っている」と、万が一にも思っているとすれば、それは全く科学的な態度とは呼べないと思うのです。<br />
<br />
現実に暗示による治癒効果があるのに、治癒効果はない、と主張するのは矛盾していないでしょうか。<br />
<br />
暗示を目的として、適正と思われる価格でレメディを販売することには、どのような問題がありえるのでしょうか。<br />
<br />
依存性もあり、有害性がはっきりしているアルコールの販売を取り締まらないことは、科学的に見て正しいことなのでしょうか。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4006030061?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4006030061">物理学者のファインマン氏の著書「ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉」に</a>「カーゴ・カルト・サイエンス」についての警告があります。<br />
「カーゴ・カルト・サイエンス」とは、現実の科学界の中に存在する「似非科学」のことです。ファインマンさんは、カリフォルニア工科大学1974年卒業式式辞において、自分に都合のよい実験結果を取り立てて、都合の悪い結果は捨ててしまうような「似非科学」に手を染めてはならないと警告しているのです。<br />
<br />
ぼく自身は、学部でコンピュータソフトをかじっただけの、なんちゃって理系にすぎませんので、「擬似科学批判」を真摯になさっている「立派な科学者・技術者」のみなさんについて科学とは何か、などというべき立場にはありません。<br />
<br />
けれども、「疑似科学批判」ということになれば、これは科学の内部の問題ではなく、社会の問題であり、政治・経済の問題であり、宗教の問題でもあるでしょう。<br />
<br />
そうした社会的事象を論じるにあたって、狭い意味での「科学的真実性」を根拠として提示して、相手を叩くだけでは建設的な議論にならないように思うのです。<br />
<br />
プラシーボ効果で救われている人の存在も評価しなければ、社会的に適切な評価とは言えないのではないでしょうか。<br />
<br />
大風呂敷を承知で言えば、思想・信条の自由、言論の自由ということを踏まえた上で、人類の価値に貢献できるような、楽しい議論をネット上で交わすことができたらなぁと、思うのです。<br />
<br />
長々と書きました。<br />
最後まで読んでいただいたみなさん、どうもありがとうございます。<br />
ではまた。<br />
<br />
[2016.10.22 追記]<br />
BuzzFeed Japan から今日付けで、[<a href="https://www.buzzfeed.com/satoruishido/homeopathy-mondai" target="_blank">繰り返されるホメオパシー騒動と「ニセ科学」 本当の問題はどこに?</a>]<br />
という記事が出ています。<br />
<br />
ホメオパシーに科学的根拠はないが、選ぶのは自由。<br />
まったく効かないわけではなく、プラシーボ効果はある。<br />
過大な効果を宣伝する人には注意。<br />
<br />
というのが、この記事の結論で、一般向けの記事として妥当なものかと思います。<br />
<br />
<a name="tuiki161024">[2016.10.24 追記]</a><br />
上記 BuzzFeed Japan の記事を受けて、TAKESAN さんが、<br />
[<a href="http://interdisciplinary.hateblo.jp/entry/2016/10/22/211543" target="_blank">ホメオパシーの問題とイケダハヤトさんの問題</a>]<br />
という記事を書いておられます。<br />
<br />
以下、TAKESAN の記事から三つのトピックを拝借して、ホメオパシーのメリットとともに、イケダ氏の紹介記事の有用性を改めて述べてみます。<br />
<br />
1. 「レメディの効果を喧伝すると、標準医療に対する忌避感・拒否感を形成する」という問題<br />
<br />
この考えは、標準医療や科学技術を素朴に信頼している多数の方にとっては、納得のいくものでしょう。<br />
<br />
しかし、少し言葉を変えてこのように言ったら、どうでしょうか。<br />
<br />
「ホメオパシーによって、無害なレメディのプラシーボ効果を啓蒙することは、標準医療に対する過度の信頼を改める効果がある」<br />
<br />
標準医療「信者」の方からすれば、「有害」な「非真実」かもしれませんが、誠実に「科学的」な立場に立つ方には、この主張は納得いただけるものと思います。<br />
<br />
薬剤の購入に費やされる社会費用など、経済的な負担という問題も含め、標準医療がもつ様々な問題点を考えれば、これはホメオパシーの大きな効用と言えましょう。<br />
<br />
2.「ホメオパシーのレメディが有害物質を原料に使うため、製造過程に問題があると、製品に毒性が残ることがある」という問題<br />
<br />
このことは、ホメオパシーに特有な問題であり、ホメオパシー否定派の人にとっては、格好の「攻撃材料」に違いありません。<br />
<br />
わざわざ原料に有害物質を使っているのに、レメディは食品であるため、薬機法の規制を受けていない、危険だ、というわけです。<br />
<br />
けれども、森永ヒ素ミルク事件や、昭和電工トリプトファン事件を考えれば、製品の安全性は、あくまで製造工程における手続きの問題であり、「原料に有害物質を使っているから危ない」という主張は、「心理的」には納得できるが、「論理的」に正しいとは言えないものと考えます。<br />
<br />
原料に有害物質を使うがゆえに、品質管理を徹底し、安全な製品を作るという考え方は実践可能です。<br />
<div>
<br /></div>
そうした優れた思想を持つ企業の作るレメディは、人々の信頼を勝ち取り、大きなプラシーボ効果を発揮することが期待できます。<br />
<br />
3. イケダ氏の不用意さの問題<br />
<br />
TAKESAN 氏は、1. と 2. の問題を根拠に、<br />
<br />
こういった、ホメオパシーに関する注意点を紹介する事無く、レメディに効き目がある可能性のみを書いたイケダハヤトさんは、やはり不用意であったと考えます。<br />
<br />
と述べていますが、「1. も 2. も、筆者の立場からすれば問題ではない」ということは、上に書きました。<br />
<br />
さらに言えば、イケダ氏の記事は、いわば「一般的な読み物を装った広告」にすぎないのですから、もしこれに「注意点も合わせて紹介せよ」と主張するのであれば、アルコールやタバコ同様、あらゆる商品について「注意点も合わせて紹介するべき」ということになるのではないでしょうか。<br />
<br />
○そして最後に一点、申し述べたいことがあります。<br />
<br />
TAKESAN 氏は第一の記事、[<a href="http://interdisciplinary.hateblo.jp/entry/2016/10/11/222325" target="_blank">イケダハヤトさんのホメオパシー紹介記事について</a>] において、<br />
<blockquote class="tr_bq">
<i>レメディが効くかどうかですが、実は、既に効かない事が判っています。<br />(中略)<br />仮に、ホメオパシー支持側に寄せるとしても、少なくとも効くという証拠は得られていないと言う事は出来ます。</i></blockquote>
と述べています。<br />
<br />
これは一般向けの記事であるがゆえに、分かりやすさを優先してこのような書き方をなされたのかとは思いますが、多分に「カーゴ・カルト・サイエンス」的であり、「科学」に対しての「誠実さ」に欠ける表現ではないかと考えます。<br />
<br />
科学的に誠実であろうととすれば、たんに「効くという証拠は得られていない」と書く以外ないのではないでしょうか。<br />
<br />
ホメオパシーのレメディは『「効くという証拠は得られていない」し、有害性もありうるから使用には注意してください』、と言えば十分ではないでしょうか。<br />
<br />
以上、長い追記になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。<br />
<br />
なお、プラシーボ効果といった問題に関心のある方は、イケダハヤト氏も「目からウロコ」とご推薦の<br />
[<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062179377?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062179377" target="_blank">『 「病は気から」を科学する』ジョー・マーチャント (講談社 2016)</a>]<br />
をおすすめしておきます。<br />
<br />
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☆こちらもどうぞ</div>
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<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_16.html" target="_blank">三宅洋平、ホメオパシー、カルト、民主主義</a>]<br />
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<br /></div>
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_21.html">ホメオパシーに関連して日本のジャーナリズムの問題とカルト的思考、そして三宅洋平</a>]</div>
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<br /></div>
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post_21.html">お見事!イケダハヤト氏の必殺「炎上商法」カウンターパンチ</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.in/2016/07/blog-post_17.html">三宅洋平氏の「危うさ」とイケダハヤト氏の「バランス感覚」</a>]</div>
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<br /></div>
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/03/1.html" target="_blank">瞑想のお話: ヴィパッサナー随想 #1 -- ピサヌロークの午後</a>]</div>
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<br /></div>
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人: 気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]</div>
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]</div>
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-44099565290845302712016-10-17T20:06:00.000+09:002016-12-21T17:04:58.827+09:00アウシュビッツ、新潟知事選、安倍政権いきなりアウシュビッツとは穏やかでないのですが、マミーさんというかたが、[<a href="http://mamichansan.hatenablog.com/entry/2016/10/15/204118">小学校の図書室で思うこと</a>] という記事を書いてらっしゃいます。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087734870?ie=UTF8&tag=mousukosinose-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4087734870">「アウシュビッツの図書係」(アントニオ・G・イトゥルベ著、小原京子訳、集英社)</a>という本の紹介記事で、14歳の実在の少女をモデルに書かれた「限りなくノンフィクションに近い小説」とのことです。<br />
<br />
自分の命を賭けてまで、本を守るとはどういうことなのか。この本の詳しい内容に関してはマミーさんの記事を見ていただくとして、この記事では、『極限状態においても人間という存在が持ちうる「勇気」という力』について、ゆるりと書いてみたいと思います。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
昨日、2016年10月16日は、新潟県で知事選がありました。<br />
<br />
原発の再稼働に積極的に異議を申し立てていた泉田現知事が、直前に立候補を取りやめるという奇妙な事態を経て、再稼働に反対する米山隆一氏が立候補し、当選したことは、原発問題の今後について、また、原発再稼働に象徴される日本の「総天然全体主義化」の行く末について、大きな問題を提起しているものと思います。<br />
<br />
鹿児島での三反園の当選に続き、新潟においても原発再稼働に反対を表明する米山氏が、自民、新潟連合の押す森氏を破ったことは、地方の首長選において、「民意」ははっきりと原発再稼働に「反対」であることを示しています。<br />
<br />
しかしながら、沖縄・高江の現状を見れば明らかなように、「中央」の権力機構は、反対派に対する徹底的な弾圧の姿勢を隠す必要すら、もはや感じていない模様です。<br />
<br />
米山氏の勝利を手放しで喜ぶことはできず、これからの道行きの険しさを感じる所以です。<br />
<br />
<i>[2016.10.18 追記]</i><br />
<i>なんとも意外なことに、<a href="https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=118631">こちらの記事によると、米山隆一氏の「本音」は「原発賛成」ということのようです。</a></i><br />
<i><br /></i>
<i>新潟県民の民意を裏切り、安易に「再稼働」を許すことのないよう、米山氏にはくれぐれもよろしくお願いしたいところです。</i><br />
<br />
* * *<br />
<br />
さて、そのニッポンの「中央」を代表して立つ存在が、自民党総裁にして内閣総理大臣である安倍晋三氏ということになります。<br />
<br />
そうであるからには、現在のニッポンの流れに反対の意を表明するために、「反安倍」をいうことは当然ではあるのですが、仮に安倍氏の「首」を切ることができたとしても、また別の「アベ」氏が登場するだけであろうことは、日本の「総天然全体主義」的体質を考えれば、簡単に想像がつきます。<br />
<br />
そのときぼくらは、ヤマタノオロチを退治したスサノオの登場を期待するべきではありません。<br />
<br />
なぜなら、「アベ」氏というヤマタノオロチを退治した途端に、スサノオ自身が「アベ」氏を引き継ぐことになる以外の道は考えられないからです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
冒頭で触れた「自分の命を賭けて」何かを守るということ、今の日本ではなかなか分かりにくいことだと思います。<br />
<br />
高度経済成長後の日本しか知らないぼく自身、それが肌で分かるわけではありません。<br />
<br />
けれども、その「分かり得ない」何かを知るために、日々を誠実に生きていきたいものだと思うのです。<br />
<br />
何が正しいとか、そういうことは、あとにならなければ、分からないのだと知りながら、今できる精一杯のことを、やっていきたいなあと、思うのです。<br />
<br />
周りがある色に染まっていて、それを乱してくれるなと、言っているように思えるときに、その状況の「日常性」と「極限性」を踏まえた上で、何かを言う勇気を持ち続けたいと思うのです。<br />
<br />
ぼくたちは、誰か強力なスサノオの登場を待つのではなく、一人ひとりが小さなスサノオとして生きていくべきではないかと思うのです。<br />
<br />
------------------------------<br />
<br />
☆こちらもどうぞ<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_24.html" target="_blank">安倍マリオをぶっ飛ばせ、あるいはぼくらの未来への責任 </a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post_28.html" target="_blank">三宅洋平は権力にすり寄る節操なしではない</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/08/blog-post.html" target="_blank">なぜ今井絵理子は当選したのに三宅洋平は落ちたのか</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
<br />
[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-27143469990208250352016-10-12T19:57:00.000+09:002017-05-29T09:56:53.933+09:00死を想って空を見る - 絶望空間から抜け出すために電通に勤務していた24歳の女性が自殺し、労基署が労災として認めたことが、一部で話題となっているようです。<br />
<br />
日本の集団が宿痾として持っている「黒い」体質についてはさておき、この女性が落ち入ってしまった「絶望の空間」について、今日は少し書いてみようと思います。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
社会的に生きる人間という存在のうち、多くの人は、こうした「絶望の空間」に直接入り込むことはなく、一生を終えるのだろうと思います。<br />
<br />
けれども、そうした「空間」に入り込んで、逃げ出すことができなくなる、ごく少数の人以外にも、その一歩手前の「うつ的空間」を出たり入ったりする人はある程度いるわけですし、「うつ的」が「絶望」に転じるかどうかは、ほんの少しの偶然とか、ちょっとした気持ちの持ち方の違いとか、普段だったら取るに足りないようなほんとうに小さなことがらによって左右されたりするものなのだと思います。<br />
<br />
それは、何か一つの原因がある、というよりは、小さなことの積み重ねによって、あるとき、「うつ的」から「絶望」に入り込んでしまう、というようなことだったりしますから、その流れを変えるということは、決して簡単なことではないのです。<br />
<br />
ところが、その決して簡単ではないことが、ほんの小さなことがきっかけで起こる場合もあります。<br />
<br />
その「小さなきっかけ」をどうやって見つけることができるのか、あるいは、たとえば、「絶望」に落ち入りそうな人と、その周りにいる人の間で、そういう「きっかけ」がどのように立ち現れうるのか、ということを書くことができたらと思うのです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
「死にたい」と思ったときに、空を見上げる。<br />
そんな一つの行動が、世界を変えるきっかけになることもあります。<br />
<br />
建物の中では、頭の上を見ても天井しか見えないかもしれません。<br />
それでも、天井のその上には、空が広がっています。<br />
その空は、いつも世界中の空とつながっていて、人間のちっぽけさと偉大さを見下ろしているのです。<br />
<br />
あなたが死のうが生きようが、この青く広い空のもとでは、どちらも取るに足らず、けれども、そのどちらもが、どうしようもなく愛おしいありようなのだということに、あなたは気づくかもしれません。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
「死にたい」と思うほどに絶望しているその人の、その絶望の気持ちをただそのまま認めてあげる。<br />
<br />
それだけで、悪循環を変えるきっかけになりえます。<br />
<br />
そう言ったら、なんだ、そんな簡単なことなのか、と思うかもしれませんが、「ただそのまま認める」ということは、実際にそれをしようと思っても、なかなかできるものではありません。<br />
<br />
「死にたい」と言われて、「そうか、死にたいのか」とただそのまま聞くことは、必ずしも簡単なことではありません。<br />
<br />
「死にたいだって。そんなこと考えちゃだめだ」というのが、ありがちな反応でしょうか。<br />
<br />
「死んだ気になったら、なんでもできるよ」とはげましてみたくもなるでしょう。<br />
<br />
「死にたいのか。でもあなたが死んだら悲しいな」そんな言葉も出てくるかもしれません。<br />
<br />
あるいは、どうして「死にたい」のかを聞いて、「死を選ばず、生きる方向を考えられる」ようなアドバイスを、と考えるかもしれません。<br />
<br />
けれども、人が死を考えるときには、もう他の方法は目に入らなくなっているのですから、周りからのそうした働きかけは、残念ながらあまり有効とは言えません。<br />
<br />
また、こうした場面で医療につなげることも、必ずしもいい方法とは限りません。<br />
薬物や隔離といった方法に頼りがちな医療のために、返って状態をこじらせる場合もあるからです。<br />
<br />
とはいえ、良い医療機関につなげて、睡眠導入剤や抗不安薬などを必要最小限摂ることは、状態をよくする助けになりえます。<br />
<br />
医療機関の限界をわきまえた上で、医療機関の助けを借りることは選択肢の一つでしょう。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
そのようなことを考慮した上で、あなたに精神的な余裕があるのなら、「絶望という名の空間」に閉じ込められているその友だちに、ただ寄り添ってあげること。<br />
何を言われてもただ聞いてあげる。<br />
何も言葉が出てこなければ、その沈黙を受け止めて、一緒にその「絶望」と向い合ってあげる。<br />
そんなふうにしてあげてほしいと思います。<br />
<br />
「相手を丸ごと受け止める」そうしたあり方こそが、「絶望の空間」から抜け出すための「小さなきっかけ」となり、救いの蜘蛛の糸になりうるのです。<br />
<br />
そして、そうしたあり方は、「死」に関わる場合だけでなく、「うつ的空間」に落ち入りがちな人を助けることにもなりますし、もっと一般的に、誰もが抱える日々の悩みや人生の苦しみを和らげることになるのです。<br />
<br />
そして、それは人のためだけではありません。<br />
<br />
むしろ、自分のためにこそ、「丸ごと受け止めること」を心がけてみるとよいでしょう。<br />
<br />
自分の失敗を責めず、自分を許してやりましょう。<br />
失敗したら、次には失敗しないように気をつけましょう。<br />
何度も失敗するかもしれませんが、それでも許してやりましょう。<br />
<br />
変えることのできない自分も認めてやりましょう。<br />
そして自分を変えていく勇気を持ちましょう。<br />
<br />
そうやって、自分を「丸ごと受け入れること」が、結果的に、他の人も「丸ごと受け入れること」につながっていくのです。<br />
<br />
* * *<br />
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自分を認め、世界を受け止めるためには、上に書いたような考え方の練習も有効ですが、瞑想やヨガも役に立ちます。<br />
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気が向いたら、いろいろやってみるのも楽しいでしょう。<br />
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あなたと、あなたを取り巻く人々の、今日一日がよき日でありますように。<br />
それでは、また、お会いしましょう。<br />
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☆こちらは散文詩です。<br />
[<a href="http://mitona.org/2016/09/26/%e8%87%aa%e3%82%89%e6%ad%bb%e3%82%92%e9%81%b8%e3%81%b6%e8%87%aa%e7%94%b1%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/" target="_blank">自ら死を選ぶ自由について</a>]<br />
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☆こちらもどうぞ<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/03/1.html" target="_blank">瞑想のお話: ヴィパッサナー随想 #1 -- ピサヌロークの午後</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">脱会社人:気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_22.html" target="_blank">最高の幸せ、フロー体験を知ってますか?</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/06/01.html" target="_blank">哲学から瞑想へ: 人生は哲学するには長すぎる 01 ぼくは万年厨ニ病</a>]<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7860861444869631941.post-6675463486099508152016-10-04T17:05:00.000+09:002016-10-04T17:05:13.400+09:00いんたーねっとトハ超次元的ニ縫イ合ワサレタ便所ノ落書ノ網目ナリその昔、世の中にワールドワイドウェブとかいう言葉が出回り始めたころに、「インターネットとは便所の落書きプラスアルファだ」と書いている人がいて、「なるほど!」とうなずいた記憶があります。<br />
<br />
一方、「インターネットは錬金術の完成形である」というのが、ぼくの実感としてあります。<br />
<br />
今日はこの二つの柱を使っていい加減な「小屋」でも立ててみましょう。<br />
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* * *<br />
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「便所の落書き」といえば、ばかばかしいもの、下品なもの、人を貶めるもの、大体がそんなようなものです。<br />
<br />
残念ながら、役に立つ「便所の落書き」というのは、まだ見たことがありません。<br />
<br />
インターネットというものが持つ、発言の自由さ・気軽さという特徴と、そのテクノロジーの大衆化が相まって、当初から「便所の落書き」的なものだったネットが、加速度的に「便所の落書き」化することになったのは当然のことと言えましょう。<br />
<br />
ヘイトスピーチ「のようなもの」の蔓延に対して社会がどう対応すべきか、といった問題はさておき、便所の落書き「のようなもの」が同好の士の間で、共有され、拡大し、「価値」を生み出していく点が、インターネットの「錬金術」としての側面ということになります。<br />
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* * *<br />
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ところで、錬金術とは何でしょうか。<br />
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それは、「金(きん)ではないものから金(きん)を生み出す方法」のことであり、言い換えれば、「無価値なものから価値を生み出す方法」のことです。<br />
<br />
人類は素朴な錬金術を近代的な科学へと洗練させていく過程で、化学的には「ほかの物質から金を作れない」ことをまず知り、素粒子的には「金は作れるがコストが高すぎること」を知ることになりました。<br />
(その過程で、原子力というパンドラの箱を開けてしまったことも興味深い事実です)<br />
<br />
そうして、名前こそ「科学」というものに変わりましたが、錬金術の時代から綿々と続く、それまでは無価値と思われていたものから価値を生み出すための研究が、現在も人類にとって大きな野望として存在していること自体には、なんら変わりはないように思われます。<br />
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* * *<br />
<br />
「インターネットは錬金術の完成形である」と考える理由は、その手軽さと大衆性によります。<br />
<br />
株式会社が生まれ、株式市場が成立し、近代国家の成熟が金本位制を不要とすることにより、為替市場が世界を覆うに従って、経済的錬金術は変貌の上に変貌を遂げ、日々新しい形に変身を続けています。<br />
<br />
こうした状況にインターネットという技術が導入されることによって、「ネットに接続するコスト」さえ負担できれば、誰もが巨万の富を手に「しうる」時代が到来したわけです。<br />
<br />
「大衆化された錬金術としてのインターネット」の時代をわれわれは生きているわけです。<br />
<br />
これが「インターネットは錬金術の完成形である」ということの意味なのです。<br />
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* * *<br />
<br />
西洋に発する近代の合理主義的価値観は、機会の均等を撒き餌とすることによって、人々を労働に駆り立てることに成功しました。<br />
<br />
だれにでも働く権利があると啓蒙し、働くことによって巨万の富を得る「可能性」を多くの人に開いたのです。<br />
<br />
ネットという名の錬金術も、基本的にその構造は同じで、これがもたらすものは、ネット上で情報をやりとりする機会の均等ということになります。<br />
<br />
これにより、だれもが自由に情報を発信することができ、情報のやり取りによって巨万の富を得る「可能性」が大衆に開かれることになったのです。<br />
<br />
では、その「可能性」というものは、どうすれば実現できるのでしょうか。<br />
<br />
あるいは、その実現にはどんな意味があるのでしょうか。<br />
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* * *<br />
<br />
実のところ、ここからが本当の錬金術の問題になります。<br />
<br />
「便所の落書き」が、便所の落書きのままで終わるのか、それとも「金の卵を生むガチョウ」に育ってくれるのか、という問題です。<br />
<br />
金の卵を生むガチョウがネット上に存在することは分かりました。ネットに接続する方法も勉強しました。ガチョウを育てる方法もネット上には溢れています。ガセネタをつかませられながらもあなたはめげずに頑張り、ついに金の卵を生むガチョウをあなたは手にします。<br />
<br />
金の卵を生むガチョウを、あなただけが持っているのなら、あなたはとりあえず裕福な暮らしが送れるでしょう。<br />
<br />
けれど、それと引き換えにあなたは、そのガチョウを安全に守るための気苦労を抱え込むことになるのです。<br />
<br />
そして、デジタルの世界はコピー世界ですから、金の卵を生むガチョウなど、あっという間にコピーされてしまいます。<br />
<br />
あなたは次には、プラチナの卵を生むガチョウを見つけなくてはなりません。<br />
<br />
そのように、「物質的」な富を目的としてしまったら、この泥沼から抜け出すことは困難です。<br />
<br />
もちろん、あなたが錬金術師として、日々戦い続けていくことをよしとするのなら、それはそれで構いません。<br />
<br />
あなたの戦いに幸あらんことを祈ります。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
もうひとつの道は、心の錬金術を極める道です。<br />
<br />
お金が稼げようが、稼げまいが気にすることはありません。<br />
<br />
社会の要請に応えられるかどうかも、本当は気にしなくていいのです。<br />
<br />
自分自身を見つめて、この世界のあり方を見極めて、日々を静かに生きていくだけのことです。<br />
<br />
ここには外側の敵はいません。<br />
<br />
心の錬金術を邪魔するものは、あなたの内側に潜んでいるだけです。<br />
<br />
外側に邪魔者がいる、というのは錯覚です。それを邪魔者と捉えてしまうあなた自身の心の癖が問題なのです。<br />
<br />
生まれていらい身につけてきた、さまざまな習慣、周りから吹きこまれてきたいろいろな考え、そうした自分の中にある反応のパターンに、自分で気づき、少しずつ取り除いていくこと。<br />
<br />
それが心の錬金術なのです。<br />
<br />
あなたの心はもともとが、まばゆく輝く黄金の心なのです。<br />
<br />
この世に生まれ落ちていらい、少しずつ汚れが積もって、今はその輝きも見えづらくなっているかもしれません。<br />
<br />
けれども、少しずつ気長に磨いてあげてください。<br />
毎日少しずつでいいのです。<br />
気がついたときにひと磨きするだけでもいいのです。<br />
<br />
そうした小さな積み重ねが、結局はあなたの人生を変えることになるのです。<br />
<br />
いつかあなたは驚くことになるでしょう。<br />
自分の心は、本当はこんなにも輝きを放つものだったのかと。<br />
そして、そのとき、周りのみんなの心も、素晴らしい輝きを放っていることに、あなたは気づくはずです。<br />
<br />
* * *<br />
<br />
というわけで、「便所の落書き」と「錬金術」という二本の柱を使って、大風呂敷をひろげ、駄法螺の小屋を立ててみました。<br />
<br />
少しでも楽しんでいただけたならば幸いです。<br />
<br />
ではまた、アスタ・ルエゴ!<br />
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☆こちらもどうぞ<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/07/blog-post_26.html" target="_blank">気分はオフグリッド・あなたは自由に生きたいですか、生きられますか</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/03/1.html" target="_blank">ヴィパッサナー随想 #1 -- ピサヌロークの午後</a>]<br />
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[<a href="http://meratade.blogspot.jp/2016/09/blog-post_14.html" target="_blank">本の紹介:「呪術師カスタネダ」</a>]<br />
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那賀乃とし兵衛http://www.blogger.com/profile/04926824465820810703noreply@blogger.com0